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スペインのお酒オルホとは?種類やお土産に選ぶ時の注意点は?

スペインのお酒で「Aguardiente de Orujo(アグアルディエンテ・デ・オルホ)」、一般にOrujo(オルホ)と呼ばれものがあります。

 

アグアルディエンテは、「Agua(水)+Ardiente(燃えるような)」と二つの単語からなる言葉で、蒸留酒を意味します。

 

先日、ガリシアの蒸留酒に関するセミナーに参加したのですが、オルホについて色々学ぶことができたと同時に、自分はこれまで本当に美味しいオルホを飲んでいなかったんだと気づく機会となりました。

 

スペインの蒸留酒オルホとは?どんな種類があるの?といった基本情報から、美味しい蒸留酒を飲んだりお土産に選ぶ時に注目する点について説明します。

Orujo(オルホ)はスペイン語でぶどうの搾りかすを意味します。

 

圧縮機に通して残ったぶどうのかすは、蒸留酒の製造所に運ばれるのですが、

 

このぶどうの搾りかすをガリシアでは特にBagazos(バガソス)と呼びます。

 

蒸留酒の種類は?

  • Aguardiente de Orujo(アグアルディエンテ・デ・オルホ)
  • Aguardiente de Orujo Envejecido(アグアルディエンテ・デ・オルホ・エンベヘシード)
  • Aguardiente de Hierbas(アグアルディエンテ・デ・エルバス)
  • Licor de Hierbas(リコール・デ・エルバス)
  • Licor Café(リコール・カフェ)

スペインの蒸留酒で原産地呼称があるのはガリシア州のみ

 

ぶどうの搾りかすを蒸留してできるのが、Aguardiente de Orujo(アグアルディエンテ・デ・オルホ)。

 

ノーマルなオルホに対し、最低1年間熟成させたものはEnvejecido(エンベヘシード)。

 

そして、オルホをベースにハーブなどを漬け込んで蒸留した「Licor(リコール)」もあります。

 

オルホに漬け込むハーブは、最低3種類から多いもので12種類。

 

最も伝統的なものでミント、マンサニージャ、ローズマリー、オレガノ、タイム、コリアンダーなどがあります。

 

Aguardiente de Herbas(アグアルディエンテ・デ・エルバス)が1リットル当たりの砂糖の量が100g以内であるのに対し、

 

Licor de Herbas(リコール・デ・エルバス)は1リットル当たりの砂糖の量が最低100g以上という違いがあります。

 

ハーブの代わりにコーヒー豆を浸したのがリコール・カフェも1リットル当たりの砂糖の量は最低100g以上です。

 

蒸留酒を美味しく飲む適温は?

蒸留酒の持つ香りや味を楽しめる最適温度は

  • ノーマルなオルホで8~10度
  • 熟成タイプのもので15~18度

です。

 

ガリシアのバルやレストランで食事をした後、サービスで小さいボトルに入った蒸留酒を出ることがあります。

 

冷蔵庫に入れて冷えた状態で出された場合、お酒の香りも味もよくわかりませんが…

 

その方が都合がいい程度のお酒である可能性が高い=品質の良くないお酒です。

 

オルホをお土産に選ぶ時はどこを見る?

消費者としてはやはり高品質で美味しい蒸留酒を飲むたい、またはお土産に選びたい。

 

でもどこを見たらいいのかわかりませんよね?

裏ラベル

まずは、ボトルに裏ラベルがついているかどうかチェックしてみて下さい。

 

自家製の蒸留酒やリキュールは、法律で販売できないとされていますが、実際に裏ラベルのないボトルを売っている所もあります。

 

裏ラベルがついている商品でも生産場所がアンダルシア州の○○だったりすることもあります。

 

Indicación geográficaのシール

Indicacion geograficaのシール

出典: https://www.galiciaclic.com

 

ボトルの顔の部分または裏ラベルと一緒に原産地表示(Indicación geográfica)のシールがあるかチェックして下さい。

シールの色をチェック

  • Orujoは青
  • Aguardiente de Herbasは緑
  • Licor de Herbasは黄緑
  • Licor Cafeは茶色

原料がガリシア州にある5つのワイン産地から収穫されたぶどうであること、

 

製造方法から分析まで統制委員会によって厳しく管理されている証明になります。

 

蒸留の製造に一度使用した搾りかすを買って、コーヒーリキュール造る会社のケースも実際にあるそうです。

 

わからないで騙されるよりもこの商品なら大丈夫とわかって買う方がいいですよね?

 

自家製の蒸留酒やリコールの方が美味しい?

地元のガリシア人でもあの店自家製のリコール・カフェがうまいと言って、

 

裏ラベルのないボトルのリキュールを買う人がいます。

 

個人の好みの問題ではありますが、そういったものはコーヒーの味が濃くて非常に甘いものが多かった印象があります。

 

ガリシアでコーヒー豆をつけたリコール・カフェは非常にポピュラーですが、

 

コーヒー豆のタイプによって色が変わるだけで色が薄いから品質が低いというわけではありません。

 

ロブスタ種のコーヒー豆は色が濃く出てカフェインも多いのに対し、アラビカ種は色が薄くてカフェインも少ないそうです。

 

試飲で飲んだリコール・デ・カフェはとてもエレガントな味わいで、これまで飲んできたのは何だったのだろうと思いました。

 

オルホに対する思い込みで変わった点

オルホを飲むと口の中が焼けるような感覚

オルホのアルコール度数は、ワインよりもずっと高いので、飲むと口の中が暖かくなる感じはあっても

 

品質のよい美味しい蒸留酒は、普段自分が感じていた

 

焼けるように舌を刺す(スペイン語でRascar)感覚がないと思いました。

 

蒸留酒は食後にちょこっと飲むもの

蒸留酒は小さいグラスに入れて、食後に少し飲むだけと思っていましたが、

 

今回のセミナーでガリシアのリゾート地にあるホテルのシェフとバーマンが用意してくれたのがこちらの2種類。

 

マグロのたたきとオルホの食前酒

 

まぐろのたたきに合わせた蒸留酒や柑橘系のリキュールを混ぜて作った食前酒は、

 

見た目が鮮やかで飲み口もすっきりしていて食事が進むという感じでした。

 

栗ときのこのケーキとオルホのリキュール

 

デザートに栗ときのこでつくったパウンドケーキ(小麦粉なし)に合わせた

 

クリーム系のオルホを使用したカクテルを作ってくれました。

 

パウンドケーキに乗っているジャムもオルホが使ってあり、全部の味が口の中でいい感じに調和していました。

 

こんな風にオルホを楽しんだことがなかったのでとても貴重な体験となりました。

 

まとめ

  • スペインの蒸留酒オルホは、ぶどうの搾りかすを蒸留してできたお酒。
  • オルホ自体でひとつのお酒だが、これをベースにハーブやコーヒー豆を漬け込んで蒸留したリキュールもある。
  • スペインの蒸留酒で原産地証明があるのはガリシア州のみ。
  • 蒸留酒の持つ香りや味を楽しめる最適温度はノーマルなオルホで8~10度、熟成タイプのもので15~18℃。
  • 自家製の蒸留酒やリコールは販売できないので、原料から製造の過程まで保証されたものを選ぶなら、裏ラベルや原産地表示(Indicación geográfica)のシールの有無を確認する。
  • リコール・カフェは、豆の種類によって色などに違いがでるが、色の濃さで品質に違いは出ない。
  • 蒸留酒でも食事との組み合わせなど楽しむことができる。

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