この記事では、ガリシア州内の南東に位置するオレンセ市の観光情報を紹介します。
オレンセ(Orense)はスペイン語表記で、ガリシア語ではオウレンセ(Ourense)と呼びます。
ここではローマ人の住居跡近くに現在も利用されている温泉(Burgas)があり、オウレンセ市内を流れるミーニョ川沿いにも複数の温泉風呂がある温泉地として有名です。
中には日本から連れてきた大工さんに造ってもらった日本式の温泉風呂もあります。
ミーニョ川にかかるローマ橋は、サンティアゴ巡礼路「銀の道」のルートでもあり、市内中心部にある大聖堂は巡礼者はもちろん観光客にもおすすめのスポットです。
オウレンセの観光情報をまとめてみましたので、興味のある方は是非最後までお読み下さい。
オレンセ市の中心部までの行き方は?
オレンセへは列車とバスを使ってアクセスできますが、
一度オレンセに到着してから市内中心部まで歩いてアクセスしやすいのは列車の駅です。
サンティアゴーオレンセ間の距離は約100㎞。列車で約40分で到着します。
上記マップのラインが、RENFEの駅から市内中心部までの行き方です。
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1駅を出てから、左に進む。
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2マリン通りとダス・カルダス通り(La calle de las Caldas)に分かれる地点で、ダス・カルダス通りを進む。
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3ローマ橋を渡って、プログレス通りを真っすぐ進む。
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4プログレス通りからクルス・ベルメジャ通り(Rúa Cruz Vermella)を左折。
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5オレンセの観光オフィスで、市内地図やその時期に開催されているイベント情報など確認!
おすすめの観光ポイントは?
大聖堂
市内中心部にあるオウレンセ大聖堂は、周辺の建物に囲まれてちょっと窮屈な印象さえ受けますが…
内部は見所がいっぱいの大聖堂。
特に、サンティアゴ大聖堂にある栄光の門の影響を強く受けた「天国の門(Portico del Paraiso」を見ることができます。
オウレンセ大聖堂の天国の門は当時の装飾が残っています。
装飾された時代について様々な説があるのでここでは割愛いたしますが、当時は非常にビビッドな色使いが好まれた事が想像できます。
サンティアゴ大聖堂の栄光の門のタンパンにいる楽器をもった長老たちは楽器を演奏していませんが、天国の門の長老の1人はフルートを演奏していますので、探してみて下さい。
栄光の門を理解するポイントは?
中央の柱の下に聖ヤコブの像があります。
もともと大聖堂の南門(入り口)から建物内部に入ってすぐの場所にサンティアゴ巡礼路の銀の道を歩いてやってきた巡礼者を迎えていましたが、19世紀に天国の門の現在の場所へ移動されました。
天国の門の他に、この大聖堂で最も圧倒される礼拝堂がこれです。
キリストの体の部分は木でできていますが、髪と爪は人間のものだそうです。
キリストがいる祭壇の裏側も見学できます。
アスンシオン礼拝堂では、ロマネスク時代のキリスト像でガリシアではめずらしい木製のものがあったり、他にも見所がいくつもあります。
オーディオガイド付きで入場料が5€ですが、中に入って見学する価値は十分ありますので是非!
ミサの時間を除いて午前・午後の部で見学が可能です。
ブルガス(Burgas)
70度近い熱い温泉が出ています。お湯を手を切るように一瞬でもいいので手をかざしてみて下さい。手を拭かずにると、手がつるつるする感じがします。
オウレンセの温泉情報については、こちらで詳しく案内しております。
市場
ブルガスの近くにオウレンセの市場があります。
1924年から営業している市場には、自分の農家でとれた野菜などを売るための場所(Rianxo)があります。市場が開いている時間に近くを通ったら是非覗いてみて下さい。
市内の休憩場所のおすすめは?
Liceo de Ourenseという会員性クラブがあります。
午前中であれば中に入って喫茶店も利用できます。コーヒーも美味しかったです。
地元の人が利用するちょっと古いスタイルのカフェテリアが好きな方にはおすすめです。
さいごに
オウレンセで有名なお祭りには以下のものがありますので、参考まで。
- OS MAIOS(5月3日):春の到来を祝うお祭り「オス・マジョス」
- El día de Corpus(6月):復活祭から60日目の木曜日に行う聖体の祝日
- OS MAGOSTOS(11月11日):伝統的に収穫を祝うお祭り「オス・マゴストス」
- Carnaval(カーニバル)
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最後まで読んで頂きありがとうございました。