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ムシアのパラドールの魅力や建設に至った忘れられない事件とは?

ムシアのパラドール

https://otraspain.com

この記事では、ガリシアのムシアという町にあるパラドールについて紹介します。

ガリシアの中でもこのムシアという場所に興味があるということは、サンティアゴ巡礼で訪れたとか名前を聞いたという方がほとんどのはず。

2020年のコロナ禍にオープンしたパラドールなので、実際に訪れた人はほとんどいないはず。

それでは、さっそく見ていきましょう!

ムシアのパラドールの特徴

6月4日にアップされたパラドールの内部を詳しく紹介したビデオが☟。

動画にちらっとパラドールのディレクターが出演しています。

サンティアゴ・デ・コンポステーラのパラドールで長年ディレクターを務めた後、自分の地元であるムシアのパラドールのディレクターに就任。

ご本人に直接パラドール内を案内していただく機会があったのですが…

  • パラドールの全63室から海の景色を楽しめます。
  • 朝食時もレストランから海の景色を楽しめます。
  • スパは、外にあるプールの横にあり、ここからももちろん海の眺めを!
  • パラドールから直接歩いてビーチへアクセスできる!

と、今すぐにでも宿泊したくなりました。

とはいえ、歴史的な建物をホテルにしているのがパラドールの魅力と、近代的な建物のパラドールは別にという方もいるかもしれません。

しかし、このパラドールは周りの自然に溶け込んだラグジュアリーかつ癒しの空間を提供できる点が大きな魅力!

ムシアがあるコスタ・ダ・モルテという地方の文化や歴史を物語る古い白黒の地図の写真が近代的だけどシンプルなデザインの建物に合っていてセンスの良さを感じます。

実際、コロナ禍で大自然の中でゆっくり過ごしたい人の需要ともマッチしたのか、2020年は中々予約が取れない状態。

私が話を聞いた時、平均滞在数が10日というのでびっくりしました。

ムシアのパラドールの予約やアクセス

パラドールのサイトがあるので、個人で予約を取ることが可能です。

アクセスに関しては、ムシアの町から離れた場所にありますので…

  • 自家用車
  • タクシー

でアクセスしないといけません。

パラドールを出て近くの村や観光ポイントへの移動はどうしても自動車が必要になります。

その点は一応考慮しておいた方がいいでしょう。

実際、このパラドールを訪れたらなぜこんな場所に?と感じる方もいるかもしれません。

パラドール建設の背景はガリシアに起きたある事件が関係していますので、次に説明します。

ムシアのパラドール建設のきっかけ

ムシアのパラドール近く

(2019年6月筆者撮影)

ムシアのパラドール建設のきっかえは、2002年11月に起こったスペイン史上最悪の原油流出事故が関係しています。

プレスティージ号事件とは

バハマ籍のタンカー、プレスティージ号は、2002年11月13日に、約7万7千トンの重油を積んで、荒天の中、スペインのガリシア地方沖を航行中、沖合い約30キロの地点で傾いて油を流出し始め、同月19日に沖合い約260キロの地点で曳航中に破断し、沈没した。

(引用)プレスティージ号の事件-スペイン最高裁判決の影響

重油で真っ黒になった海の清掃に、スペイン各地から多くのボランティアが集まりました。

スペイン史上最悪の重油流出事故といわれたこの事件に対して、当時スペイン政府の副首相を務めていた

ラホイ氏(ガリシア人)は、『ちょっと重油がもれただけ』と発表しました。

Youtubeで久しぶりに見ながら、サンティアゴの大学で知り合ったガリシア人クラスメートの言葉を思い出しました。

私が住んでいる所は、事件が起こった場所よりも少し離れているんだけど、当時、近くのビーチへ行ったら黒い重油がそこまで来ていたの。その後、テレビでラホイが全く問題ないっていうのを聞いて、この人の言葉は今後一切信用しないって思った。

政府の対応にデモが起こり、2002年11月に当時の首相アスナール氏は、

重油事件で大きな被害を受けたこの地域に国営パラドールを建設すると約束しますが、

これまでの流れ

  • 2002年にパラドール建設を発表
  • 2011年に工事を開始
  • 2020年6月にオープン

工事開始から経済面を含めて色んな方面で問題があり、オープンまでに約18年かかったパラドールです。

さいごに

スペイン史上最悪の原油流出事故発生により最もダメージを受けた地方に出来たパラドール。

そこから見える海の青さを見て自然の力の強さというか深さを感じました。

自然の中に身を置くことに贅沢を感じる方にはおすすめのパラドールです。

旅行や巡礼でガリシアを訪れる方は、機会があれば是非!

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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  • この記事を書いた人
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堀 いつこ

日本人で唯一のガリシア州公認観光ガイド。サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学で観光マネージメント修士課程修了。同大学で留学生サポート業務を約4年経験。2019年にサンティアゴ巡礼専門の旅行会社に就職。まだ認知度が低いサンティアゴやガリシアの魅力を伝えるのが私のミッション。詳しいプロフィールはこちら

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