スペイン巡礼を題材にした映画7本とは?「星の旅人たち」の内容は現実に起こるの?続編はいつ?

今回はスペイン巡礼【カミーノ・デ・サンティアゴ】を題材にした映画を何本か紹介します。

 

日本語字幕があるものはもちろんですが、あえて日本で公開されていない映画(よって日本語字幕なし)もピックアップしました。

 

『日本語じゃないとわからないよ。 🙁 』という方には申し訳ないのですが、スペイン巡礼を扱った映画は実は沢山あるんだなという感じで読んで頂ければ幸いです。

 

そして、日本でも公開された映画『星の旅人たち』にフォーカスして映画の撮影エピソードや続編に関する情報についてもお話しますので最後までお読みください。

 

それではスペイン巡礼を扱った映画を公開年の古い順に見て行きましょう。

 

La Vía Láctea (1969) 邦題【銀河】

聖地サンチャゴ・デ・コンポステラを目指す巡礼者二人、ピエールとジャン。かつて、ヨーロッパ北部から見てスペインに向かうその道は銀河をたどるのにも例えられた。現代のパリからこのサンチャックの道を往く彼らを待ち受けるのは、時代を超越した異教徒の群れ、邪宗の誘惑(サド侯爵も登場)。その上、いよいよ聖地も近い森の中で出会ったキリストは“暴力の必要性”を称える有り様。ブニュエル流の破天荒な展開が刺激的な反神論は、その俗なる激しさにおいて、どこか聖性を帯びてもいるのだ。

引用元: allcinema

主人公はサンティアゴの巡礼をするという設定ですが、実際に映画を見た方のコメントを読むとメインのテーマは宗教にあるようで少し難しい部分もあるようです。

 

興味はありますが、好き嫌いが分かれる映画、そして疲れている時に見ない方がよさそうな感じです・・・。

 

Within the Way Without (2004)

 

春・夏・冬と異なる季節に巡礼路を歩く3つのカミーノ体験を見ることができ、春の巡礼者は日本人の黛 まどかさん。

 

私がこの映画でいいなと思ったのは異なる季節のカミーノの風景や環境が見えるところです。

サン・ジャックへの道


【予告篇】サン・ジャックへの道 por Rui_555

母親の遺産相続の条件である聖地巡礼の旅に渋々向かった3兄弟が珍道中を繰り広げるハートウォーミングなヒューマン・ドラマ。老若男女さまざまな人々が参加したツアーの道中で衝突を繰り返しながらひたすら歩き続ける3兄弟の心の再生が、美しい自然と文化遺産を背景に綴られる。

監督は「赤ちゃんに乾杯!」「女はみんな生きている」のコリーヌ・セロー。

仲の悪い3人の子どもたち、長男ピエール、長女クララ、次男クロード。

ある日、彼らのもとに亡き母の遺言書が届く。そこには、遺産相続の条件として、フランスのル・ピュイからスペインの西の果て、キリスト教の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ(サン・ジャック)まで1500kmにも及ぶ巡礼路を一緒に歩ききること、となっていた。

信仰心などまるでない3人だったが、遺産欲しさに巡礼路のツアーに参加する。そんな彼らと2ヵ月の長旅を共にするのは、イスラムのメッカへ行けると勘違いしたアラブ系の少年や、どこかワケありな女性などそれぞれに事情を抱えた個性豊かな面々たちだった…。
引用元: allcinema

サンティアゴ巡礼を題材にした映画で最初に見たのがこの映画でした。後で紹介する【星の旅人たち】と同様にスペイン巡礼ってどんな感じ?という人が見た後で巡礼をしてみたいなと思わせる映画じゃないかと思います。

 

Americano

アメリカノ(Americano)はアメリカのスペインのパンプローナとサンティアゴ巡礼路を舞台にしたロマンティックコメディー。

 

私は実際に映画を見ておりませんが、アメリカ人からみたスペインのイメージがわかる映画のような印象が・・。

 

こんなのもありますよという程度のご紹介です。

 

The Way(2010)邦題【星の旅人たち】

俳優のみならず監督としても活躍するエミリオ・エステヴェスが、実父マーティン・シーンを主演に迎え、監督・脚本・製作・出演で撮り上げた感動のヒューマン・ロード・ムービー。

志半ばで命を落とした息子の気持ちを理解しようと聖地巡礼の旅を引き継いだ父親が、個性豊かな巡礼者たちとの交流の中で心癒されながら再生していく姿を、美しい風景をバックにペーソス溢れるタッチで綴る。

