と、もしあなたが思っているとしたらちょっと注意が必要です。
ヨーロッパの中でも、1日の生活時間がちょっと違うのがスペイン。
観光地で観光客の食事時間に対応している場所もありますが、小さい村へ行ったらそうはいきません。
また、ここ数年前から私が感じていることですが、スペインに留学に来るスペイン語学科出身の学生でも、
食事時間やスペインでの主食は何にあたるのかを知らずに来る人がいます。
観光・留学と目的は異なれど、現地で自分の体調管理のためにも絶対に知っておくべき情報です。
是非、本文の内容を参考にして下さい。
この記事を読んでわかる事
- スペインの食事時間
- ランチやディナーでレストランに入る時間
- レストランでの注文時に役立つ情報
- 留学生へのアドバイス
最後に、スペイン人が日本の食生活で慣れない点についてもおまけでお話します。
それでは、早速見ていきましょう。
スペインの食事時間は?どんなものを食べるの?
朝食
スペインの朝食時間は、7~9時ぐらいですので、日本や他のヨーロッパ諸国とさほど変わりません。
日本ではご飯やお味噌汁など朝食をしっかりとる方も多いですが…
スペインではコーヒーにクッキーやパンと軽めの朝食です。
家庭でオレンジを絞って飲む人もいますし、
絞りたてのオレンジ・ジュースにコーヒーとパンの朝食メニューを用意するバルも多いです。
昼食
1日で質や量などより夕食を重視する日本と比べると、
スペインで最も重視されるのは、昼食です。
学校や仕事の時間によりますので全部がそうとは言えませんが、ひとつの例として…
- 14時過ぎに仕事から帰宅
- 昼ごはんの準備
- 15時に放送のお昼のニュースを見ながらご飯を食べる
というのがあります。
マドリードやバルセロナなどの大都市はもちろん、自宅から仕事場が遠い人もたくさんいます。
昼食はいつも外で食べるスペイン人もいますが、14時~15時にお昼ご飯を食べ始める人が多いと言えます。
質や量で最も重視されるのが、昼食と言いましたが…
平日、職場近くでお昼を食べる人の中には、1品だけの料理を選んだり、
ボカディージョと呼ばれるフランスパンにハムやチーズ等を挟んだサンドイッチみたいなものを食べる人もいます。
しかし、週末に家族でお昼を食べる場合、前菜から食後のコーヒーまでおしゃべりしながら
順々に食べていくので2時間ぐらいアッという間に過ぎます。
日本では、ご飯を食べてお茶を飲んだらもう満足という人もいるかと思いますが、
スペインではお腹がいっぱいでも、食後のデザートにチョコレートひとかけでもいいから甘いものを食べたいという人が多いです。
夕食
出典: https://ep01.epimg.net/verne
上の図は、EUの統計担当局ユーロスタットの情報で
スペイン・イタリア・フランス・ドイツ・スウェーデンの1日の生活時間を表しています。
スウェーデンでは17時から夕食を食べ始め、イタリア・フランス・ドイツでも20時前には夕食を食べ終わるのに対し、
スペインの夕食時間は、21時以降になっているのが分かります。
小さい子供がいる家庭では夕食を21時前に設定している所もありますが、
レストランでのディナーの予約を22時に設定するのは珍しいことではありません。
夕食は、昼食よりも軽めにサラダを食べたり、ハムやチーズをつまみながらパンとワインという場合もあります。
現地のレストランに入る時間は?
昼食
と、思いますよね。
観光地周辺のレストランでは、外国人観光客の食事時間を理解しています。
12~13時に入っても対応してもらえますが…
場所によっては、キッチンの準備ができていないからもう少し待てますかと言われる可能性があります。
13時半以降なら大抵の場所へは入れると思います。
スペインの多くのバルやレストランでは、お昼にMenú del día(メニュー・デル・ディア)という
お昼の日替わりメニューを提供していますので、詳しい情報が知りたい方は、☟の記事をどうぞ。
夕食
夕食に関しても同じです。
観光客の食事時間に対応済みレストランも多い一方、場所によっては早いと言われる場合があります。
お昼にしっかり食べると夜は軽めでいいという人が多いと思います。
そういう場合は、現地のバルをはしごしてタパスを楽しむのがおすすめです。
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留学生へのアドバイスは?
語学学校や大学のスペイン語コースで勉強すると、午前の授業が終わるのは14時頃になります。
スペインに着いたばかり学生さんで、最後の授業までお腹がもたずに大変!という人が結構います。
スペイン人だって朝食から15時のお昼まで持ちこたえるのは大変です。
彼らは、朝の11時ぐらいにコーヒー休憩をとり、小腹がすいたら菓子パンやミニサンドイッチ等を食べています。
事前に自分の好きなお菓子を用意しておくなど、
11時の休憩時に一旦エネルギーチャージをして、残りの授業に臨みましょう。
スペインは食事の回数が1日5回って本当?
スペインでは、朝・昼・晩の3食に、11時の間食と17時頃のおやつを食べるので、1日5回食事をとると聞いたことがある人はいませんか?
間違ってはいませんが、スペイン人みんなが1日5食の生活を送っているわけではありません。
毎日1日5回食事をしているのは誰かなと考えて私がすぐに思いつくのは子供達です。
スペインの小学校では、午前中に昼食前のメリエンダ(おかし・間食)の時間があります。
親はフルーツやサンドイッチなどを子供に持たせ、16~17時ぐらいに
- 公園で遊びながらフルーツやサンドイッチを食べる子供
- 17時に学校を出る子供に、サンドイッチを持って迎えに来る親
を見る事が出来ます。
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スペイン人が日本の食生活で慣れないものは?
私が知る限り、日本を訪れたスペイン人の多くが日本食のおいしさに感動して帰ってきますが…
アレはちょっと…というコメントを多く聞きます。
アレとは、日本の伝統的な朝食です。
日本では夕食の時間帯が早いため、朝起きたらすぐにごはんにお味噌汁に魚としっかり朝食をとれますが、
スペインでは夕食の時間も遅く、軽めの朝食をとる場合が一般的です。
どんなに日本食が好きでも朝から魚などを食べる気になれないそうですが、
ここまで記事を読んだあなたなら、理解して頂けるのではないかと思います。
まとめ
- スペインでは1日の主食はお昼ご飯で、夕食は21時以降とかなり遅いため、朝食はコーヒーやパンなど軽めにすます。
- 昼食の時間は一般的に14時以降から15時ぐらいになるが、観光地のレストランでは観光客の食事時間に対応している所が多い。
- バルやレストランの多くで手ごろな価格の日替わりメニュー「メニュー・デル・ディア」がサービスされる。
- 朝食と昼食の間、午前11時頃にコーヒー休憩を取るのが一般的。
- 遅い夕食をレストランで食べるものいいが、バル巡りをしてタパスを楽しむのもおすすめ。
- 軽めの朝食に慣れているスペイン人にとって和の朝食は慣れない人が多い。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。