この記事では、スペイン巡礼のイギリス人の道を歩いた日本人女性のケースを紹介します。
フランス在住のヒロミさんは、スペイン巡礼を検討中に当ブログでイギリス人の道について知り、巡礼に必要な持ち物について問い合わせを送ってくれました。
無事巡礼の旅を終えた彼女に、
- 初めての巡礼でイギリス人の道を選んだ理由は?
- 巡礼の準備は大変だった?
- 巡礼中に役立った持ち物は?
等、これからイギリス人の道を歩く人が知りたいことを聞いてみましたので是非参考にして下さいね。
カミーノを歩こうと思った理由は?
四国出身の知合いからお遍路さんの話を聞き、昔から巡礼に興味がありましたが…
病気を経験して私自身の人生観が変わったのが影響していると思います。
仕事が理由で2週間以上の巡礼は難しいけど、短いカミーノを歩き切って体力的に自信をつけたい気持ちがありました。
私が参考にした記事!
カミーノの準備は大変?
- ルートの選択
- 出発点までのアクセス方法
- 道具や体力的な準備
と、巡礼前の準備もそれなりに必要なんだと感じました。
準備が大変というより準備のために知るべきテーマが色々あります。
日々、準備のために動く時の自分の気持ちを日記のように残せるのでカミーノはブログにしやすい材料だなと思いました。
巡礼で準備した持ち物について
役だった持ち物は?
実際に使ってみて『本当にこれ便利・必要!』と思ったのは、耳栓とビーチサンダルでした。
いびきのうるさい人がいて眠れなかった仲間が結構いたのですが、耳栓を持参していた私は問題なし!
日中歩いた足を開放したり、履いたままアルベルゲのシャワーが浴びれるビーチサンダルは本当に活躍しました。
逆にあまり使わなかったのものは?
私はサングラスは使いませんでしたが、春や夏の日差しが強い日は必要だろうなと思います。
寝袋ですが、お店でいいものを買おうとするとどうしても重さが1~1.5㎏の物になります。
時期や場所によって暖房機能の優れた寝袋が必要だと思いますが、10月中旬のガリシアでカミーノを歩いた経験では薄手の寝袋でちょっと寒いなと思った時にフリースを着増して寝て全く問題ありませんでした。
寝袋は必要だけど、かさばらないよう小さくて軽いものを選ぶのがいいかなというのが私の感想です。
足のケアは?
ブログの記事にも書いてありましたが、足のケアは大事だと実感しました。
アルベルゲで足のテーピングをしている子の靴下をみたら、普段はく靴下を使っていました。
靴下も登山用のものを用意したり、ワセリンを足に塗って事前にケアするのも重要だと思います。
私が参考にした記事!
コルーニャ市の印象は?
世界遺産ヘラクレスの塔以外にも見所があり、旧市街の感じもよかったので2泊ぐらいしてゆっくり見たいなと思いました。
巡礼を始める前にヘラクレスの塔から半島の海岸沿い遊歩道をぐるっと回りました。
マリーナ大通りのガレリアスはやっぱり素敵でした。
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コルーニャ市内の道案内はわかりやすい?
オトラスペインの記事を参考にしたり、地元のスペイン人も助けてくれたのでそれほど迷いませんでしたが……
マネロス通りに入る辺りなど、やっぱり戸惑うポイントはありました。
ブログの情報がなかったらひどい時間ロスをしていたと思います。
フェロールから歩いてきた巡礼者とも市街地(コルーニャとフェロール)の標識が分かりずらい点で意見が一致しました。
Sergude(セルグデ)にある公共のアルベルゲで働く男性も
と教えてくれました。
標識の問題は改善されている?
2018年の春、コルーニャ市内で私が一度迷ったポイントにカミーノの標識が新しく設置されていました。
現地でも標識の問題に関する認識はあり、対応もされていますが……
2018年夏にイギリス人の道をコルーニャから歩いたベテラン巡礼者の方から
とコメントを頂きました。
イギリス人の道を歩きたいという方は、ヒロミさんも参考にしてくれた当ブログの記事をお読み下さい。
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巡礼中の食事は?イギリス人の道にあるおすすめの店は?
フランスの感覚でクロワッサンを注文したら、砂糖でコーティングされていて食べた瞬間に甘くてビックリしました。(笑)
Sigüeiro(シグエイロ)で地元の人に教えてもらったレストランEl Cortes(エル・コルテス)が一番美味しくて、
到着日の昼食・夕食に加え、翌朝の朝食と3食同じ場所でとりました。
トリップアドバイザーで後から調べたら評価も良かったです。
アルベルゲからもすぐの場所なので、イギリス人の道を歩く方は是非ここへ行ってみて下さい!
他の巡礼者との交流はあった?
(Hospital de Brumaのアルベルゲ)
実は、初日に泊まったアルベルゲの宿泊者は私を入れてたったの3人でした。
『この後もこんな感じなの?』とちょっと不安になりましたが、
オスピタル・デ・ブルマ(Hospital de Bruma)のアルベルゲでフェロールからの巡礼者たちと合流しました。
と、他の巡礼者に言われたので、やっぱり証明書欲しい人が多いんだなと思いました。
スウェーデン人、スペイン人、カナダ人の男性、マッサージの上手なガリシア人女性やイタリア人の夫婦など、2日目からは他の巡礼者との交流が多くなりました。
みんな親切だけど、ベタベタしすぎない関係がよかったです。
また、カミーノを歩いた人がみんな言うように英語の勉強にもなりました!
メモ
イギリス人の道を歩いた感想は?
コルーニャから海の景色やガリシアの田舎の景色と短距離で海と山両方の景色が楽しめて良かったです。
クレデンシャルのスタンプ欄を無視してど真ん中にスタンプを押しちゃう観光オフィスのスタッフやバーでもスタンプをなかなかもらえなくてイギリス人の道では、スタンプの意識が低いのかなと少し思いました。
カミーノの経験が豊富なスペイン人の男性も同じことを言っていて、薬局でスタンプを押してもらっていました。
歩く前と後でカミーノに対する意見は変わった?
カミーノを歩く前はなんとなく本流であるフランス人の道をある程度歩いた方がいいのかなと思ってましたが、
今回知り合った巡礼大ベテランのカナダ人男性は、フェロールから歩き始めて途中コルーニャにいる友達に会い、数日滞在した後に再び友達の家の近くからイギリス人の道を歩いていました。
クレデンシャルも持っていなかった彼を見ながら、自分の持っている時間の中で無理せずに好きに歩けばいいんだって教わった気がしました。
またカミーノを歩きたい?
はい、歩きたいです。
巡礼仲間からプリミティーボの道を勧められたのですが、次回は100km歩いてコンポステーラをもらいたいなと思います。
メモ
さいごにイギリス人の道での注意点
スタンプ
- コルーニャではサンティアゴ教会と観光オフィスでスタンプを確実にもらいましょう。
- サンティアゴのオブラドイロ広場にある大学の学長棟とパラドールの受付けでもスタンプを押してくれます。
メモ
アルベルゲのキャパシティー
イギリス人の道を2回歩かれた巡礼者の方から届いた情報です。
イギリス人の道はもともとのキャパシティーが小さく、フェロールとコルーニャから歩いてくる巡礼者の合流地点であるHospital de Brumaは慢性的にベッド数が不足しているようです。
他に宿泊施設がないので、2キロ離れた国道沿いのペンションやホテルへ行く必要があります。
今後は巡礼者を対象にした巡礼宿が増えていくと思いますが、上記の点をご注意ください。
メモ
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最後まで読んで頂きありがとうございました。