スペイントマト祭り2018年の日程やツアー情報は?使用するトマトはどこから?

2018年、スペインのトマト祭り【トマティーナ】に参加してみたいという方が気になる情報(日程やツアー情報)やお祭りの起源や歴史、祭りを楽しむための実用的なアドバイスや注意点についてまとめていますが・・・
トマトを投げる大勢の人を見ながらこんなことを思った人はいますでしょうか?
- 楽しそうだけど、このお祭りは何か特別な意味があるの?
- あれだけのトマトはどこから来るの?
- 食べ物を投げ捨ててもったいない。
- 地元の住民はどう思っているの?
っていうことについても触れていますので最後までお付き合いください。
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トマト祭りの日程や場所は?
トマト祭り(トマティーナ)は毎年8月最終週の水曜日に開催されます。2018の日程は、8月29日です。
お祭りの舞台であるブニョールはバレンシア州のバレンシア市から西に40kmほど内陸部に入ったところにあります。
ブニョール城(Castillo de Buñol)や滝が流れるトゥルチェの洞窟(Cueva de Turche)など観光スポットもあります。
トマト祭りの起源や歴史は?
トマティーナの起源は諸説ありますが、ブニョール市役所のサイトなどで紹介されているのは下記の通りです。
1945年8月最終週の水曜日、数人の若者がプエブロ広場で行われていた大頭の被り物の仮装行列に加わろうと無理やり押し入り、もみ合いの喧嘩中に近くの野菜売り場のトマトを投げ始めたのがきっかけです。
最終的に警察がその場を収集するが、翌年同じメンバーが集まり今度は自分の家からトマトを持参して喧嘩を始めます。
年を追うごとに参加者も増え、熱狂的なお祭りとなったトマティーナは1950年代に数回禁止されます。1957年に再びお祭りが禁止されると、住民は抗議のしるしに大きなトマトを入れた棺を担いでトマトの葬式を行いました。
バンドも引き連れて葬式の音楽を奏でながらの行列は大成功し、トマティーナは正式なブニョールのお祭りとして定着。1983年にTVE(スペイン国営放送)で紹介されると、スペイン国内でトマト祭りの認知度が上がり各地方からの参加者も増加し、2002年には観光国際的関心行事に認定されました。
お祭りに意味はあるの?
これまで紹介してきたスペインの他のお祭りには宗教的なものなど何らかの意味がありましたが、ブニョールで行われるトマト祭りに特別な意味はないというのはこれまでの説明でお分かりいただけるかと思います。
トマティーナを祝う理由は単純にトマトを投げ合って楽しむだけです。
2012年に5万人以上がお祭りに参加し、お祭りの運営や安全面で問題が深刻になり、2013年からお祭りは有料、参加人数も限定しています。
2014年にトマト祭りの運営責任者である市の議員は、『トマティーナは住民にとって困った行事になり、経済的にも収益性がない状況であると発言しています。(情報元: elpais.com)
トマト祭りの参加方法は?
トマト祭り参加のチケットは、トマト祭りの公式サイトで購入します。印刷したチケットと身分証明書を持参し、お祭り当日に会場へアクセスするための腕輪に交換するシステムになっています。
不正なチケット販売を防ぐため複数の旅行会社と契約しチケットの販売を行っています。
日本では、旅行会社のみゅうが公認のオフィシャルツアーを組んでいます。チケットを含む移動手段の手配などの手続きが省けるので楽なことは確かです。
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トマト祭りの流れは?
