「スペインってご飯は美味しそうだけど、日本と食事の時間や習慣はそんなに変わらないよね?」
もしそう思っているとしたら、少し注意が必要です。
スペインは他のヨーロッパ諸国と比べても、食事の時間帯や食べ方のリズムが独特です。日本と同じ感覚で動くと、
- お腹が空いたのに、レストランが開いていない
- メニューの量が多くて食べきれない
- 油や味付けが重くて胃が疲れてしまった
…といった小さなストレスが溜まりやすくなります。
この記事では、観光でスペインを訪れる方を対象に、
- スペインと日本の食生活・食事時間の違い
- 朝・昼・夜の食事時間と、レストランに入る目安の時間
- 都市の規模(大都市・地方都市・小さな町)による違い
- お腹が空いたときの軽食の選び方・体調管理のコツ
を、現地在住ガイドの目線でわかりやすく解説します。
スペイン旅行中に「思っていたのと違う…」とならないよう、出発前のイメージづくりに役立てていただければ嬉しいです。
スペインと日本の食生活の違いを先にまとめる(結論)
まず最初に、日本と比べたときのスペインの特徴をざっくりまとめておきます。
- 一日の「主役」は昼食 … 日本は夕食重視のご家庭が多いですが、スペインではお昼ごはんが一番しっかりしています。
- 食事時間が全体的に遅い … 昼食は14時前後、夕食は21時以降という家庭も少なくありません。
- 朝食はかなり軽め … コーヒーとパン、ビスケット程度で済ませる人が多いです。
- おしゃべりしながらゆっくり食べる … 特に週末のランチは2時間くらいあっという間、ということもよくあります。
- 甘い飲み物や油を使った料理が多い … お茶も砂糖入りのものが多く、日本に比べると味付けは少し濃いめに感じる方が多いです。
この基本を踏まえて、朝・昼・夜それぞれの様子をもう少し詳しく見ていきます。
① 朝食|スペインの朝はとても軽め
朝食の時間帯は「7〜9時」だが中身は軽い
朝食の時間帯そのものは、日本や他のヨーロッパと大きく変わりません。一般的には7〜9時頃に朝食をとります。
ただし、中身はかなりシンプルです。
- カフェ・コン・レチェ(カフェオレのようなコーヒー)
- トーストにオリーブオイルやトマト、ジャムを少し
- ビスケットやマドレーヌのような小さな焼き菓子
こんな組み合わせで済ませる人が多く、「朝からしっかりご飯と味噌汁」という日本スタイルとはかなり違います。
絞りたてオレンジジュース文化
バルやカフェでは、絞りたてのオレンジジュース(zumo de naranja natural)を朝食セットで出すお店も多くあります。
スペインのオレンジは美味しいので、朝は軽めでも、ちょっと贅沢な気分を味わえます。
しっかり朝食派の人はどうする?
「朝からしっかり食べたい」という方は、
- ホテルのビュッフェ朝食付きプランを選ぶ
- パン屋さん(Panadería)でパンや惣菜パンを買う
- スーパーでヨーグルトやフルーツを用意しておく
といった形で調整すると安心です。
② 昼食|スペインで“最も重要”な食事はランチ
昼食の時間は14〜15時が標準
スペインでは、一日の「主役」は昼ごはんです。多くの家庭では、
- 14時前後に仕事や学校が一段落
- 14〜15時頃にしっかりとした昼食
というリズムで生活しています。
そのため、街中のレストランも
- スペイン人のピークタイム:14〜15時台
- 観光客が入りやすい時間:13時台
という形になっていることが多いです。
観光客は何時ごろレストランに入るのが良い?
