スペイン巡礼の期間や最短の日程は?短時間ルートでも証明書をもらう方法は?

スペイン巡礼ってどんな道なの?どのくらいの期間で歩けるの?

 

最近、私がサンティアゴ・デ・コンポステーラに住んでいると言うと

 

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「巡礼の場所ですよね? 私、いつかあの道を歩いてみたいんです!」

 

とおっしゃってくれる方が増えました。

 

でも、それと同時にこういう声も聞きます。

 

「どのくらいの期間歩かないといけないの?」

 

「っていうか、どこから始めたらいいのかもよくわからないのよね。」

 

これらの質問に対して、即答できない自分がいました。

 

サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの巡礼路は、ヨーロッパ中網の目のように張り巡らされています。

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出典: http://www.turismo.gal

 

東欧や北欧からでも歩こうと思えば数か月、それ以上かけて歩くことができます。

 

巡礼の楽しみ方や各巡礼者の体調や歩くスピードにより、これだけかかるという絶対数を出すのは難しいですが、日本の雑誌やテレビで紹介されている有名なルート(上の画像のスペイン国内にある赤いルート)をフランスとの国境あたりから歩けば1か月以上はかかる長い旅路です。

 

たくさんのルートがあり、各ルートの特徴・距離・難易度も違ってくるので、「自分はどこそこのルートのこの区間を〇日間歩こう!」と決めるには、巡礼路に関する情報収集をしてある程度の知識を得ることが必要です。

 

巡礼に興味はあるけど、どうしたらいいのかわからないと思われるのはごく当然だと思います。

 

仕事を辞めないとスペイン巡礼は歩けない??

 

「3週間ぐらいかけてじっくり歩くと自分と向き合うことができて、人生観変わる人もいるから是非歩いてみて!」

 

・・と大学生の方にはよく勧めるのですが、同じことを日本で仕事をしている家族や友達にいうと、

 

「3週間なんて休みとれないよ。仕事辞めて行くしかないね。」

 

と言われてしまいました。

 

仕事をしている人が巡礼路を歩く上で一番のネックとなるのは、時間ですね。

 

 

「なんか色々ルートがあって情報を調べるのも面倒くさそうだし、時間もないからやっぱり無理そう・・」

 

と思ったあなた! ちょっと待ってください!

 

そして、下の写真を見てください。

 

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巡礼をしている人は、とってもいい表情をしているんです。サンティアゴに到着する頃には感動マックスな状態の人ばかりです。

 

それぐらい魅力的な道なのですが、それは歩いた人にしかわかりません。

 

「行きたいけど、どんなに休みがとれても最大10日、いや、それ以下かも・・」

 

「できれば旅行会社のツアーではなく、個人や友達と一緒に歩きたいの」

 

という悩みや問題がある方、その解決策を今から私が提案します!!

 

日本出発→スペイン巡礼→日本帰国までの日程は、最短の1週間!

私が提案する巡礼日程のポイントは2つ。

 

  1. 日本出発から帰国まで最短日程で、移動の流れもクリアでスムーズ!
  2. 短い日数でも、巡礼と観光の両方を楽しむ!

 

それでは、日程の詳細を説明します。

巡礼1日目 直行便に乗って、その日のうちに巡礼スタート地に到着!

サンティアゴ巡礼路の歴史を勉強した時、先生のある言葉が印象に残りました。

 

「中世の時代、巡礼の旅をすると決めて自分の家をでた時点で巡礼が始まった。」

 

あなたのサンティアゴ巡礼路も日本を出発するところからスタートです!

 

スペインまでの空の旅は、イベリア航空の直行便を利用します。

18年ぶりに直行便を再開したイベリア航空のフライト情報についてもお読みください。)

 

午前11時20分に成田空港を出発し、マドリッドのバラハス空港に同日の17時30分に到着します。

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(マドリッドーバラハス空港内のイメージ写真)

 

で、ここからどこへ行くのかというと・・・

 

ガリシア州のラ・コルーニャ(以下、コルーニャと表記)です!

 

・・ってどこ??

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スペインのサッカーに興味のある方なら、デポルティーボ・デ・ラ・コルーニャの本拠地があるところといえばお分かりになるかと思います。

 

ファッションに興味のある方だったら、日本でも有名なZARA(ザラ)の第1号店はコルーニャにオープンされたというと少し見方が変わってくるかなと思います。

 

さて、コルーニャ行きの飛行機が19時にでますので、国内線に乗り換えです。
(ガリシアの各空港へのアクセスについては、こちらをどうぞ。)

 

1時間15分のフライトでコルーニャに20時15分に到着します。

 

海外旅行で、現地空港に夜遅くに着いたら暗いから不安だなという方はいますか?