前夜祭
前夜祭といっても特別な催し物があるわけではないが、街はイルミネーションで飾り付けられ、大通りには屋台が立ち並び、街中には移動遊園地などもやってきて、互いに酒を飲んだりダンスをしたりして盛り上がる。なおトマトをぶつけられては困るものや、一部の家屋では、トマトで汚されないよう通りに面している壁をビニールシートなどで覆うことで祭りに備える。これらは市から補助金が出る。
パロ・ハボン
トマティーナの最初に行われるイベント。パロ・ハボンとは「石鹸棒」という意味。街中に石鹸が塗りたくられて滑りやすくなった木の棒が立てられる。 棒の先端には生ハムがくくりつけられており、大勢の人がその生ハムを取るために棒をよじ登る。 しかし登ろうとする人に放水したり、さらに棒の長さも数mはあるためなかなか取れるものではなく、生ハムが取られるまでに早くても数十分かかる。過去には結局取れない例もあった。
生ハムを取った人はにわかにその場の「英雄」となる。
パロ・ハボンをしている際は街の住人は、通りの群集に向かって、上の階からバケツで水をかけたりゴムホースで放水したりする。パロ・ハボンが終わらないうちにトマトを投げるのはタブーである。
引用元 ウィキペディア
この後、午前11時の合図でトマトの投げ合いが始まり、1時間後の正午12時の合図で終了となります。
棒の先端に生ハムを付ける理由は?
色々なサイトを見てみましたが、生ハムを付ける理由について言及しているところが見つからず、トマト祭りに関するクイズ問題のサイトで【トマトは伝統的に生ハムと一緒に食べるから】というコメントがありました。これが本当なら随分シンプルな理由ですが、もしご存知の方がいましたら教えてください。
トマトがもったいない?
1時間の投げ合いに使用されるトマトの量は150トン。トマトがもったいないと思った方もいるはずです。
ブニョール市はカステジョンにある会社Cetrimedと契約し、お祭りの2週間前になると市場に流通できない規格外のトマトを冷蔵庫で保管しておくそうです。
自然の物なので一部腐ってしまうものもありますが、太って少し硬めの選ばれたトマトたちを2週間保管しておくと、トマト祭りの当日には柔らかい状態になって『投げるに適した状態』になっているそうです。
Cetrimedの責任者曰く、『以前は流通できずに廃棄していたトマトをトマティーナのお祭りに利用している。』
トマトの安定した生産を確保するためにカステジョンやトレドなど他の地方でも栽培しているそうです。(情報元:El Pais)
トマト祭り参加時の注意点は?
トマト祭りに参加するための実用的なアドバイスやお祭りを楽しむための最低限のマナーはオフィシャルサイトをはじめ多くのサイトで下記の点を挙げています。
- トマトの汁で濡れたり汚れたりするので古着とその下に水着を着用する。
- 靴も履きなれた古い靴で、ビーチサンダルよりも足全体を覆うものが安全。
- 目を保護するためにゴーグルを着用する。
- トマトを投げる時は、トマトを投げる前に少しまだ固いと思ったら投げる前にて投げる事!
- 2番目の合図でトマト投げをきちんとやめる。
- ボトルなどトマト以外の物を投げない。
- シャツを投げたり他人のシャツを引っ張って破るなどの行為はやらない。
- 貴重品の管理等をきちんとする。
地域住民の理解もあって開催しているお祭りですので、汚れたシャツなど持ち帰るといった気遣いも大事ではないでしょうか。
まとめ
トマト祭りのポイントをまとめて終わりにします。
- トマト祭り(トマティーナ)は毎年8月最終週の水曜日に開催。(2018年は8月29日)
- お祭りの舞台であるブニョールはバレンシア州のバレンシア市から西に40kmの場所に位置。
- 1945年8月最終週の水曜日、数人の若者がプエブロ広場で行われていた巨人や大頭の被り物の仮装行列に加わろうとして押し入り、もみ合いの喧嘩中に近くの野菜売り場のトマトを投げ始めたのがきっかけ。
- トマト祭りは参加人数が制限されており、10€のチケットを公式サイトにて購入。
- 日本の旅行代理店オーガナイズするツアーに参加することも可能。
- トマトの投げ合いの前にパロ・ハボンといったお祭りがある。
- お祭りに使用されるトマトは、市場に流通できないトマトを2週間前に冷蔵庫でお祭りのために保存されたもの。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。
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