【カミーノ・デ・サンティアゴ】巡礼の歴史・主要ルートから現地の最新情報まとめ!

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昨日、サンティアゴから40キロほど離れたArzua(アルスア)という町の近くにあるハイキングコースを歩きました。

 

コースのスタート地点まで車で向かう途中で、村のバルで休憩したりサンティアゴへ向かって歩く多くの巡礼者たちの姿を見ました。

 

普段見慣れた光景とはいえ、これだけ多くの人が毎日歩いてやってくる場所って他にどのくらいあるのだろう?とか巡礼者が通る村へ与える経済的影響というものについて改めて考えてしまいました。

 

スペイン巡礼(カミーノ・デ・サンティアゴ)についてこれまで何度か書いてきましたが、巡礼の歴史や主要ルートの紹介とサンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂に関する現地最新情報をお伝えします。

 

スペイン巡礼に興味のある方や実際に歩いたことのある人まで、これを読んでカミーノについてもう少し知ってもらえれば嬉しいです。

スペイン巡礼の歴史とは?

サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼は、9世紀にヨーロッパの最西端にあるガリシアのサンティアゴ・デ・コンポステーラで使徒ヤコブのお墓が発見されてすぐ後から始まりました。

 

使徒ヤコブやお墓がサンティアゴ・デ・コンポステーラで見つかった経緯など詳しいことはこちらの記事を参照して下さい。

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中世の時代、11~13世紀にカミーノは繁栄期を迎えます。

 

サンティアゴ巡礼路と姉妹道協定を結んでいる熊野古道の繁栄期も11~12世紀で歴史的に一致しているところが興味深いです。

 

しかし16世紀以降、ルターの宗教改革やヨーロッパ内の戦争、その他の理由で巡礼者数が激減していきます。

ルターは、宗教改革にてもっと聖書にもとづく信仰をとカトリック教会を批判したのですが、当時ドイツの農民の間で人気があったスペイン巡礼の聖ヤコブについても厳しく批判をしました。
サンティアゴ・デ・コンポステーラに眠っているのが本当に聖ヤコブなのかわかったものではないと批判した最初の人物です。

 

17世紀に再びイベリア半島内の巡礼者が増えたものの、18・19世紀にカミーノは衰退期に入ります。

 

これまで完全に巡礼者が途絶えたことはないそうですが、現在の復活のきっかけは20世紀後半に始まります。

 

1985年にサンティアゴ・デ・コンポステーラの旧市街がUNESCOの世界遺産に指定され、1993年にはカミーノのフランス人の道が世界遺産リストに追加されました。

 

1993年は11年ぶりの聖年でもあり、ガリシア州政府は文化と観光の側面からカミーノ・デ・サンティアゴの保存やカミーノに関する展示会やコンサートなど文化イベントと連動したプロモーション活動を行いました。

 

フランス人の道にアルベルゲ(巡礼宿)の建設、巡礼路の巡回、赤十字と協力して巡礼者の健康に対するケア、言語ボランティアによる巡礼者へのアテンドなど非常に幅広い面でカミーノに対して取り組んだプランを作成、実行しました。その後の聖年(1999、2004、2010年)にも同様のアクションプランを実行しています。

 

カミーノの主要ルートとは?

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フランス人の道 Camino Francés(カミーノ・フランセス)

フランスからピレネー山脈を越えスペインに入り、北スペインを歩きながらサンティアゴまで目指すルートです。

中世に力のあったフランスのクリュニー修道院がサンティアゴ巡礼を奨励し、教会、橋、巡礼者のための救護院などを整備して保護に努めました。

巡礼路に広まった建築様式については、こちらで詳しく説明していますので合わせてお読みください。

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フランスから始める人は、カミーノを通してフランスとスペインの風景や食べ物、物価の違いなどを体験できますね。

 

アルベルゲ(巡礼宿)の数も他のルートと比べて圧倒的に多く、より多くの人を受け入れる体制が整っています。

 

ポルトガル人の道 Camino Portugués(カミーノ・ポルトゥゲス)

出典: http://www.anayatouring.com

ポルトガルのリスボンからサンティアゴ・デ・コンポステラまでのルートです。

 

フランス人の道の次に巡礼者に選べれている道です。

 

 

フランス人の道ほどアルベルゲの体制が整っておらず、実際にポルトガル人の道をあるいた友達の話によると、ポルトガルを歩いている間に村の消防署の一角で寝泊まりしたということです。

 

北の道 Camino del Norte(カミーノ・デル・ノルテ)

出典: http://caminoways.com

名前の通り、スペインの北部の海沿いを歩く道です。

 

山の道もいいですが、海沿いの道を歩く体験というのは非常に特別な感じがします。

 

プリミティボの道 Camino Primitivo(カミーノ・プリミティボ)

