「トコジラミ スペイン」と検索してこの記事にたどり着いたあなたへ。
スペイン在住16年のガイドが現地のリアルをお伝えします。
実は私自身、2回被害に遭っています。
1回目はひどかった。足、顔、手と全身に出て、ショックのあまり荷物を全部捨てました(笑)。
2回目は1回目より軽かったけれど、それでも本当に痒かった。
ガイド仲間からも似たような話を何度も聞いています。
アルベルゲだけでなく、ベルギーにある普通の3つ星ホテルでも。パリでもニュースになりましたよね。
ひとつだけ言わせてください。トコジラミの被害に遭っても、その宿が悪いわけではありません。
どこから誰が持ち込むかわからない。宿も被害者なんです。
だからこそ、泊まる側が自分で身を守る必要があります。
トコジラミとは?2026年のスペインの現状
トコジラミ(南京虫)は、体長1〜5mmの小さな虫です。
夜行性で、人が寝ている間に出てきて血を吸います。
昼間はマットレスの縫い目やヘッドボードの隙間に隠れているため、見つけにくいのが特徴です。
2023年頃からヨーロッパ全土で被害が急増しています。スペインも例外ではありません。
刺された時の症状
以下は厚生労働省や各都道府県の公式情報をもとにまとめたものです。ただし症状には個人差があります。
一般的に言われている症状:
- 吸血されている時は痛みや痒みを感じないことが多い(唾液の麻酔効果)
- 数時間後〜翌朝から強い痒みと赤い発疹が現れる(1〜2週間後に症状が出るケースも)
- 手足・首など衣服から露出した部分が刺されやすい
- 数個の発疹が近い場所に集中して現れることがある
- 人によってはアレルギー反応が強く出ることがある(アナフィラキシーショックの報告も)
- 感染症は現在のところ媒介しないとされている
チェックイン時のベッドチェック方法
部屋に入ったら、荷物をすぐベッドに置かないこと。まずこれだけ守ってください。
チェックの手順:
- 枕をどかしてシーツをめくる
- マットレスの縫い目・端・四隅を確認(黒い点や茶色い染みがあれば要注意)
- ヘッドボードの裏側と隙間を確認
- 問題なければ安心して荷物を広げる
予防グッズ|お金をかけるべき場所はここ
巡礼者の間で「これが最強」と言われているグッズと、私が素材などからリサーチして見つけて実際に使っているものを2つご紹介します。
【巡礼者の間で最強と言われている】コクーン インセクトシールド
私自身は使っていませんが、実際に使った人からは「これにしてよかった」という声しか聞きません。
菊の成分(ピレスロイド系)が繊維に練り込まれていて、虫を寄せ付けません。
安くはありませんが、「刺されたくない」という方への最強の投資だと思います。
【私が実際に使っている】100%天然シルク インナーシーツ
素材から考えてこれでもいいのではと思い、自分でリサーチして見つけたものです。
実際に使っています。安い買い物だと思います。
いきなり高額なグッズは買えない、という気持ちはよくわかります。そんな方に私がリサーチして見つけて、実際に使っているのがこちらです。
シルクは表面が滑らかなため、トコジラミがしがみつきにくい。また細い糸で密に織られているので侵入しにくい。収納時はB6手帳サイズ、重さ180gのコンパクトさも魅力です。
【番外編】巡礼者がやっている方法
海外の巡礼者の中には、虫が嫌がるエッセンシャルオイルを使う人や、防虫剤(樟脳系)を一緒に置いて寝る人もいます。
私も実際に試しました。
樟脳を数か所において、あの匂いの中で寝ました。効果があればと思って寝ますが、あの匂いがね…(笑)
両方セットで使えば無敵かもしれませんが、やっぱりシルクシーツで自分を守る方が快適だと思います。
刺されてしまったら?対処法
まず落ち着いて。焦る気持ちはよくわかりますが、冷静に対処することが大切です。
①すぐにできること:患部に水をつける
これはトコジラミに刺されたお客様から教えてもらった方法です。
かいてしまうと症状が広がるので、まず患部に水をつけてみてください。痒みが和らぐことがあります。
②虫を見つけたら:写真を撮ってティッシュに包む
黒い小さな虫を見つけたらパニックにならずに、まずスマホで写真を撮る。
そしてティッシュに包んでレセプションへ持っていきましょう。
証拠があれば宿側も真剣に対応してくれます。部屋を替えてもらえたり、宿泊費を無料にしてくれるケースもあります。
「宿も被害者」という気持ちで、責めずに冷静に伝えることがポイントです。
③衣類・寝袋の処理
コインランドリーの高温乾燥機(60度以上)に30分以上かける。
洗濯だけでは不十分なので必ず乾燥機を使ってください。
④現地で買える薬
スペインの薬局(Farmacia)で「Fenistil(フェニスティル)」というかゆみ止めクリームが買えます。
言葉が不安な場合は、刺された部分を見せるだけで薬局の人はわかってくれます。一応長くないスペイン語を書いておくと:
「Picadura de chinche(ピカドゥラス・デ・チンチェス)」(トコジラミに刺された)
と言えば通じます。
アルベルゲとホテル、どちらが危険?
正直に言います。どちらも同じリスクがあります。
「高級ホテルだから安心」は間違いです。人の出入りがある限り、どこでも起こりうる現代の旅のリアルです。
ホテルのスタッフから直接聞いた話があります。
海外の旅行会社がホテルを見に来た際、いきなり部屋のマットレスをナイフを入れてチェックしたそうです。
ちょっと驚きましたが、それだけ真剣に取り組んでいる問題です。
だからこそ、自分で自分を守るしかないのです。
ホテルを責めるのではなく、「どこに泊まっても対策グッズを持参する」という意識を持つことが、一番の防御策です。
まとめ:備えあれば憂いなし
- トコジラミは宿が悪いのではなく、誰かが持ち込む現代の旅のリスク
- 高級ホテルでも起こりうる、他人事ではない問題
- チェックイン時のベッドチェックを習慣にする
- シーツグッズへの投資は「旅の保険」だと思って
- 刺されたら水をつけて、対応クリームもある
- 虫を見つけたら冷静に写真を撮ってレセプションへ
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最後まで読んで下さりありがとうございました。