ある日、アメリカ人眼科医トム・エイヴリーのもとに、一人息子ダニエルの訃報が届く。それは、ダニエルが聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅に出た矢先の悲劇だった。

フランスとスペインの国境の町までやって来たトム。ダニエルの遺品と遺灰を手にした彼は、息子が巡礼の旅に求めたものが何だったのかを知ろうと、息子に代わり、旅を続けることを決意する。

それは、800キロにもおよぶ長旅。その道中、彼は旅の目的も様々な巡礼者たちとの出会いを重ね、少しずつ彼らと打ち解けていくのだが…。

引用元: allcinema

2010年9月にアメリカで公開された映画で、日本では邦題「星の旅人たち」で2012年に公開されました。アメリカでのカミーノブームを作った映画とも言われています。
実際に巡礼者事務所の統計データでアメリカ人巡礼者の推移を表したグラフがこちらです。

 

(巡礼事務所のデータから筆者作成)

 

2010年の秋に公開されたので2011年以降のグラフを見るとどれだけ伸びているかがよくわかります。

 

2017年の統計情報に関してはこちらの記事で説明しています。

【2017年8月5日更新】スペイン巡礼者数記録更新!今年の夏はどうなる?

 

スペインのジプシーやフラメンコといったトピックをちょっと無理やり入れているところなど気になる部分がないとはいえませんが、楽しく見れてカミーノの魅力を多くの人に伝えることができる映画だなと思いました。

 

5年前に公開された映画ですので、この映画をすでにご覧になった方も多いとは思いますが、今この記事を読んでいる方のなかでまだ見ていないという人もいるでしょう。
ネタバレしない範囲でこの後この映画についてもう少し触れてみたいと思います。

 

ONDE ESTÁ A FELICIDADE(2011)

 

ブラジルのコメディー映画。仕事がなくなったと同時に夫とも別れたテオドラがサンティアゴ巡礼路を歩くストーリー。

 

実際に見ましたが・・・・正直強くおすすめするという内容ではありませんが、興味のある方はどうぞ。

 

ICH BIN DANN MAL WEG (BUENO, ME LARGO) (2015)

ドイツ人コメディアンのハーペイ・カーケリング(Hape Kerkeling)氏が実際にサンティアゴ巡礼路を歩いた時の体験を書いた本を基にした映画。

 

彼の本はドイツでベストセラーになり、スペインでは『Bueno, me largo』で日本では『巡礼コメディ旅日記』というタイトルで発売されています。

 

この本を読んだスペイン人から面白いよと勧められていたので、是非機会があれば見てみたいなと思っている1本です。

 

映画『星の旅人たち』のストーリーは実際に起こるの?

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アメリカにカミーノ・ブームを巻き起こした映画「The Way(邦題 星の旅人たち)」ですが、映画の予告編でも見れるように巡礼中に嵐に巻き込まれて亡くなった息子のニュースを知らされる父という風に最初からいきなりドラマが始まります。

 

巡礼中に自然災害で死ぬって設定がやっぱり映画っぽいと私は最初思ったのですが、後になって私たちが思っているよりも結構実際に起こっていることだというのがわかりました。

 

Noticias de Navarraの2017年4月23日の記事で(いつからという明確な日付の説明はなく)記録として残されているだけでも、サンティアゴ巡礼中に亡くなった巡礼者の数は100人を超え、その内15人はサン・ジャン・ピエ・ド・ポーからズビリまでの最初の2つの区間で自然死、梗塞、熱性疲労や低体温症といった原因でなくなっているということです。

 

記事では、亡くなられた15人の巡礼者の名前・国籍・死亡された年やその時の状況を簡単に説明していますが、その中に日本人巡礼者の名前を見つけて正直驚きました。

 

実際にはここで発表されている数よりも多い可能性があります。

 

以前フランシスコ会の修道士の方と話をした時に、複数のルートを歩いている巡礼者の中で自然死で亡くなる人が年間に結構いるとということも聞いたことがあります。

 

巡礼路の区間では天候の変わりやすい山道がありますし、冬の季節になればさらに歩くのが困難になる場所もありますので、現地の巡礼事務所や地元の方のアドバイス等がある場合はそれに従うのが大事なのかなと思いました。

 

巡礼事務所で出される特別な巡礼証明書とは?

