スペインの牛追い祭りの歴史や見所は?動画を使って魅力を紹介!

スペインの牛追い祭り

スペイン三大祭りのひとつであるパンプローナのサン・フェルミン祭ですが、特に有名なのは市街に放たれた牛の群れと人間が市内の闘牛場まで走る牛追いでしょう。

 

牛追いのルートや各区間の特徴、また牛追いに参加する人は事前に知るべきルールなどを説明します。

 

世界的に有名になったサン・フェルミン祭の起源から現在までの発展の歴史や牛追いだけじゃないサン・フェルミン祭の見どころを動画を使って紹介します。

 

これまでに死亡者もでた牛追い祭りの危険性が注目されますが、お祭りに参加する時に注意してほしい点も案内しますので最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

サン・フェルミン祭はカトリックの聖人である聖フェルミンを讃えるお祭りです。

 

日程は、7月6日から7月14日の深夜24時まで9日間にわたって行われます。

 

祭りの起源は中世まで遡りますが、当初は10月10日から2日間と短い日程でした。宗教行事・市場・闘牛といった主なイベントがありましたが、祭りの時期はなかなか天気に恵まれず、1590年の大雨のあとからお祭りを天候のよい7月に変更しました。

 

サン・フェルミン祭が世界的に知られるきっかけとなったのが、アーネスト・ヘミングウェイの小説「日はまた昇る」(1926年)ですが、同じく20世紀にこのお祭りの人気をさらに上げるイベントが2つ加えられました。

 

Chupinazo(チュピナソ)

1941年からお祭り初日である7月6日の正午に開会宣言として市役所前の広場で「Chupinazo(チュピナソ)」と呼ばれる長さ1.2mのロケットを打ち上げます。

 

チュピナソの音の大きさは133デジベル、離陸時の飛行機の音とほぼ同じくらいの大きさです。チュピナソの画像は↓

 

Riau-riau(リヤウ‐リヤウ)

パンプローナ市役所からサン・フェルミン教会までのおよそ500mの道のりを音楽隊と共に行進する行事。7月6日の午後に行われます。

 

「リヤウ‐リヤウ」とは、行進時に歌われる歌の中で叫ばれる言葉です。

 

言葉で説明するよりも実際に見た方がわかりやすいので、こちらの画像をどうぞ。

 

通りいっぱいの人が歌を歌いながら行進するのですが、行進の進みが遅いゆえに途中で参加者間で衝突など、事故が起こることで1914年に開始されてから中止→復活→再び中止の歴史があります。

 

つい最近では2012年に復活したものの再び事故が起こり、2013年には市の議員などを抜きに非公式な形で行いました。

 

聖フェルミンとは?

 

パンプローナ市とナバーラ州の守護聖人である聖フェルミンは、パンプローナで生まれました。

 

聖サトゥル二ヌスがキリスト教の布教でパンプローナを訪れた時、キリスト教徒となったフェルミンは、その後フランスで司祭となります。

 

フランス北部のアミアンに住んでいたフェルミンは、24歳の時にパンプローナ最初の司教として任命されますが、後にローマ皇帝ディオクレティアニスによる迫害を受け、斬首刑に処せられます。

 

1186年、フランス人司教により聖フェルミンの聖遺物である頭部がアミアンからパンプローナに移されました。

 

サンフェルミン祭の歴史や聖人の次は、有名な牛追いについて見てみます。

 

牛追いの起源は?ルートや規則とは?

スペイン語で「Encierro(エンシエロ)」と呼ばれる牛追いは、14世紀に始まりました。闘牛用に使う牛を田舎からパンプローナ市まで移動したのがエンシエロの起源だそうです。

 

当時は、決まったルートもなく1776年まで防衛用の塀もない状態でしたが、19世紀からエンシエロのルートやルールが決められるようになりました。

 

牛追いのルートは?

