2017年最優秀生産地にノミネートのスペインワイン産地の名前と特徴は?発表はいつ?

アメリカのワイン専門誌「Wine Enthusiast(ワイン・エンスージアスト)」は、毎年世界のワイン業界関係者を表彰するWine Star Awards(ワイン・スター・アワーズ)を開催しています。

 

2017年ワイン・スター・アワーズのワイン生産地部門(Wine Region)にスペインのガリシアがノミネートされました。

 

他のノミネート産地の名前や最優秀生産地発表の時期に関する情報に続き、ガリシアのワイン産地に名前や特徴について見てみたいと思います。

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出典: http://www.winemag.com

 

Wine Star Awards 2017のワイン生産地部門にノミネートされたのは下記の5つです。

 

  • マーガレット・リバー(オーストラリア)
  • ソノマ・カウンティ (アメリカ)
  • フランス南西部(フランス)
  • ウンブリア(イタリア)
  • ガリシア(スペイン)

 

Wine Star Awards2017の発表は、2018年1月29日です。(Wine Star Awards2017の英語情報はこちら。)

 

それでは、ガリシアのワイン産地について少し詳しく見てみましょう。

 

ガリシアのDOワイン産地の名前と特徴は?

出典: http://www.pontenponte.com

ガリシア州にある原産地呼称ワイン(D.O)は、上部の地図でいうと海岸部から内陸部へ向けて下記の5つあります。

  • Rias Baixas (リアス・バイシャス)
  • Ribeiro (リベイロ)
  • Ribeira Sacra(リベイラ・サクラ)
  • Monterrey(モンテレイ)
  • Valdeorras(バルデオラス)

 

 

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Rias Baixas

出典: http://www.vectorlogo.es

上記の産地で、最も有名なのはリアス・バイシャスではないでしょうか。

 

海岸線に垂直に伸びた谷が河川に浸食され、海面の上昇などによって陸地が水に沈み、複雑に入り組んだ地形をリアス式海岸と呼びますが、リアスはガリシアのRia(複数形Rias)から来ている言葉です。バイシャス(Baixas)とはガリシア語で「下の」という意味です。

 

昔からガリシアでは北部にある「リアス・アルタス(Rias Altas)」と南部にある「リアス・バイシャス(Rias Baixas)」と分けて呼びます。

 

リアス・バイシャスには5つのサブゾーンというものがあるのですが、ブドウ生産量の60%、ワイナリーの70%が集中するバジェ・デル・サルネス(Valle del Salnés、もしくはガリシア語でバル・ド・サルネス)と呼ばれる地域を覚えておいて下さい。

 

リアス・バイシャスで栽培される品種『アルバリーニョ(Albariño)』の白ワインは、フルーティーなアロマにキリッとした酸味が特徴で、口当たりが飲みやすくご存知の方も多いと思います。

 

リアス・バイシャスの原産地呼称の認可は1988年です。

 

Ribeiro

出典: http://www.catadelvino.com

ガリシア地方で最も古いワイン産地です。古代ローマ時代の地理学者兼歴史家であるストラボンが残した書類から紀元前2世紀後半からリベイロではワインが作られていたことがわかっています。

 

イスラム教徒の侵略の影響をほとんど受けなかったため、ローマ時代からこの生産地の最盛期である15・16世紀まで中断することなくブドウ栽培の技術を向上し、当時からスペイン全国はもちろん、イギリス、フランスポルトガル、イタリアとヨーロッパ市場にもリベイロのワインは輸出されていました。(情報元: https://www.ribeiro.wine

 

リベイロではテイシャドゥーラというブドウ品種を使用した白ワインが生産の大部分を占めています。

 

ガリシアの中で、最初に原産地呼称の認可を受けたのはここリベイロです。(1957年)

 

Ribeira Sacra

出典: http://www.vinosacra.es

 

1997年DO認可は1997年のリベイラ・サクラですが、山岳地帯におけるワイン生産を評価研究するCERVIMが2011年にこの産地を【Viticultura heroica(英雄的ブドウ栽培)】に認定しました。

 

英雄的ブドウ栽培の定義は、ブドウ畑が海抜500m以上や傾斜30度以上の段々畑に存在するなど、機械化の障害が大きく過酷な収穫作業が必要な場所になります。

 

ヨーロッパ全体で上記の特徴にあてはまるブドウ畑は、わずか5%です。

 

2015年の収穫作業の様子のビデオがこちらです!

