この記事では、スペインにある磯崎新氏の作品を紹介します。
磯崎新氏がこれまで関わってきたプロジェクトは…
- バルセロナ (5)
- マドリード (2)
- ビルバオ (1)
- コルーニャ (1)
- サンティアゴ・デ・コンポステーラ(1)
と、上記スペインの5都市に計10作品あります。
磯崎氏のプリツカー賞受賞をきっかけに初めて自分が住む街に磯崎氏の作品があると知ったので、10作品を全部見てみる事にしました。
早速、バルセロナにある作品から紹介していきます。
バルセロナにある磯崎新氏の作品
Centro Cultural Caixa Forum
1992年に建てられたカザラモーナ工場(繊維工場)を2002年にラ・カイシャが買い取り、スペインのカルチャーセンター『カイシャ・フォーラム』にするプロジェクトがあがりました。
磯崎氏はこの建物へのアクセス口とパティオ(中庭)を担当しました。
透明のガラスの板を高さ7.5mの鉄でできた2本の木が支えています。
1929年のバルセロナ万国博覧会で、カザモーラ工場の前に建てられたミース・ファン・デル・ローエ設計のドイツ館がこの空間をデザインをした時のインスピレーションになっているそうです。(参考: El pais)
パラウ・サンジョルディ(Palau San Jordi)
1992年開催のバルセロナオリンピック開催を契機に建設された。五輪では体操競技やハンドボール決勝、バレーボール決勝が開催された。
引用: Wikipedia
オリンピックが終了した後も、スポーツ競技会場はもちろん、音楽コンサートなど多くのイベント会場として現在も使われています。
Oficinas D38
モンジュイックの丘のすそに位置するビジネス地区で、港や空港から近い場所にあります。
Parc de la Muntanyeta
90年代にSant Boi de Lloregat市役所の相談役だった磯崎氏が1994年に手掛けた公園です。
Pabellón Polideportivo (Palafolls, Barcelona)
バルセロナから近いパラフォス(Palafolls)のスポーツ施設として1996年に建てられたもの。
建築に詳しくありませんが、バルセロナにある磯崎氏の作品で一番見てみたいなと思った作品がこれです。
マドリードにある磯崎新氏の作品
Hotel Puerta de América
出典: https://www.hotelpuertamerica.com
マドリードにある5つ星ホテルで、各階を担当する建築家が違います。
私がすぐ名前を見て分かったのは2名でしたが、あなたは何人ぐらい分かりますか?
- 地下(パーキング): テレサ・サペイ(Teresa Sapey)
- 1階(レセプション): ジョン・ポーソン(John Pawson)
- 2階: ザハ・ハディト(Zaha Hadid)
- 3階: ノーマン・フォスター(Norman Foster)
- 4階: デイヴィッド・チッパーフィールド(David Chipperfield)
- 5階: イギリスの建築事務所Plasma Studio(Eva Castro/Plasma Studio)
- 6階: ヴィクトリオ&ルッチーノ(Victrio&Luccino)
- 7階: マーク・ニューソン(Marc Newson)
- 8階: ロン・アラド(Ron Arad)
- 9階: キャサリン・フィンドレイ(Kathryn Findlay)
- 10階: リチャード・グラックマン(Richard Gluckman)
- 11階: 磯崎新
- 12階: ハビエル・マリスカル(Javier Mariscal)
- 13階: ジャン・ヌーベル(Jean Nouvel)
スペインでは入り口の階は0階となります。磯崎氏の担当する階はスペインではPlanta 10(10階)です。
建築に興味がある方なら絶対に一度は泊まってみたいホテルでしょう。
Carabanchel 21
出典: https://www.premiosdearquitectura.es
カラバンチェル地区にある市営の住宅会社が管理する賃貸住宅で、2015年以降は難民、DVや離婚後に生活が困難な女性など社会的弱者がアクセスできる住宅になっているようです。(参考: Premios Arquitectura, AD)
ビルバオにある磯崎氏の作品
出典: https://farm6.staticflickr.com
ATEAはバスク語で『門』の意味、グッゲンハイム美術館から500mの場所にあります。
磯崎氏とバスク人建築家のイニャキ・アウレコエチェア(Iñaki Aurrekoetxea) 氏による設計で2008年に完成しました。
23階建ての高さ83mのツインタワーに6~8階建ての5つの建物と全部で7棟になります。
コルーニャにある磯崎氏の作品
コルーニャ市にある磯崎氏の作品は、DOMUS(ドムス)と呼ばれています。
建物の正面部分、風をいっぱいに受けて進んでいる船の帆のようなカーブが特徴です。
カーブの表面は、サイズ50×53×30㎝の緑色がかったスレート(粘板岩)を6600枚を約16万個のネジでとめています。
その反対側は、厚さ21㎝のガリシア産の花崗岩で作ったジグザグの厚い塀になっていて、建物の印象が異なり、個人的に好きな建物です。
DOMUS(ドムス)は、「カサ・デル・オンブレ(Casa del Hombre)」とも呼ばれ、インタラクティブな展示体験を通して、人の体の仕組みを学べる世界初の博物館として1995年4月7日にオープンしました。
コルーニャってどんな町?
サンティアゴ・デ・コンポステーラにある磯崎氏の作品
サンティアゴ大聖堂から歩いて15分ほどの場所にあるビスタ・アレグレという公園(Parque de Vista Alegre)があります。
この公園内には大学に属する建物が他にもあり、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学創設500周年にこの公園を新しくするプロジェクトメンバーに選ばれた磯崎氏の作品は大学の研究所であるCEAO(Centro de Estudios Avanzados)。
大学で勉強していた時にこの建物の中に入ったことがありますし、毎週この建物の横を歩いていますが…
磯崎新氏の作品とは全然知らなかったので驚きました。(笑)
まとめ
- スペインにある磯崎新氏の作品は10。
- バルセロナ・マドリード・ビルバオ・コルーニャ・サンティアゴの5都市にある。
最後まで読んで頂きありがとうございました。