日本の感覚だと「お昼は12時〜13時」と思いがちですが、スペインでは少しずらした方が動きやすくなります。
- 大都市の観光エリア(マドリード中心部・バルセロナ旧市街など)
12時台から観光客向けに食事対応をしている店も多いですが、
本格的にメニューが揃うのは13時以降、特に13時半〜と考えておくと安心です。 - 地方都市の観光エリア(サンティアゴ旧市街・マラガ旧市街など)
12時台に食べられる店もありますが、準備中だったり、メニューが限られている場合もあります。
おすすめは13〜13時半に入店、確実なのは13時半以降です。 - 観光地ではないローカルエリアや小さな町
13時台はまだコーヒーや軽食のみということも。
きちんとランチを食べたい場合は13時半〜14時を目安にすると失敗が少なくなります。
目安としては、
「ランチを確実に食べたいなら、13時半以降」
と覚えておくと安心です。
週末ランチは家族でゆっくり
特に土日や祝日は、家族や友人と集まってランチを楽しむ人が多く、
- 前菜
- メイン
- デザートとコーヒー
と順番に食べているうちに、2時間くらいあっという間に過ぎてしまいます。
スペイン人にとって「食事=栄養補給」だけでなく、人と話す時間・リラックスする時間でもある、ということがよくわかる瞬間です。
お得な「メヌ・デル・ディア」は旅行者にもおすすめ
平日のお昼には、多くのレストランで日替わりランチのセット(Menú del día)が用意されています。
- 前菜(スープやサラダなど)から1品
- メイン(肉・魚・パスタなど)から1品
- パン+飲み物+デザート or コーヒー
という形で、観光地でも比較的お得にしっかり食べることができます。
メヌ・デル・ディアの具体的な頼み方や価格の目安については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ スペインのランチ時間は?日替わりメニューの価格や注文の仕方は?
③ 夕食|21時以降が普通!?観光客はどうすればいい?
スペイン人の夕食は21時以降が珍しくない
スペインでは、夏場の日照時間も長く、仕事の終わりも遅い人が多いため、夕食は21時以降という家庭も珍しくありません。
そのため、レストランも
- 20時頃:開店または準備が整う時間帯
- 21時〜:スペイン人のディナーピーク
というリズムになっていることが多いです。
観光客は何時ごろ夕食を取るのが現実的?
- 大都市の観光エリア
19時台から食事を提供しているお店も増えてきています。
「20時スタート」なら、ほとんどの店で夕食が可能です。 - 地方都市・ローカルエリア・小さな町
バルは開いていても、キッチンのオープンは20時半〜21時というお店も多いです。
しっかりした夕食をレストランで取りたい場合は、20時半前後を目安にするとよいでしょう。
「日本の感覚で19時にレストランに行ったけれど、まだ食事メニューが出ていなかった」ということもあり得ますので、夕食は少し遅めにずらす前提で予定を組んでおくと安心です。
夜は軽めにしたい人は「タパス巡り」がおすすめ
お昼にしっかり食べた日や、時差ボケであまりお腹が空いていない時は、
- バルを2〜3軒まわる
- それぞれで小さなおつまみ(タパス)と飲み物を楽しむ
というスタイルがおすすめです。
お酒が飲めない方でも楽しめるノンアルコール飲料については、こちらの記事でまとめています。
▶ 【2026年版】スペインのノンアルコール飲料|バルでお酒が飲めない人でも楽しめる定番7選
④ 「お腹が空きやすい」スペイン旅行での空腹タイミングと対策
午前11時は「コーヒーと軽食」の時間
スペインでは、朝食が軽い分、午前11時前後にコーヒー休憩をとる人が多いです。
この時間帯、バルでは
- コーヒー
- クロワッサンや菓子パン
- 小さなボカディージョ(サンドイッチ)
などをつまんでいる人が多く、日本人旅行者にとっても軽くお腹を落ち着かせるのにちょうど良い時間帯です。
スーパーやパン屋で軽食を用意しておくと安心
食事時間が日本より遅いため、どうしても「お腹が空くタイミング」がずれてしまいます。そんな時に便利なのが、
- 街角のパン屋(惣菜パン・エンパナーダなど)
- スーパーで買えるヨーグルト・フルーツ・ナッツ
- 小さめのサンドイッチ(ボカディージョ)
です。
「食料を少し持ち歩いておきたい」「部屋で軽く食べたい」という方は、旅行の持ち物としてジップロックなどを用意しておくととても便利です。
▶ 【2026最新】スペイン旅行の持ち物ガイド|女性ひとり旅が「持って行ってよかった」必需品リスト
⑤ 量・油・味付けの違い|体調管理のコツ
量が多く、味付けも少し濃いめに感じることが多い
スペインの外食では、日本の定食より一皿あたりの量が多いと感じる方が多いです。
- お肉や魚のポーションが大きい
- フライ(揚げ物)やオイルを使った料理が多い
- 塩味がややしっかりめ
という傾向があるため、最初の数日は特に胃腸が疲れやすいかもしれません。
「油が少ない料理」を上手に選ぶ
毎食コロッとしたフライやお肉料理が続くと、どうしても胃が重くなりがちです。そんな時は、
- グリルやオーブン焼きの魚料理
- サラダ系の前菜
- スープや豆料理
など、比較的油が少ないメニューを意識して選ぶと、滞在中の体調がぐっと楽になります。
具体的にどんな料理名を覚えておくと良いかは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
▶ スペイン旅行中の食事で油が少ないおすすめ料理11品とは?
