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オルホ(スペインの蒸留酒)種類や飲み方は?購入時の注意点は?

蒸留酒

この記事では、スペインのお酒「オルホ(Orujo)」を紹介します。

 

オルホは、スペイン北部で生まれた葡萄の粕を使った蒸留酒である。高いアルコール度数のわりに飲みやすい点、独特の香りと味覚を持つ点が人気であり、今日ではスペイン全体で飲まれるお酒となっている。(引用元: Wikipedia)

 

ガリシアでオルホを飲む機会は何度もありましたが、ガリシアの蒸留酒セミナーに参加して、基本から色々学ぶことができました。

 

また、実は自分は本当に美味しいオルホを飲んでいなかったんだと気づくいい機会となりました。

 

本文は、このセミナーで学んだポイントをまとめたものとなります。

本文のポイント

  • スペインの蒸留酒の種類
  • 美味しいオルホを飲むための知識
  • お土産に選ぶ時にチェックするポイント

 

スペインのお酒に興味のある方は、是非読んでみて下さい。

蒸留酒の5種類

アグアルディエンテ・デ・オルホ

Aguardiente de Orujo

オルホは、アグアルディエンテ・デ・オルホとも呼ばれます。

 

オルホ(Orujo)は、スペイン語でぶどうの搾りかすを意味し、特にガリシアではBagazos(バガソス)と呼びます。

 

アグアルディエンテ・デ・オルホ・エンベヘシード

Aguardiente de Orujo Envejecido

オルホを最低1年間熟成させたものをエンベヘシードと呼びます。

 

アグアルディエンテ・デ・エルバス

Aguardiente de Hierbas

オルホに漬け込むハーブは、最低3種類から多いもので12種類。

 

最も伝統的なもので、ミント、マンサニージャ、ローズマリー、オレガノ、タイム、コリアンダーなどがあります。

 

リコール・デ・エルバス

Licor de Hierbas

オルホをベースにハーブなどを漬け込んで蒸留したリコールもあります。

2つの違いは?

  • アグアルディエンテ・デ・エルバスは、1リットル当たりの砂糖の量が100g以内
  • リコール・デ・エルバスは、1リットル当たりの砂糖の量が最低100g以上

 

リコール・カフェ

Licor Café

ハーブの代わりにコーヒー豆を浸したのがリコール・カフェ。

 

こちらも、1リットル当たりの砂糖の量は最低100g以上です。

 

オルホの飲み方

蒸留酒の持つ香りや味を楽しむ最適温度は下記の通りです。

  • ノーマルなオルホで8~10度
  • 熟成タイプのもので15~18度

 

ガリシアのバルやレストランで、食後に小さいボトルに入った蒸留酒がサービスされることがあります。

 

冷蔵庫に保存した蒸留酒は、冷えているのでお酒の香りも味もよくわかりせん。

 

お店のサービスなので文句は言いませんが、その方が都合がいい程度のお酒である可能性が高い=品質の良くないお酒と考えた方がいいでしょう。

 

特に若いオルホを飲む場合、チューリップのような形をしたグラスで飲むのが良いそうです。

 

オルホをお土産に選ぶ時のチェックポイント

消費者側としては、やはり高品質で美味しい蒸留酒を飲むたい、またはお土産に選びたいと思いますよね?

 

オルホを買う時にチェックしてほしいポイントを教えます。

 

裏ラベルがついているか

自家製の蒸留酒やリキュールは、法律で販売できないとされていますが、実際に裏ラベルのないボトルを売っている所があります。

 

また、裏ラベルがついていても、生産場所がアンダルシア州の○○だったりすることもあります。

 

ガリシア原産地表示シール

Indicacion geograficaのシール

出典: https://www.galiciaclic.com

 

スペイン全体で飲まれるオルホですが、蒸留の製造に一度使用した搾りかすを買って、再びコーヒーリキュール造る会社のケースも実際にあるそうです。

 

スペインの蒸留酒で、原産地呼称があるのはガリシア州だけ。

 

