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巡礼の準備と計画

【2026年版】サンティアゴ巡礼証明書は実質5日で獲得可能?!最短ルートと必須条件を公認ガイドが解説

2019年2月18日

サンティアゴ大聖堂に到着して巡礼証明書を見せる男性巡礼者
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いつこ

多くの巡礼者が目指すゴール、サンティアゴ・デ・コンポステラ在住。スペインガリシア州公認ガイド。観光学修士(Master)としての知識と現地在住者ならではの視点を活かし、ガイドブックには載らない「本当のガリシア」を発信中。 年間100名以上の日本人巡礼者を聖地へご案内しています。

「1ヶ月もの長期休暇は取れないけれど、カミーノ(サンティアゴ巡礼)を歩きたい!」 「限られた日程の中で、巡礼証明書(コンポステーラ)もしっかり獲得したい!」

そう考えているあなたへ。 実は、全行程(800km)を歩かなくても、最後の100kmさえ歩けば、公式な巡礼証明書は授与されます。

この記事では、失敗せずに最短日数で証明書を獲得するための「3つの絶対ルール」と、初心者におすすめの「最短ルート」を、ガリシア州公認ガイドが徹底解説します。

これを読めば、あなたの「実質5日間の巡礼計画」が今日完成しますよ。

【重要】巡礼証明書をもらう「3つの絶対ルール」

証明書(コンポステーラ)は、ただ歩くだけでは貰えません。 以下の3つの条件を必ずクリアする必要があります。特に「スタンプの数」は非常に重要ですので、必ず守ってください。

【条件リスト】

  1. 距離: 徒歩なら最後の100km以上、自転車なら最後の200km以上を連続して移動すること。
  2. スタンプ: クレデンシャル(巡礼手帳)に1日2個以上のスタンプ(Sello)を押すこと。
  3. 動機: 巡礼の目的が「宗教的」、または「宗教的および文化的」であること。

失敗しないために!「スタンプは1日2個」が鉄則

重要なルール

大聖堂が発行する巡礼手帳には「1日最低2個のスタンプを押すこと」と明記されています。

証明書を獲得するために必要な書類である巡礼手帳を失くしたら証明書をもらえません。失くさないように注意しましょう。

スタンプはどこで貰える?

  • 宿泊するアルベルゲ(宿)やホテル
  • 途中のバル(カフェ)やレストラン
  • 教会、市役所、観光案内所など

「朝出発する時に宿で1つ、お昼休憩のバルで1つ、到着した宿で1つ」というように、こまめに集める癖をつけておくと安心です。


最短で証明書!おすすめのスタート地点とルート

証明書獲得の条件「ラスト100km」を満たす、人気のスタート地点を紹介します。 それぞれのルートで詳細なモデルコース(日程表)記事がありますので、気になるルートをチェックしてください。

1. フランス人の道:サリア(Sarria)

  • 距離: サンティアゴまで約114km
  • 特徴: 最も多くの人が選ぶ王道ルート。宿やバルが非常に多く、インフラが完璧です。初めての方に一番おすすめです。

▼サリアから歩く5日間のモデルコースはこちら

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2. イギリス人の道:フェロール(Ferrol)

  • 距離: サンティアゴまで約119km
  • 特徴: 港町からスタートする静かなルート。実は、ルートの**「始発点からゴールまで全部歩いて最短」**なのはここです。

▼フェロールから歩く1週間の旅程はこちら

全行程歩く
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3. ポルトガルの道:トゥイ(Tui)

  • 距離: サンティアゴまで約117km
  • 特徴: 川を挟んでポルトガルを望む美しい国境の街からスタート。食事(特に魚介)が美味しいのが魅力。
  • こんな人に: 景色と食事を楽しみたい人、石畳の旧市街が好きな人。

▼トゥイ出発の詳細やポルトガルの道の魅力はこちら

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4. 北の道:ビラルバ (Vilalba) スタート

もし「人が少ないルートがいい」「もっとディープなガリシアを知りたい」という場合は、以下の地点からも証明書獲得が可能です。

ルーゴ県にあるビラルバからサンティアゴまでの距離は約101km。 途中、世界遺産に登録されたソブラド・ド・モンシェス修道院を訪れることができる、歴史と自然が調和したルートです。

▼北の道の見所や美味しい料理についてはこちら

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5. 銀の道:オウレンセ (Ourense) スタート

温泉地として有名なオウレンセからスタートする(約105km)、通称「サナブレスの道」のラスト区間です。 実際に歩いた方のリアルな体験談がありますので、参考にしてください。

▼銀の道を歩いた体験談はこちら

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【ニュース】合計100kmでOK?2025年からの新ルール

これまでは「サンティアゴまでの最後の100kmを連続して歩くこと」が絶対条件でしたが、2025年頃から新しいルールの適用が始まっています。

それは、「同じルート内であれば、区間を飛ばしても、歩行距離の合計が100kmを超えていれば証明書がもらえる」というものです。

例えば、以下のような歩き方も認められるようになりました。

  1. 前半: パンプローナからログローニョまで約90km歩く(フランス人の道・前半のハイライト)
  2. 移動: バスや電車で一気にサンティアゴ近郊へ移動
  3. 後半: オ・ペドロウソからサンティアゴまで約20km歩く(ラストのゴール体験)
  4. 合計: 110km ➡ 証明書獲得!

【この歩き方の注意点】 「ピレネーも見たいし、ゴールもしたい」という方には魅力的なプランですが、「移動時間」に注意が必要です。 パンプローナ周辺からガリシアへ移動するには、バスや電車で丸1日かかります。通常の最短プラン(5〜6日)では足りず、余裕を持って7日〜8日程度の日程が必要です。


よくある質問(子供・手続き・食事)

Q. 子供でも巡礼証明書はもらえる?

A. はい、もらえます!

お子様の年齢や理解度によって、大人と同じ「コンポステーラ」か、子供専用の「特別な証明書」のどちらかが授与されます。 夏休みなどを利用して、親子でラスト100kmに挑戦する方も増えていますよ。

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親子で歩く
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Q. ゴールした後の手続きは?

A. 現在は「スマホでの事前登録」が必須です。

サンティアゴ到着後、巡礼事務所でQRコードを読み込み、個人情報を登録する必要があります。 スムーズに証明書を受け取るための「最新の手順」と「注意点」は、以下の記事で詳しく解説しています。

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Q. パラドールで無料で食事ができるって本当?

A. はい、本当です(人数限定)。

大聖堂の隣にある最高級ホテル「パラドール」では、かつての巡礼者救済の伝統を受け継ぎ、現在でも「毎日、最初に到着して証明書を提示した巡礼者(先着順・各食10名程度)」に無料で食事を提供するという粋な計らいを行っています。 早朝にゴールして証明書をもらえたら、挑戦してみるのも旅の思い出になるかもしれませんね。


まとめ

巡礼証明書を最短で獲得するためのポイントはシンプルです。

  1. ラスト100km(サリア、トゥイ、フェロール等)からスタートする。
    • または新ルールを活用して「合計100km」を歩く。
  2. 毎日2個以上のスタンプを必ず押す。

「たった100kmで証明書をもらっていいの?」と思う必要はありません。 現代の巡礼者の半数以上が、このスタイルでカミーノを楽しんでいます。

もし、「自分に体力が持つか心配」「荷物をどうしよう」「宿の予約が面倒」といった不安があれば、ガリシア公認ガイドの私にご相談ください。 あなたのペースに合わせた無理のないプランをご提案します。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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