出典: http://caminoways.com

聖ヤコブのお墓発見のニュースを知り、最初の巡礼者としてオビエドからサンティアゴまでアルフォンソ2世が通ったルートです。

 

 

北スペインの自然を楽しみながら歩きたいという方にはお勧めのルートです。

 

スタート地点であるオビエドは私も1度行きましたが非常に素敵な街で個人的にまた戻りたいと思っています。

 

イギリス人の道 Camino Inglés(カミーノ・イングレス)

出典: http://www.caminosantiago.org

中世の時代、イギリスやアイルランドなど海路を通ってガリシアのフェロールやコルーニャから歩いてサンティアゴ・デ・コンポステラを目指したルートです。

 

イギリス人の道のルートに関しては、こちらの記事で紹介していますので合わせてお読みください。

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銀の道 Vía de la Plata(ビア・デ・ラ・プラタ)

出典: http://caminosantiagoandalucia.org

 

昔、セビリアに着いた銀を運んだ銀の道。

 

イベリア半島を北上するので、スペインの北と南の違いを歩きながら見ることができますね。

 

実際にこの道を歩いた方の話では、夏は暑すぎて歩けないのでベストシーズンは春だそうです。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂情報は?

長い巡礼の旅を終え、サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着して訪れたいのはやはり大聖堂ですよね。

大聖堂の修復工事の最新情報やボタフメイロ、屋根のツアーなど大聖堂関連の情報を詳しく説明していますので、こちらも合わせてお読みください。

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【2017年1月情報】サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂屋根のツアーの内容は?
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サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂のおすすめ撮影ポイントは?絶好の場所に座っているこの人は誰?
サンティアゴ・デ・コンポステーラの観光で絶対に訪れたい場所は、やはり大聖堂ですよね。サンティアゴだけでなく、スペインを代表する建物のひとつといっても言い過ぎではないと思います。  私のブロ...

 

統計からみるカミーノ


2016年の巡礼者数は、277,854人でした。内訳をみると、55%が外国人巡礼者、45%はスペイン人巡礼者です。この数字からもカミーノ・デ・サンティアゴが世界的に人気のある巡礼路だということがわかります。

 

カミーノを歩く巡礼者は男性が多いの?若い人しか歩いていない道なの?どの国から来ている人が多いの?といった巡礼者の横顔については、こちらの記事で詳しく説明していますので合わせてお読みください。統計データの見方などについても話をしています。

スペイン巡礼の魅力とは?統計データから見えるカミーノと巡礼者の姿とは?
最近は日本でもブームのスペイン巡礼、カミーノ・デ・サンティアゴ。出版されている本はもちろん、日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会から巡礼者のカミーノ体験記ブログまで、ネットでも情報が豊富にある時代...

 

さいごに

いかがでしたでしょうか。

 

カミーノの歴史は、ざっくりとポイントを絞ったものになりますが大体の流れをつかんで頂けるのではないかと思います。

 

【2017年最新情報】スペイン巡礼者数記録更新!今年の夏はどうなる?歩きやすいルートはどこ?
『セマナ・サンタ(聖週間)=サンティアゴに巡礼者が再び戻ってくる時期』と考えるようになった私ですが、街を歩いていても今年は去年よりかなり多いと感じていました。 私だけの印象かなと思ったのですが...

 

年々巡礼者数の記録を更新し、今後も続くであろうと思われるカミーノのブームや成功の理由を説明するのは、決して簡単な事ではありません。

 

論文のテーマにスペイン巡礼を扱って様々な方へインタビューを行いましたが、1993年からカミーノと密接に関わってきた専門家の方でも『カミーノの人気の理由を特定するのは難しい。』という回答が返ってきたほどです。

 

ということで正解はないので、私なりにカミーノの人気の理由を考えてみました。^^

  • ルートの各区間に格安で宿泊できる巡礼者用のアルベルゲといったインフラ整備が整っている事。
  • ある程度の安全が保障された中での冒険であること。
  • 自然と都市部を自ら歩くことにより、他の観光スタイルでは味わえないより個人的な体験ができること。
  • サンティアゴを目指すという同じ目的のもとで歩く巡礼者同士の出会いとふれあい。

ある程度の安全が保障された・・とは書いていますが、やはり多少の危険は存在します。ひとりで歩きたい、特に女性の方を想定してこんな記事を書きましたので、合わせてこちらもお読みください。

スペイン巡礼を女一人で歩くのは危険?対策や巡礼を楽しむコツは?
毎年、キリスト教のお祭りであるイースター(復活祭)の時期からサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着する巡礼者が増えてきます。2017年のイースターは、4月16日です。またカミーノ(巡礼路)のシーズンがやっ...

 

実際に歩かれた方一人ひとり意見が違うと思います。もしよかったらコメント欄にてあなたが思ったことを教えてくださいね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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