この記事では、2023年に開催されるサンティアゴ・デ・コンポステーラの聖ヤコブ祭について紹介します。
この記事を読んで分かるポイント
- 聖ヤコブの簡単な紹介とお祭りの日程
- 聖ヤコブ祭のイベント
- ヤコブ祭最大のイベントを楽しめる場所
- 2022年の聖ヤコブ祭
聖ヤコブの簡単な紹介とヤコブ祭の期間
聖ヤコブとは、イエス・キリストの12使徒のひとりで…
- サンティアゴ・デ・コンポステーラ市
- ガリシア州
- スペイン
の守護聖人です。
スペインの守護聖人という地位を聖テレサとシェアしていた時期も少しありましたが、
1630年、正式に聖ヤコブがスペインの唯一の守護聖人であると認められました。

と思った方は、☟の記事で紹介していますので是非合わせてお読み下さい。
カトリック教会で決められた聖ヤコブの祝日は7月25日ですが、
サンティアゴで開催される聖ヤコブ祭は、7月25日を挟んで約2週間続きます。
2023年の聖ヤコブ祭の日程は、7月20~7月31日です。
聖ヤコブ祭の恒例イベント
エル・プレゴン(El Pregón)
プレゴンとは、祭りの開会宣言を意味します。
サンティアゴ市役所のバルコニーからその年に招かれた著名人が開会宣言を行います。
今年の開会宣言は、Leilia(レイリア)。
近年、若い女性トラッドグループが人気がでていますが、そのパイオニアともいえるのがレイリア。
サンティアゴの女性グループの宣言で、2023年のヤコブ祭が始めります。
通常、この日のプログラムで旧市街内の広場やアラメダ公園で音楽のコンサートが開催されます。
伝統衣装の日(Día del Traje Gallego)
伝統衣装の日は、午前11時頃からガリシアの伝統衣装を身につけた人々が
アラメダ通りから旧市街のオブラドイロ広場を目指して行進します。
広場に到着すると大聖堂のミサに出席し、守護聖人聖ヤコブに献花します。
同日午後にも
- ボナバル公園の聖ドミンゴ教会で伝統衣装のコンクール
- 聖ドミンゴ教会からキンターナ広場までの行進
- キンターナ広場で一般客の前で衣装のお披露目
- コンクールの結果発表
が予定されます。

聖ヤコブ祭で最も盛り上がるの日はいつ?
聖ヤコブ祭で重要な日は、7月24日です。
7月25日は宗教儀式がメインとなり、お祭りとして1番楽しくて盛り上がるのは7月24日です。
早速、この日に行われるおすすめのイベントを紹介します。
人形の行進
正午に、旧市街で行われる子供から大人まで人気のイベントが
ヒガンテス(Gigantes)と呼ばれる巨大な人形やカベスードス(Cabezudos)
という大きな頭の人形グループの行進です。

カベスードス(Cabezudos)は、民族衣装をまとった男性グループが演奏する音楽に合わせて踊ります。

花火のショー
24日の夜、オブラドイロ広場でヤコブ祭最大のイベントとして、
- 市役所の建物を映画のスクリーンにして、音楽と共にレーザー光線をあてるショー
が行われます。ショーの後に、花火を打ち上げていましたが、コロナ禍から町の複数のポイントで花火を上げるようになりました。
オブラドイロ広場は、昔ほど混雑しないのではないかなと思いますが、それでもこのお祭りを目当てにサンティアゴにやってくる人たちは、この広場に集まるので、早めに広場へ行くことをお勧めします。
また、オブラドイロ広場以外にお祭り期間の重要な場所は、キンターナ広場。
この広場では、期間中に音楽コンサートが沢山プログラムされています。
7月25日の祝日のミサに参加できる?
聖ヤコブの祝日である25日の午前中、大聖堂でミサが行われます。
毎年、スペイン国王または王室の代表者が出席し、聖ヤコブへ伝統的奉納を行います。
(今年はフェリペ6世は参加されないようです)
このミサの最後には、ボタフメイロも見ることができます。
以前、この日のミサに是非出席したいという方からお問合せを頂いたことがあります。
一般の方でもミサに参加することはできますが、下記の点をご理解下さい。
- ガリシア州政府、スペイン中央政府や軍関係者用に多くの席が予約されている。
- 7月25日のミサは時間もかなり長くなるので、事前にトイレを済ませて大聖堂へ入る。
- 一般客も入ることはできるが、かなり時間に余裕を持って入るようにする。
この日のミサは避けた方がいいというのが私の本音ですが…
この日のためにサンティアゴへいく方もいらっしゃると思うので参考して頂ければと思います。
聖ヤコブ祭の最後のイベントと場所は?
聖ヤコブ祭の最終日である7月31日の23時30分に、Ciudad de la Cultura(文化都市)という場所でお祭りを閉める花火が打ち上げられます。
お祭り期間のもうひとつのお楽しみ
旧市街のあちこちの広場で、音楽コンサートが行われたりしますが、アラメダ公園で移動遊園地が設置されます。
旧市街内で行われるコンサートなどのイベントは無料に対し、遊園地のアトラクションは有料ですが、いつも人で賑わっています。
2022年からの試みで、お祭り期間中の22、28、29日の17~19時までは聴覚が敏感な人も遊び得るように音が消されます。
私でもしばらくいると嫌になってしまうぐらい音楽ガンガンの遊園地会場。
聴覚が敏感な人でもお祭りを楽しめるそんな気遣いがいいですし、今後はこういう取り組みがどんどん色んな所で見られるのかなという感じもします。
2023年ヤコブ祭のプログラム
プログラムの詳細が見たい方は、こちらをクリックしてください。
まとめ
- 聖ヤコブの祝日前後に行われる聖ヤコブ祭の期間は約2週間。
- 伝統衣装に身を包んだガリシア人が旧市街を行進する伝統衣装の日がある。
- 聖ヤコブ祭が最も盛り上がるのは、祝日前日の24日。
- 最大の見所は、24日夜に行われる光と音楽と花火によるショー。
- オブラドイロ広場をはじめショーを見る場所へは早めに行って場所を確保すること!
- 貴重品などの管理に注意。
- 聖ヤコブの祝日に行われるミサに一般でも参加は可能。
- 祝日のミサ参加には、時間に余裕を持って大聖堂や行くこと。
- お祭りの閉めは、Ciudad de la Culturaでの花火
- 移動遊園地の会場では、音を消して営業する時間もある。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。