出典: https://albertosolana.files.wordpress.com

 

サンティアゴの巡礼事務所では、巡礼中に亡くなった巡礼者を追悼し「In memoriam」という巡礼証明書を発行してくれます。

 

In memoriamは~を記念して、~を追悼してという意味のラテン語です。

 

私がこの証明書の存在を知ったのが2010年に初めてカミーノを歩いた時のこと。
一緒に歩いた日系ブラジル人の男性は、亡くなった奥様の分のクレデンシャルを用意して来ており、カミーノ中はいつもスタンプを二人分押していました。

 

サンティアゴに到着してから奥様の名前の入ったIn memoriamの巡礼証明書を見せてもらった時に感動したのを今でも覚えています。

 

サンティアゴ大聖堂撮影に関するエピソードとは?

出典: http://www.laproximaparada.com

2009年11月4日のlaopinioncoruna.comの記事によると、映画の撮影が行われたのは2009年の1年前にマーティン・シーンとエミリオ・エステヴェスがガリシアを訪れ大聖堂の大司教区に台本のコピーを提出したところ、台本の一部のシーンや下品なセリフが巡礼の精神に反しているということ撮影に対して反対の意見が出たようです。

 

しかし、同じ大司教区の中にも意見の違いを調整する動きがあったようで、マーティン・シーンとエミリオ・エステヴェスへ撮影の拒否の可能性があるのでより詳しい説明が欲しいという手紙を送ったとのことです。

 

これに対し、エミリオ・エステヴェス氏は早急に謝罪をし台本の一部を訂正して撮影の許可がでるように再度新しい台本を送るという対応を行ったと伝えています。

 

La voz de Galiciaの2009年11月5日の記事では、監督エミリオ・エステヴェスが『言語の異なる映画製作チームと大聖堂の大司教区間のやり取りの中で訳していくうちに誤解が生じてしまったがそれを修正して最後に許可をもらうことができた。』という風にも説明しています。

 

そして、最終的に大聖堂から撮影の許可が下りたのは大聖堂での撮影を予定していた日の48時間前

 

それまで大聖堂での撮影ができるかわからないままスペインで映画の撮影を行っていたわけです。

 

ちなみに、映画のカメラが大聖堂の内部に入って撮影を行ったのは40年ぶりとのことです。

 

 

映画の続編は?公開はいつ頃?

出典: http://diariodepontevedra.galiciae.com

2015年にエミリオ・エステヴェスの叔母であるカルメン・エステヴェスがFairWayというカミーノのフォーラムに参加し、「エミリオから台本の数ページを受け取った」とコメントしました。

 

当時、地元の新聞でThe Wayの続編が出るらしいとの記事を読みましたが、私の知る限りその後映画の続編に関するニュースというのはでていません。

 

The Wayの主人公トム・エイヴェリーのその後についてなのか、それとも全く別の主人公を使っての物語になるのかもわかりません。

 

The Wayの公開が直近の聖年の2010年でしたので、続編が出るとすればやはり次の聖年である2021年にぶつけてくるのかなという気がしますが、これはあくまでも私の勝手な予想です。^^

 

どちらにしても続編が出るのであればどんな映画になるのか楽しみですね。

 

まとめ

スペイン巡礼を題材にした映画の紹介とその中でも『The Way(星の旅人たち)』の内容にフォーカスして書いてみましたがいかがでしたでしょうか?

 

ここで紹介していない映画ももちろんありますが、何かおすすめの映画がありましたら教えてください。

 

今回の記事のポイントをまとめます。

 

  • スペイン巡礼を題材にした映画で日本語字幕がついているのは、LA VÍA LÁCTEA 、サン・ジャックの道、星の旅人たちがあるが、他にもアメリカ、ブラジル、ドイツといった様々な国で制作された映画がある。
  • 巡礼ルートの区間によっては難所と言われるところがあり、天候によって危険度が増すところもあります。現地の巡礼事務所等でなんらかの指示がある場合にはそれに従いましょう。
  • サンティアゴ大聖堂では、巡礼中に亡くなられた方のために特別に発行する巡礼証明書がある。
  • 映画「The Way(星の旅人たち)」では40年以上カメラが近づけなかった大聖堂の芸術遺産の撮影をすることもできた。
  • 2015年にThe Wayの続編に関するニュースがでたものの、2017年8月現在は続編に関する内容や時期について詳細は分かっていない。

 

今後『The Way』続編の最新情報については、こちらの記事で更新して行きたいなと思います。

 

スペイン巡礼に関してはこちらの記事でいろんな情報をまとめておりますので是非合わせてお読みください。

スペインのサンティアゴ巡礼の歴史やルート紹介に大聖堂の最新情報をまとめ!

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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