 

スペインの一番西に位置するガリシアは日が落ちるのも遅いので、夏など20時台は全然明るいので、宿泊先への移動も安心かと思います。

 

巡礼2日目 世界遺産を訪問して、巡礼路をスタート

コルーニャからサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指して歩いてもらう巡礼路のルートは、イギリス人の道と呼ばれています。

 

スペイン語ではカミーノ・イングレス。

 

カミーノという道を意味するスペイン語は、世界各国の巡礼者が使う大事な共通語です。覚えてくださいね!

 

なぜ、イギリス人の道と呼ばれるのか?その理由を簡単に説明します。

 

中世の時代、ヨーロッパ中から人々はサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指したのですが、島国に住むイギリス人巡礼者はどうやってサンティアゴ・デ・コンポステーラまでたどり着いたと思いますか?

 

そうです、海路を使ったのです。

 

長く危険な海の旅を乗り越え、当時港町として栄えていたコルーニャに到着すると、サンティアゴ・デ・コンポステーラまで歩いていきました。

 

ここでイギリス人の道を歩き始めてもいいのですが、コルーニャ市にはある世界遺産があるのをご存知ですか?

 

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それは、ヘラクレスの塔というローマ時代に建てられた灯台で、今現在も灯台の役割を立派に果たしています。

 

この灯台の上から見える大西洋の景色を楽しんでから、巡礼をはじめるのはいかがでしょうか。

 

サンティアゴ巡礼で必要なクレデンシャルとは何?

コルーニャ市旧市街にあるサンティアゴ教会から出発しますが、巡礼路を歩くにはスペイン語でクレデンシャル(Credencial)という巡礼パスポートが必需品です。

 

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(私のクレデンシャル(2010年)ですが、カフェとかバールでのスタンプが多い!?)

 

巡礼路にある教会・市役所・巡礼宿・バル・そしてレストランなどで置いてあるスタンプをクレデンシャルに押していきます。

 

巡礼の一歩一歩を表現するのがクレデンシャルに押されるスタンプだと思ってください。

 

巡礼者のための宿『アルベルゲ』に泊まるには、クレデンシャルが必要です。

 

クレデンシャルは、出発地点のサンティアゴ教会でもらうこともできますが、日本のNPO法人カミーノ・デ・サンティアゴ友の会が発行するオリジナルのクレデンシャルがあります。

 

以前に、サンティアゴの巡礼者オフィスで働いているガリシア人の女性からこんなことを言われました。

 

「いろんなクレデンシャルを見てきたけど、日本のクレデンシャルが一番素敵。自分用に一枚欲しいけどどうすれば手に入れられる?」

 

日本カミーノ友の会のクレデンシャルに興味のある方は、友の会まで直接コンタクトしてくださいね。

 

それでは、カミーノをはじめましょう。

 

コルーニャ市観光オフィスのページから、コルーニャ市内のイギリス人の道のりについて説明したPDFファイルがダウンロードできます。

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(出典: コルーニャ市観光オフィス)

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(これが市役所!?コルーニャ市内の巡礼の道はこの市役所の前も通りますよ!)

コルーニャ市の観光名所も通りますので観光兼巡礼を楽しむことができます。

 

巡礼2日~5日目 コルーニャ~サンティアゴ・デ・コンポステーラの道のりは?

コルーニャからサンティアゴまでの道のりを3つの区間**に分けるとこうなります。

  1.  LA Coruña – Hospital de Bruma(33,6キロ)
  2.  Hospital de Bruma – Sigüeiro(24,8キロ)
  3.  Sigüeiro – Santiago de Compostela(16,5キロ)

**この区間と距離数の情報は、Eroski Consumerのページを参照しています。
サンティアゴ巡礼路を歩く人の多くが訪れるサイトです。(日本語での説明はありません。)

 

サンティアゴ巡礼路を歩く人のペースは、一般的に1日20~25キロぐらいだと言われています。

 

最初の区間は2日に分けて歩かれるといいかもしれません。この区間の半分の場所にアルベルゲがあります。

 

この予定だと、4日間歩いてサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着します。

 

コルーニャからサンティアゴの距離でも巡礼証明書をもらえる可能性ができた!?