 

サント・ドミンゴの坂から闘牛場までの距離は875m、エンシエロ開始前に聖フェルミン像の前で走る人達が歌を歌います。

 

  • サント・ドミンゴの最初の区間は、一斉に走り出す牛のスピードが一番出ます。
  • 市役所の区間では、牛のスピードは落ち始めますが、カーブがあるために右側の塀にぶつかる牛がでます。
  • エスタフェタ通りに入ると、牛も疲れてきてスピードがかなり落ちますが、固まって走っていた牛たちが個別に自由に走るため危険度がアップします。

 

これまでに16人以上の死者やそれ以上のけが人をだしているエンシエロ。近年はエスタフェタ通りで滑り止めをまいているそうです。

 

牛追いのルールとは?

牛追いを主催するパンプローナ市役所では、牛追いでの禁止事項やルールに関する条例を毎年可決しています。ルールの一部を紹介しますが、目的は牛追いに参加する走り手を邪魔したり、走っている牛の注意をそらさないためです。

  • 18歳以下の未成年者は参加できない。
  • 牛を触ったり、たたいたりと牛の注意をひくような行為は一切禁止。
  • 牛の後ろを走ってはいけない。
  • 許可なく牛追いルートの通りや囲いからの写真撮影。

 

お祭りのコスチュームは?

出典: http://estaticos04.elmundo.es

 

お祭りには白い服に赤いスカーフを付けている人が沢山います。

 

白い服を着用するようになったのは1960年代からだそうですが、それ以前から使用されている赤いハンカチの起源については、殉教した聖フェルミンの血の色であるという説やエンシエロで走る牛をかりたてるためなどと複数の説があります。

 

サン・フェルミン祭の終わり方は?

9日間続くサン・フェルミン祭は、7月14日の深夜0時に終了します。

 

最終日の夜に市長が祭りの閉会を告げると、キャンドルに火を灯した参加者たちがお祭りの最後を惜しんで「ポブレ・デ・ミ(可哀そうな私)」という歌を歌います。

 

サン・フェルミン祭に参加する女性への注意点は?

20世紀まで参加は男子のみとされていたサン・フェルミン祭ですが、現在はもちろん女性も参加できますが、サン・フェルミン祭へ行きたいなと思っている女性に注意してほしいことがあります。

 

このお祭りで牛追いの危険性がよく話題になりますが、それと同じくらいバカ騒ぎの祭りの雰囲気を利用して女性の体に障る痴漢行為や性暴力が増えています。

 

お酒が入った状態で、一部の参加者の間で行き過ぎた行為があるのは事実ですでの、お気を付けください。

 

まとめ

  • パンプローナのサン・フェルミン祭は、中世から続く聖フェルミンを讃えるお祭り。
  • サン・フェルミン祭は7月6日の正午から7月14日の深夜0時まで9日間のお祭り。
  • Chupizazo(チュピサソ)というロケットを打ち上げてお祭りが開始する。
  • お祭りに参加する人は、白い服に赤いスカーフを首などにまく。
  • サン・フェルミン祭で有名なエンシエロ(牛追い)は14世紀に始まった。
  • エンシエロでは、875mの距離を約3分で走る闘牛と一緒に人間が走る。
  • エンシエロ以外にも、Riau-riau(リヤウ・リヤウ)やPobre de mi(ポブレ・デ・ミ)など参加者がお祭りの歌を歌う行事が有名。
  • お酒を飲んでバカ騒ぎをする参加者の中には行き過ぎた行為をする人がいるので、女性参加者は注意が必要。

 

牛の祭りつながりで、以前イッテQでみやぞんがトライしたブル・リーピングという闘牛についてこちらで紹介しています。

イッテQでみやぞんが闘牛をした場所は?祭りを体験する方法は?

牛追い祭りと同様に、世界的に有名なトマトを投げ合うお祭りについては、こちらをお読み下さい。

スペイントマト祭り2018年の日程やツアー情報は?使用するトマトはどこから?

最後まで読んで頂きありがとうございました。

スポンサーリンク

サンティアゴ・デ・コンポステーラ在住の40代2児のママ。3歳の娘と日々格闘中。スペインの観光や留学生活、サンティアゴ巡礼路に関する情報を発信します。スペイン旅行の悩みに記事内で回答します。問合せ
詳しいプロフィールはこちら

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で

コメントを残す