何年も前に友達の1人が私に言った言葉です。
しかし、巡礼したい!という想いと同時に一瞬でも次のような不安を感じたことはありませんか?
よくある不安
- スペインは治安が悪いイメージがあるけど、カミーノはどうなの?
- 道を歩いていて襲われるとかいう危険はあるの?
- 巡礼者と簡単に仲良くなれるの?
結論から言うと英語やスペイン語ができなくても女性ひとりで歩いている方はいます。
しかし、何かあった時に言葉が分からないと困るという事態はあるはずです。
実際のケースを知ってイメージをつかんだり、事前に用意できることをして安心材料を増やすのは大事かなと私は考えます。
共感していただける方に本文の内容がお役にたてば嬉しいです。
カミーノは女性ひとりで行っても大丈夫?
巡礼事務所で毎年巡礼者に関する統計情報を取っています。
男女別でみると男性巡礼者の方が多かったのですが、2018年から女性が男性を上回るようになりました。
実際に巡礼路を歩いていても女性ひとりで歩いているのを何度も目にしますが、日本から現地の様子が分からないと
と思うのはごく自然の事です。
そういう時、一緒に歩く巡礼者が多いだろうルートや区間、そして季節を選ぶのって実は結構大事だと思います。
- 一番有名なフランス人の道を歩く。
- 巡礼証明書がもらえる100㎞地点があるガリシア州内を歩く。
- 春から秋の巡礼シーズンを歩く。
上記の条件に当てはまる巡礼では、人が多い上に巡礼者が必要なサービスが整っている、ガリシア州内に入れば親切なくらい標識が設置されているなどの安心材料があります。
あまりいないと思いますが、冬を選べば雪の影響で歩けない区間が出たり、多くの巡礼宿(アルベルゲ)がお休みになります。
正直、近年天候は読めません。
ベストシーズンと言っても場所によっては歩いている時期は雨に降られることもありますが、周りに仲間がいるといないでは違うと思います。
- 車の走行量が多い道路を交差する時に、注意が必要なポイントがある。
- アルベルゲやレストランでの貴重品の管理
など、気をつけるポイントは女性に限った事ではありません。
カミーノは、基本安全ですので、ひとりでも大丈夫です。
スペイン語出来なくても大丈夫?
繰返しますが、スペイン語はもちろん英語もあまりという方が歩かれています。
英語もしくはスペイン語で意思の疎通が出来ないと難しい部分はどうしても出てきますが、言葉が出来ないなら
- 宿や荷物移送など巡礼者向けサービスが充実している道や区間を選ぶ。
- ある程度の単語を勉強したり、翻訳アプリを携帯にダウンロードする。
と、事前のきちんとした計画と準備でカバーできることもあります。
英語のブラッシュアップのために巡礼していた人もいましたので、是非トライしてみて下さい!
カミーノを歩けばすぐ巡礼者の友達ができる?
初日からすぐに外国人巡礼者と意気投合できる!というわけではありませんが…
1人で歩き始めても、同じリズムで歩く他の巡礼者と道や宿で一緒になり、自然と意気投合していくのはよくある話です。
ひとりで巡礼した女性巡礼者の言葉で、印象に残ったものを紹介しますね。
巡礼者同士、仲良くなってずっと一緒に歩くパターンもあるけど、ベタベタしすぎない関係がいい。
道で、ブエン・カミーノと挨拶し合うことで、ひとりじゃないと感じながらも、ひとそれぞれ自分のペースで歩いているのがよい。
自国での仕事やストレスから解放され、非日常の空間で自分と向き合いたいと考える方もいるはずです。
他の巡礼者と程よい距離感を保ちながら、マイペースに歩くのは魅力的ですよね。
と感じてもらえたら嬉しいですが、次は巡礼中に心配される具体的な状況とその解決法を説明します。
巡礼中に迷ったらどうする?