 

収穫したブドウを大きなワイナリーに売るケースもありますが、大部分は個人消費向けです。

 

4年ほど前になりますが、リベイラ・サクラの急斜面にブドウ畑を所有する家族の収穫作業を手伝いました。

 

ブドウ畑へ向かう途中、車の中から見える谷の景色を見ただけでも、ちょっと怖いと感じるくらいです。道も狭いので、車を途中で降りて歩いて畑まで行きます。

 

畑の前に広がる壮大な景色を見ながら、たまにおしゃべりしたり、川を通る船の乗客に手を振ったりしながらの収穫作業、ブドウ畑の横にある小屋で作業している全員で昼食を食べたりと本当に楽しかったです。

 

私はブドウを取って箱に入れるだけでしたが、ブドウでいっぱいになった箱を担いで下ろす作業は本当に大変です。

 

急斜面に沿って動くトロッコもありますが、あくまでも人間が主体となる作業であり、危険も伴います。

 

お手伝いさせてもらった次の年、収穫作業中にトロッコが壊れるという事故がありました。幸い大きな怪我はありませんでしたが、それ以降は小さな子供がいたら危険だからと声をかけてもらえなくなりました。

 

いつかまた、収穫作業を経験したいと思っていますが、リベイラ・サクラは個人的におすすめの場所です。

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Valdeorras

出典: http://www.gastronomiadegalicia.com

 

ガリシア州オレンセ県の西に位置するバルデオラスの気候の特徴は、他の産地よりも乾燥した気候が特徴です。ぶどう畑の大部分は、シル川やシャレス川とビベイ川流域に集中しています。

 

過去30年間以上にわたって土着品種であるゴデージョとメンシアの復興に努力したり、最新技術を取り入れてワイン生産の向上に力を入れて近年その成果が表れている場所です。

 

土着品種を80%(単一品種はブレンドに関わらず)含んでいるワインはValdoerras Superior、それ以下の割合の場合はValdeorrasと呼ばれます。

 

Monterrey

出典: https://nosgustaelvino.com

 

モンテレイは、467㏊の面積を持つスペインで最も小さいDOです。

ガリシア東南モンテレイはドゥエロ川やミーニョ川に合流するタメガ川の沖積地にあり、主に白ワインの生産地ですが、90年代後半からはメンシアを使用した赤ワインも生産されるようになりました。
引用元: Wines from Spain

 

ブドウ畑では、70%が白ワイン用のブドウ、30%が赤ワイン用のブドウを栽培しています。土着の品種で白でゴデージョ、テイシャドゥーラ、ドナ・ブランカの3つ、赤ではメンシアとメレンサオがあります。
このワイン産地の近くには、ガリシアでカーニバルが有名な村のひとつベリンがあります。

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日本語でワイナリー見学や日帰りツアーは可能?

リアスバイシャス辺りのワイナリーで日本語で日帰りツアーを行う所はありますかとのお問合わせを頂きました。

 

日本もしくは現地の旅行会社で依頼すれば可能だとは思いますが、個人旅行の場合は費用的にどうなのかなという気はします。

 

ガリシアの観光列車ツアーを使えば、今回紹介した5つのワイン生産地のワイナリー見学と観光を両方楽しむことができますが、改めて別の記事で扱いたいと思います。

 

さいごに

ガリシアのワイン産地について書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?

 

日本語でも見学可能なワイナリーやツアーがある場合は、情報を更新してお知らせ致します。もし情報をお持ちの方がいましたらコメントなどで情報共有頂ければ嬉しいです♪

 

スペインのワイン産地に関しては、こんな記事もありますのでよろしければ合わせてお読みください。

スペインのワイン産地リベラ・デル・ドゥエロの特徴は?ワイナリー見学は楽しい?地下12mの歴史的セラーは一見の価値あり!

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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