ある条件を満たした巡礼者には大聖堂から「正式にあなたは巡礼を終了しました」という巡礼証明書をもらうことができます。

 

その条件とは、サンティアゴまでの最後100キロの距離(自転車であれば200キロ)を歩くというものです。

 

ラテン語で書かれたその証明書は、コンポステーラと呼ばれます。

 

巡礼のよい思い出になるので、証明書を発行するサンティアゴの巡礼者事務所では多くの巡礼者が長い列を作ります。

 

しかし、コルーニャからサンティアゴまでの3区間の合計距離は約75キロです。100キロまでだいぶ足りません。

 

イギリス人の道を歩いて証明書をゲットしたい人は別の港町、フェロールというところからスタートしなくてはなりません。

 

ところが・・・

 

「歴史的にイギリス人の道の陸路の出発点はコルーニャだ。コルーニャから巡礼をはじめる巡礼者にもコンポステーラを!」と、コルーニャ市役所がサンティアゴ大聖堂に申請を出しました。

 

昨年12月中旬にサンティアゴ大聖堂が出した結論はというと・・・

 

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・・・「条件付きで、コンポステーラを発行します。」

 

しかし、この条件とは何か?どうすればコルーニャから歩いて証明書がもらえるのかについては別の機会にお話しします。

 

ただひとつだけ先に言ってしまうと、コルーニャから歩く日本人巡礼者の方はコンポステーラをもらうことは残念ながらできません・・・。

 

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4日間の巡礼体験を終えて、サンティアゴへ到着したら・・

 

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂の巡礼者のミサに参加してください。

 

運が良ければ迫力あるボタフメイロを目の前で見ることができます。

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・・・ボタフメイロ?それって何?と思った方、こちらで詳しく説明しています。

 

巡礼6日目 サンティアゴ・デ・コンポステーラで観光を楽しむ!

ひとりで始めても、決してひとりで終わらないサンティアゴ巡礼路。

4日という短い期間でもスペインや外国から来ている巡礼者との出会いはあると思います。

 

仲間の巡礼者と一緒にサンティアゴの旧市街で祝杯をあげたり、観光を楽しんだりして1日のんびり過ごしてください。

 

旧市街を歩いているだけで満足という人もいますが、大聖堂や旧市街をまた別の角度から楽しみたいという方には、大聖堂の屋根のツアーがおすすめです。

 

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このツアーの内容ついては、こちらをどうぞ。ツアーの予約方法についても説明しています。

 

巡礼7日目 サンティアゴ→マドリッド、マドリッド→成田で日本へ帰国

航空券の手配上、帰りの便をサンティアゴ出発にできれば、サンティアゴから9時20分にマドリッド行きの飛行機に乗ってください。

 

マドリッドーバラハス空港での待ち時間2時間ほどで、成田空港行の直行便へ乗りかえることができます。

 

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日本に到着するのは翌日の朝になります。

 

どうでしょうか?

 

これが、私が提案する最短の日程でカミーノと観光を楽しむ方法です。

 

あくまでも1週間での例ですので、もし数日長く休みがとれる場合は、1日歩く日程を伸ばすとか他のガリシアの都市へ行くなどご自由に計画してください。

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(巡礼に欠かせないリュックや杖・・・)

 

「これなら私にもカミーノができるかも!」と思ってくれたら本当に嬉しいのですが、先ほど紹介したNPO法人カミーノ・デ・サンティアゴ友の会のホームページや巡礼体験者のブログ等で巡礼には何を具体的に準備したらいいのかについて詳細な情報を見つけることができます。

そちらをご参照ください。

 

この記事を書きながら、私も家族とこの区間を歩いてみたいなと思いました。

 

主人に提案したら、子供たちがまだ小さいから無理!とアッサリ反対されました。

 

もう少し待って、いつか子連れ巡礼体験レポートしてみたいです!


もっとスペインの情報を知りたい方は、今すぐ『いいね』!

3 Responses to “スペイン巡礼の期間や最短の日程は?短時間ルートでも証明書をもらう方法は?”

  1. こんにちは、親切なサイトをありがとうございます。
    ただひとつ、これは間違いじゃないのかなと思われたのでお知らせさせてください。
    —-
    日本の雑誌やテレビで紹介されている有名なルート(上の画像のスペイン国内にある赤いルート)をしっかり歩こうと思えば3週間はかかります。
    —-
    約800kmを3週間と言うことは峠越え含めて毎日40kmですよね‼
    これ、普通の人には無理かと思います。
    私は歳なので5週間以上も掛かってしまいました。
    老婆心ながら3週間の日程で出発してしまう人が出てしまわないように訂正してはどうでしょう?
    余計なお世話、失礼しました。

    • おくのさま、初めまして。

      上記のコメントを頂きまして誠にありがとうございます!

      フランス人の道を800Km歩かれたんですね、お疲れさまでした。

      『しっかり』という表現が誤解を招いたようです。すみません。
      しっかり=800キロという意味ではありませんでした。

      初めての方はやはりフランス人の道を歩きたいと考える方が多いですが、必ずしもみなフランス国境から始める
      訳ではありません。長い距離を歩かれる人は3週間はかけて歩いている人がいるという意味でした。

      年齢や体力で個人差はありますが、一般的に1日に歩く距離として20~25キロと言われています。
      さすがに1日40キロという考えはありませんでしたが、カミーノをこれから歩いてみたいという方へ
      向けて書いておりますのでおくのさまのコメントを受け少し修正させていただきます。

      ありがとうございました!

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