ルートや場所によって標識のスタイルが異なりますが…
- 黄色い矢印
- 石の標識
- 道路に埋め込まれたホタテ貝の標識
を常に見て進んでいけば大丈夫です。
慣れてくると、標識よりも前を歩く巡礼者の背中を見て違う道へ行くケースが合ったり、おしゃべりに夢中になって矢印を見過ごしすのは私でもよくあります(;^_^A
気づいたら周りに標識が見えなくなったという時、一瞬不安になりますが、落ち着いて道を引き返して矢印を探せば大丈夫です。
また、オフラインマップでルート情報を携帯にダウンロードしておくのもひとつの方法です。
サンティアゴ巡礼中の連絡方法
スペインの田舎の道を歩くのでネット環境が気になるかと思いますが…
道沿いのバルや宿で無料開放しているWi-Fiを利用できます。
スペイン語では『ウィフィ』と発音します。
Wi-Fiのパスワードを日本から持ってきた携帯に入力すれば、簡単にインターネットにアクセスできます。
女性を狙った犯罪はあるの?
2015年4月、アメリカ人女性巡礼者がフランス人の道を巡礼中に行方不明になり、殺害されるという事件がありました。
事故や病気で亡くなるケースはありますが、殺害事件は本当にレアなケース。
当時はスペインのメディアもかなり取り上げましたが、それ以来こういう話は聞いたことがありません。
女性巡礼者が巻き込まれた事件が全くないと断言はできませんが…
女性にはひとりで歩く権利があるし、あなたはひとりじゃないよというキャンペーンが数年前から行われています。
西英の2か国語のカードやポスターには、暴力を受けた時など緊急時の電話番号が書かれています。
異なる巡礼ルート沿いのアルベルゲや薬局、ガソリンスタンドなどに配布されます。
何かあった時のアプリとは?
このポスターで『Alertcops』というアプリが紹介されています。
アプリをダウンロードすると、緊急時にSOSボタンを押すことで現在位置を警察にシェアすることができます。
このアプリは7か国語対応で日本語はありませんが、ボタンひとつで居場所を伝えることができるのは助かりますね。
アプリのダウンロードはこちらからどうぞ。
とはいえ、やっぱり何かあってからでは遅いので、基本的なことですが下のようなことは避けられると良いでしょう。
- 夜遅くにひとりで歩かない。
- 当日の宿に到着するのはできるだけ明るいうちに、暗くなってもひとりでカミーノを歩かないようにする。
- 怪しい路地裏にひとりでいかない。
女性ひとりのカミーノをどう楽しむか?
女性に限ったことではないですが、準備万端で臨んでも全て計画通りに行かないこともあります。
- 連日の巡礼でかなり疲れがたまったきた。
- 体調が良くない。
- 生理がきてしまった。
という状況になったら…
- 他の巡礼者とシェアする巡礼宿ではなく、ペンションやホテルの個室でゆっくり休む。
- バス移動を入れる。
- 1週間に1日休みを入れて、都市観光を楽しむ。
など、無理のない巡礼計画や楽しみ方を入れるのが大事だと私は思います。
荷物が重くて歩けないなら、荷物を次のポイントまで運んでもらえばいいのです。
巡礼へのリスペクトは必要ですが、巡礼はこうあるべきという考えで楽しめなくなるのは残念なことです。
とにかく自分の体調と相談しながら、無理をせずにマイペースで楽しみましょう!
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まとめ
- カミーノは基本的に安全、女性ひとりの巡礼は珍しいことではない。
- 言葉のハンディは、しっかりとした巡礼計画や翻訳アプリ等でカバーできる。
- 巡礼路沿いのバルや宿でネット環境があるので、家族への連絡も問題ない。
- 巡礼宿での貴重品管理に注意。
- 夜遅くにひとりで歩くなどの行動は控える。
- 巡礼宿とホテルを組合わせたり、巡礼者向けサービスを活用して無理のない巡礼を楽しめばよい。
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