この記事では、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学(以下、サンティアゴ大学)大学が所有する貴重な歴史文化遺産に触れながら大学の歴史を学べるツアーを紹介します。
500年以上の歴史があるスペインで最も古い大学のひとつであるサンティアゴ大学では、
サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学の留学生はもちろん、観光客でも十分に楽しめる内容です。
ツアーのルートはもちろん、内容の一部を紹介いたします。
USC歴史遺産ツアーで訪れる場所は?
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1Colegio Fonseca
大学の歴史遺産ツアーの開始地点は、大学の起源となる建物のコレヒオ・フォンセカ。
サンティアゴ大聖堂の正門前から歩いて1~2分の場所にあります。
1495年にロペ・ゴメス・デ・マルソア(Lope Gómez de Marzoa)が、貧しい若者を対象に開いた文法学校。
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2学長棟
サンティアゴ大学の学長や副学長達のオフィスがあるRectorado(レクトラード)と呼ばれる建物です。
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3地理・歴史学部
旧市街内にある学部のひとつ、地理・歴史学部を訪れます。
注意
サンティアゴ大学の設立者
上記は、大学の校章であり、設立者3人の家紋が表示されています。
- ロペ・ゴメス・デ・マルソア(Lope Gómez de Marzoa)
- ディエゴ・デ・ムロス(Diego de Muros)
- アルフォンソ・テルセロ・デ・フォンセカ(Alfonso III de Fonseca)
- 校章の下の部分で左のヤシの木のような形がマルソア
- 真ん中の小さい十字架はムロス
- 右の5つ星はフォンセカ
を表しています。
校章上部のお城とライオンはスペインを、中央はガリシア州政府を表しています。
1504年に、マルソアが文法学校を開き、
後にムロスが法律や文法等を教える高等教育機関の許可を当時のローマ教皇からもらいます。
そして、サンティアゴ大学の発展の要の人物となったのがアルフォンソ・テルセロ・デ・フォンセカです。
サンティアゴの旧市街内で、5つ星の家紋がついている建物を目にしたら、
それは大学所有の建物である(だった)ことを意味します。
大学の「アメリカ図書館」とは?
大学が所有する大変貴重な歴史・文化遺産を保管している「アメリカ図書館」(Biblioteca América)があります。
サンティアゴ出身のグメルシンド・ブスト(Gumersindo Busto)が、
移民した土地で財を築き、故郷のガリシアにラテンアメリカの文化を紹介したいと建てた図書館です。
グメルシンドと同じようにラテンアメリカへ移民したガリシア人教会や政治家など多くの人が、
アメリカ大陸の文化や経済、社会などに関する書籍を寄贈しました。
アメリカに関する書籍を扱っているので、アメリカ図書館と呼ばれています。
図書館内に保管されている書籍の数は6,000ですが、本だけではなく
各国から寄贈された旗やメダルなど貴重なものが保管されています。
アメリカ図書館が保管する最も貴重な書物とは?
この図書館では、サンティアゴ・デ・コンポステーラで最も古い大変貴重な本「Libro de Horas de Fernando I de León」を見ることができます。
オリジナルは大学にある別の場所でしっかりと保存し、ここではサイズに色、虫に食われた場所などオリジナルの状態と全く同じのファクシミリ(複製)を見せてくれます。
地理・歴史学部の見どころは?
旧市街内にある歴史・地理学部では・・・
- 大学の大事な行事やコンサートなどに使用されるスペース「パラニンフォ」
- 18世紀に作られた図書館
- サンティアゴ・デ・コンポステーラ市内を一望できる屋上
と3箇所を見学します。
ハリーポッターの世界を想像させる図書館は、これまで一般の人でも入ることができましたが、
増加する観光客の訪問により、2017年11月15日から図書館へのアクセスは学生と大学関係者のみとなりました。
一般の場合でも図書館の見学が可能なのは大学の遺産ツアーの参加した場合のみです。
図書館の見学を終えると、ツアーの最終ポイントとして学部の屋上へ登ります。
大聖堂の屋根よりも高い学部屋上からサンティアゴ・デ・コンポステーラの街を360度一望できます。
ツアーの時間、料金、予約方法は?
予告なくツアーの時間や料金などが変更となりますので、ツアーの情報がのったページの中でご確認下さい。
さいごに: サンティアゴ留学・観光情報
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サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学留学情報まとめ!現地生活の注意点は?
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【2020年版】サンティアゴ・デ・コンポステーラの観光・グルメ情報まとめ!
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最後まで読んでいただきありがとうございました。