
スペイン巡礼のポルトガルの道について詳しく知りたい。
ルートが通る町の様子や現地に行かないとわからない注意点とかもあると助かるな。
というあなたに、ポルトガルの道の全体像を分かりやすく説明します。
- ポルトガル内の巡礼ルート
- 近年人気のポルトガルの海外の道
- ポルトガルの道のアルベルゲの注意点
- ガリシア州内のポルトガルの道の迂回路『Variante Espiritual』
について順番に紹介しますので是非参考にして下さい。
ポルトガルの道の特徴
- リスボン~サンティアゴまでの距離→約615㎞
- 全行程→約28日
- 比較的平坦な巡礼路で前半は1日行程が25~35㎞になる日もある。
(参考: 日本カミーノ友の会)
ちなみに、欧米の巡礼情報サイトでは全行程を26日、体力に自信がある人は23日以下でも制覇可能
と、案内するのもあって興味深いです。
リスボンからポルトガルとスペインのガリシア州を北上するポルトガルの道。
ポルトガル内では、ブラガを通る迂回路やリスボンよりも南のファロから出発するなど複数のルートが存在します。
しかし、中には標識整備が整っていないルートもありますので…
- ポルトガル中央ルート(Camino Portugués Central)
- ポルトガル海岸の道(Camino Portugués de la Costa)
の2つを紹介します。
ポルトガルの道中央ルート(Camino Portugal Central)
他のルートと区別するため『ポルトガル・セントラル・ルート』と呼びますが、
一般にポルトガルの道と呼ばれるのがこのルートです。
ポルトガル観光におすすめの都市をいくつも通るとても魅力的なルートですので、簡単に紹介します。
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1リスボン
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2サンタレン(Santarém)
出典: https://images.turismoenportugal.org
サンタレンの町には、近世以降の破壊の歴史を乗り越えて多くの建造物が残っている。ロマネスク建築、ゴシック建築、マヌエル建築、マニエリスム、バロック建築の建築物がサンタレンの町を彩っている。
引用: Wikipedia
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3コインブラ(Coimbra)
ポルトガル第3の都市で、コインブラ大学は2013年に世界遺産に登録されました。
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4ポルト(Porto)
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5バルセロス(Barcelos)
出典: https://1000sitiosquever.com
ポルトガルのシンボル「ガロ(雄鶏)」の伝説が生まれた
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6ポンテ・デ・リマ(Ponte de Lima)
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7バレンサ・ド・ミニョ(Valença do Minho)
出典: https://www.visitportugal.com
城壁に囲まれた小さな町ですが、安くて質のいいタオルや磁気製品に宝石など買い物にくるガリシア人や外国人が多く訪れます。
ポルトガルが好きな義理の両親と一緒に私もなんどかここへ行きました。
見た目はタオル専門のお店ですが、顔見知りのお客を店の隠れた一角に案内し、世界の有名ブランドのシャツや服など安くして売っているお店がありました。(笑)
ポルトガルの道アルベルゲの注意点

数年前にリスボンからポルトガルの道を歩いた友人の話ですが、最近この習慣は無くなってきているようです。
ホステル(Hostel)やユースホステル(Pousadas de Juventude)といったプライベートの宿泊施設がありますが、
バックパッカーや観光客と部屋を共有するため就寝・起床時間にちょっとした問題が起こることもあるようです。
しかし、ポルトから北(特にガリシア州)では宿泊施設の数も増えるので多くの巡礼者は
- Tuy(トゥイ)
- Porto(ポルト)
の2か所からスタートします。
ポルト国際空港は国際線やLLCの就航便が多いので、アクセスが良くて市内観光も楽しめるメリットも。
また、ポルトからは海岸線を歩くCamino de la Costa(海外線の道)の開始地点ですので引き続き紹介します。
Camino de la Costa(海岸の道)
出典: https://historiadegalicia.gal
ポルトからバレンサ・ド・ミーニョまで1週間ほどかけて歩くコース。
15世紀以降、沿岸部に住むポルトガル人や外国からポルトガルの港についた外国人が利用したルートです。
ポルト市内、空港やアウトレットなど、都市部の景色から始まりますが、2日目から海を見ながら歩きます。
カミ―ニャ(Caminha)からフェリーで川を渡り、スペイン・ガリシア州のグアルダ(Guarda)から再びまた海岸線を歩くこともできますが.....
潮の満ち引きや天候によって運航しないこともありますので、この点考慮しておくといいでしょう。
海岸線の道の標識
左上に黄色い矢印が表示されますが、近くにアルベルゲがある場合は、
右上にAとかいた建物のイラストと方向を示した矢印に距離が表示されます。
次に、ガリシア州内にあるポルトガルの道の迂回路について紹介します。
ガリシア州内にある迂回路『Variante Espiritual』
ポンテべドラからパドロンまでの㎞の迂回路で、バリアンテ・エスピリトゥアルと呼びます。
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PONTEVEDRA-ARMENTEIRA: 23.2 km
ARMENTEIRA-VILANOVA DE AROUSA: 22.7 km
このルートは、アルメンテイラ修道院を出て坂道を降りてから始まる全部で8.2㎞の道。
地元の人も多く歩いていますし、私の4歳の娘も完歩できた易しいコースです。
VILANOVA DE AROUSA-PADRON:27.7km
ビラノバ(Vilanova)からポンテセスレス(Pontecesures)までモーターボートに乗ります。
ポンテセスレスに着いてから橋を渡って数キロ歩くとパドロンに到着し、再びポルトガルの道に合流します。
この迂回路はガリシア州政府に認められた公式ルートでありませんが、トゥイやポリーニョから出発し100㎞以上歩けば迂回路経由でサンティアゴへ到着しても巡礼証明書はでます。
まとめ
ここがポイント!
- ポルトガルの道はリスボンからサンティアゴまで北上するルート。
- ポルトガル内でルートが複数あるが、代表的なのは中央の道と海岸線の道。
- ポルトガルの道は、ポルトガル側で巡礼宿が少ない場所がある。
- 海岸線の道はポルトからスタートしてバレンサ・ド・ミニョまでの区間。
- カミ―ニャからのフェリーは、潮の満引や天候の影響を受ける場合あり。
- ガリシア州のポルトガルの道はポンテべドラから迂回するルートがある。
- 迂回ルート『Variante Espiritual』は公式の巡礼ルートではない。
- トゥイやポリーニョ出発で迂回ルートを通っても巡礼証明書はもらえる
近年ポルトから歩く人が増えています!
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最後まで読んで頂きありがとうございました。