甘い飲み物が多いので注意
スペインでは、いわゆる「お茶」の多くに砂糖が入っていたり、
- アイスティー(かなり甘め)
- 甘い炭酸飲料
などがよく飲まれています。
砂糖を控えたい方や、甘い飲み物が苦手な方は、
- 水(agua sin gas)
- 炭酸水(agua con gas)
を選ぶと安心です。お酒が飲めない方でも、ノンアルコールビールやノンアルのカクテル風飲料が意外と充実しています。
⑥ 食事時間で失敗しないための「街の規模別」アドバイス
大都市(マドリード・バルセロナなど)
- 観光客が多いため、12時台からランチ対応の店も多い
- 夕食も19時台から対応している店が増えてきている
- ただし、スペイン人のピークはランチ14〜15時/夕食21時以降
「ヨーロッパ的な時間帯(12〜13時/19〜20時)で食事を済ませたい」という方には、一番動きやすいエリアです。
地方都市の観光エリア(サンティアゴ旧市街・セビリア中心部・マラガ旧市街など)
- 観光客に慣れているため、13時〜13時半に入店すればまず問題なし
- 12時台でも食べられる店はありますが、準備中・メニューが限られる場合も
- スペイン人のメインランチは14時以降なので、その時間帯は混雑しやすい
地方都市は「観光エリア」と「地元の生活エリア」の差が大きいため、迷ったら旧市街や観光客が多い通り沿いの店を選ぶと安心です。
観光地ではないローカルエリアや小さな町
- 11時台:コーヒーと軽食(クロワッサンやボカディージョ)タイム
- 13時台前半:まだ準備中の店も多い
- 13時半〜14時:キッチンが本格的にオープン、15時前後がピーク
日本の感覚で「12時ちょうどにランチ」と考えると、店が開いていない・食事メニューが出ていない可能性があります。
こうしたエリアでは、「13時半以降にランチ」「20時半以降にディナー」と覚えておくと、食事難民になりにくくなります。
⑦ スペインと日本の「食文化の違い」まとめ
- スペインでは昼食が一日の主役で、夕食は日本よりもかなり遅い時間帯になる。
- 朝食は軽めで、午前11時頃にコーヒーと軽食の時間を挟む人が多い。
- レストランのピークタイムは、ランチ14〜15時/ディナー21時以降と日本より遅め。
- 大都市の観光エリアでは12時台や19時台から食事がしやすいが、地方都市や小さな町では13時半以降が目安。
- 量は多め・油や塩もやや強めなので、油が少ない料理やサラダを上手に選ぶと体調を崩しにくい。
- 甘い飲み物が多いので、水・炭酸水・ノンアル飲料を上手に取り入れると良い。
日本とスペインの食生活は違いますが、事前に少し知っておくだけで、現地での戸惑いはぐっと減ります。
「いつ・どこで・どのくらい食べるか」のリズムをイメージしながら、スペイン旅行の計画を立ててみてくださいね。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。