こんにちは!サンティアゴ・デ・コンポステラ在住、ガリシア州公認ガイドの堀いつこです。
ア・コルーニャの象徴であり、世界で唯一「現役」で稼働し続けているローマ時代の灯台、ヘラクレスの塔(Torre de Hércules)。
2009年にユネスコ世界遺産に登録されたこの場所は、ア・コルーニャ観光で絶対に外せないスポットです。
しかし現在、大規模な改修工事が行われるため、内部見学ができない状態となっています。
2026年3月現在の最新状況と、中に入れなくても楽しめる「現地ガイドならではのプランB」をまとめました。
ヘラクレスの塔は、21世紀最大規模と言われる修繕・考古学調査のため、2026年3月16日(月)より6月末まで一時閉鎖されています。
- ● 対象: 塔の内部見学、展望台への登頂
- ● チケット: 個人向けの事前予約・当日販売ともに停止中
- ✔ 外観見学: 塔の周辺や自然公園の散策は引き続き可能です
なぜ今、閉鎖しているの?(改修の目的)
今回の改修は、約100万ユーロを投じたプロジェクトです。
- バリアフリー化: 入口スロープの再整備により、より多くの方が訪問しやすくなります。
- 考古学の深化: 塔の土台部分(ローマ時代の遺構)の発掘調査を深め、歴史的価値をさらに保護します。
- 景観の向上: 夜間の照明や遊歩道の整備も行われます。
内部に入れなくても楽しめる!周辺の見どころ
「中に入れないなら行く意味がない?」——そんなことはありません。
この期間だからこそおすすめしたい楽しみ方をご紹介します。
1. 地上の巨大コンパス「ローズ・オブ・ザ・ウィンズ」
塔のすぐ足元にある巨大なモザイク画「Rosa dos Ventos(風のバラ)」。ここから塔を見上げる角度は最高にフォトジェニックです。
2. 周辺の彫刻公園(ENIL)をハイキング
塔を取り囲む岬全体が自然公園(ENIL)になっており、ガリシアの神話や歴史をテーマにした彫刻が点在しています。大西洋の荒波と塔を眺めながらの散策は、むしろ外からの方がその威容を実感できます。
3. ドラマ『青い海の伝説』の聖地巡礼

韓国ドラマのロケ地として有名なシーンの多くは、塔の外観や周辺の景色です。
ファンの方であれば、この期間でも十分に「あの世界観」を堪能できます!
ヘラクレスの塔へのアクセス方法(通常通り)
塔の内部には入れませんが、周辺へのアクセスは通常通りです。
市内バス(Autobús)を利用する
最も安くて便利な移動手段です。
- 市内中心部から行く場合: 3、3A、5、11番 のバスが便利です。塔に近い「Rda. de Monte Alto」や「As Lagoas」付近のバス停で下車します。
- 鉄道駅(サン・クリストバル駅)から行く場合: 6番 のバスを利用するのがスムーズです。
運賃と支払い時の注意点
- 運賃:一律 1.30ユーロ
- 支払い方法:乗車時に運転手からチケットを買う「現金払い」が基本です。
- 【重要】お釣りの制限: バスの車内では、10ユーロ札を超える高額紙幣(20ユーロ札など)はお釣りが出せないため受け付けてもらえません。必ず事前に小銭や5ユーロ・10ユーロ札を準備しておきましょう。
徒歩・タクシーの場合
- 徒歩:市内中心部から海岸沿いを歩いて約30分です。お天気が良ければ、海風を感じながらの散歩もおすすめです。
- タクシー:時間を節約したい場合は、中心部から約10〜15分、10~15€見ておくといいかと思います。
【参考】再開後の見学ルール(予約・料金)
※現在は閉鎖中ですが、7月以降の計画のために基本情報を残しておきます。
営業時間:最終入場の時間に要注意!
閉館時間よりもかなり早く「最終入場」が締め切られます。特に冬期は16時前に閉まってしまうため、余裕を持ったスケジュールが必要です。
- 冬期(9月16日〜6月15日):10:00 〜 18:00(※最終入場 15:45 まで)
- 夏期(6月16日〜9月15日):10:00 〜 21:00(※最終入場 19:45 まで)
入場料金
- 一般:3.00ユーロ(※現在は端数が調整され3.09ユーロ程度になる場合があります)
- 割引:1.50ユーロ(14歳未満、65歳以上、国際学生証保持者など)
- 無料開放日:毎週月曜日、5月18日(国際博物館の日)
チケットの買い方:購入場所に注意!

塔の入り口(階段の前)ではチケットを販売していません。現在は、以下の2通りの方法でチケットを確保できます。
- オンライン予約(推奨):Ticketing Coruña という市の公式予約サイトから、日時を指定して事前に購入できます。当日現地へ行っても「すぐ入れない」という事態を避けることができます。
- 現地での事前購入:坂の下にある案内センター(CIAV)の窓口では、見学希望日の「1日前」からチケットを販売しています。
- 月曜日の無料枠:無料日であってもチケット(整理券)が必要です。当日の朝、CIAVの窓口で配布されますが、観光シーズンは特に早めの到着が必須です。
塔の下にあるセンター(CIAV)でチケットを買い、そこから坂を登って塔へ向かうという流れを忘れないでください。坂を登りきってからチケットがないことに気づくと、往復だけで20分以上のロスになり、予約した入場時間に間に合わなくなる恐れがあります。
見学時の注意点と楽しみ方
234段の階段に挑戦
塔の内部にエレベーターはありません。頂上の展望台までは、合計234段の階段を自力で登る必要があります。
通路が狭い箇所もあるため、歩きやすい靴での訪問が必須です。
頂上からのパノラマ
苦労して登った先には、360度広がる大西洋の絶景が待っています。天気が良ければ、青い海とコルーニャの街並みを一望できる圧倒的な開放感を味わえます。
周辺の彫刻公園
塔の階段に登る直前に係員からカードを配られます。
まとめ:2026年春に訪問予定の方へ
現在、ヘラクレスの塔の内部に登れないのは残念ですが、「世界で唯一、2000年近く機能し続けている灯台」を外から眺めるだけでも、その歴史の重みは十分に伝わってきます。
工事の進捗や再開時期に大幅な変更があれば、またこのブログや私のSNSで最速でお伝えしますね。
ア・コルーニャには、他にもピカソゆかりの地など魅力がいっぱいです。
ぜひ他の記事も参考に、素敵なガリシアの旅を計画してください!