原産地表示シールがついているオルホは、次の条件をクリアしていることを意味します。

  • 原料がガリシア州の5つのワイン産地で収穫されたぶどうである。
  • 製造方法から分析まで統制委員会によって厳しく管理されている。

 

ボトルの顔部分や裏ラベルと一緒に、上記のガリシア原産地表示シールがあるかチェックしてください。

 

また、冒頭で紹介した蒸留酒の種類によって原産地表示シールの色が変わります。

シールの色をチェック

  • オルホは青
  • アグアルディエンテ・デ・エルバスは緑
  • リコール・デ・エルバスは黄緑
  • リコール・カフェは茶色

 

自家製の蒸留酒やリコールの方が美味しい?

ガリシアで、あのバル自家製のリコール・カフェがうまいと言って、裏ラベルのないボトルのリキュールを買う人がいます。

 

好みの問題ではありますが、そういったものはコーヒーの味が濃くて非常に甘いものが多かった印象があります。

 

ガリシアでコーヒー豆をつけたリコール・カフェは、非常にポピュラーですが、コーヒー豆のタイプによって色が変わるだけで、色が薄いから品質が低いというわけではありません。

 

ロブスタ種のコーヒー豆は色が濃く出てカフェインも多いのに対し、アラビカ種は色が薄くてカフェインも少ないそうです。

 

試飲で飲んだリコール・デ・カフェはとてもエレガントな味わいで、これまで飲んできたのは何だったのだろうと思いました。

 

オルホに対する思い込みで変わった点

オルホを飲むと口の中が焼けるような感覚

オルホのアルコール度数は、ワインよりもずっと高いので、飲むと口の中が暖かくなる感じはあっても

 

品質のよい美味しい蒸留酒は、普段自分が感じていた焼けるように舌を刺す(スペイン語でRascar)感覚がないと思いました。

 

蒸留酒は食後にちょこっと飲むもの

蒸留酒は小さいグラスに入れて、食後にちょこっと飲むだけと思っていましたが…

 

今回のセミナーでいただいた組み合わせでオルホの飲み方に対する考えが変わりました。

 

蒸留酒と柑橘系のリキュールを混ぜて作った食前酒

マグロのたたきとオルホの食前酒

 

まぐろのたたきに合わせていましたが、飲み口がすっきりしていて食事が進むという感じでした。

 

クリーム系のオルホを使用したカクテル

栗ときのこのケーキとオルホのリキュール

 

栗ときのこでつくったパウンドケーキ(小麦粉なし)は、パウンドケーキにかけているジャムもオルホが使ってあり、全部の味が口の中でいい感じに調和していました。

 

こんな風にオルホを楽しんだことがなかったのでとても貴重な体験となりました。

 

まとめ

  • オルホは、ぶどうの搾りかすを蒸留してできたお酒。
  • オルホをベースに、ハーブやコーヒー豆を漬け込んで蒸留したリキュールもある。
  • スペインの蒸留酒で原産地証明があるのはガリシア州だけ。
  • 蒸留酒の持つ香りや味を楽しめる最適温度はノーマルなオルホで8~10度、熟成タイプのもので15~18℃。
  • 原料から製造の過程まで保証されたものを選ぶなら、裏ラベルや原産地表示のシールの有無を確認する。
  • リコール・カフェは、豆の種類によって色などに違いがでるが、色の濃さで品質に違いは出ない。
  • 蒸留酒でも食事との組み合わせなど楽しむことができる。

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最後まで読んで頂きありがとうございます。

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堀 いつこ

サンティアゴ・デ・コンポステ-ラ在住。日本人で唯一のガリシア州公認観光ガイド。サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学で観光マネージメントの修士課程を修了。大学で日本人留学生のサポート業務の経験もあり。2019年にサンティアゴ巡礼専門の旅行会社に就職。夢は、夫と2人の子供を連れての家族カミーノ。詳しいプロフィールはこちら

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