スペインの独特なカーニバルでおすすめはどこ?仮装をしない人はどうなるの?カーニバルを楽しむためのアドバイスとは?

スペインで有名なカーニバルの場所であるアンダルシア州のカディスとテネリフェ島サンタクルスの様子については

スペイン冬の祭りでおすすめはカーニバル?バカ騒ぎOKの理由は?小林幸子を連想するお祭りって??

の記事にて説明しておりますが、スペイン各地にはカディスやテネリフェ島とは全く違う独特なカーニバルを祝う場所があります。

今回はガリシア州でカーニバルが最も盛んな3つの村を紹介したいと思います。

毎年カーニバルの時期になるとスペインのメディアも注目するほど独特で面白いカーニバルの場所ですので、スペインで特別な冬のお祭りを体験してみたいなと思う方は是非チェックして下さい。

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スペインの中でもガリシア州はカーニバルが盛んな地方です。ガリシア州の大多数の村でこの時期の平日月、火、水曜日のいずれかを祝日に設けていますが、スペインの中でも州全体でここまで大衆的なお祭りとなっているところは少ないと思います。

 

フランコ独裁政権下でカーニバルは禁止されていたためカーニバルの慣習を一部なくしてしまった所もあれば、禁止にも関わらず昔からカーニバルの伝統を守り続けてきた場所が田舎の方にあります。

 

ガリシアではガリシア語でカーニバルを意味するエントロイド(Entroido)という言葉がよく使われます。

 

エントロイドには誰でも皆参加できますが、なんでもいいので必ず仮装して参加するという条件があります。

 

仮装しないで参加した場合はどうなるのか?・・・それはもう少し後で説明します。

 

それではガリシアでカーニバルの盛んな3つの村の場所や各村のカーニバルの様子を見てみましょう。

 

ガリシアでカーニバルの盛んな場所は?

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ガリシア州はコルーニャ、ルーゴ、ポンテべドラ・オレンセと4つの県で構成されており、カーニバルが最も盛んなのは下の地図で赤く塗ってあるオレンセ県です。

 

出典: https://upload.wikimedia.org

 

県都のオレンセ市からさらに100キロほど南下するとシンソ・デ・リミア(Xinzo de Limia)、ラサ(Laza)、ベリン(Verin)という3つの村があり、15~20年前よりこれら3つの村を結んで【魔法の3角形地帯≪Triángulo Mágico≫】という言葉が生まれました。

 

シンソ・デ・リミア(Xinzo de Limia)

シンソ・デ・リミアのカーニバル期間はなんと5週間、これだけ長期間にわたってカーニバル祝うのはスペイン国内はもちろん世界的に見てもこの村だけではないかと思います。

 

スペインの観光行事に指定されているシンソ・デ・リミアのカーニバルは、日曜日のドミンゴ・ファレレイロ(Domingo Falereiro)という小麦粉の投げ合いが有名です。

 

村の中央広場に集まった参加者は、カーニバルの開始宣言と共に前もって配られた小麦粉を容赦なく投げ合います。

 

特にマニュアルがあるわけではありませんが、経験者たちはレインコートに小麦粉から目を守るためのゴーグルを装着します。

 

Xinzo. 25-01-2015. Domingo Fareleiro en Xinzo. José Paz 出典: http://www.laregion.es

 

村の外から来て初めて参加する人は、小麦粉戦争のターゲットとなります。2017年は、雨が降ったため水分を含んだ小麦粉で体中べちょべちょになったそうです。

 

 

この村のカーニバルの重要人物とは?その役割とは?

 

 

この村のカーニバルで有名なキャラクターもしくは人物がいて、その名をパンタージャス(Pantallas)といいます。

白いシャツにズボンをはいて、シャツの上から赤もしくは黒のマントをはおっています。

 

腰には赤いスカーフと鈴を巻き足元は黒い靴を履いています。

 

これに、乾燥し風船のように膨らませた牛の膀胱を手に持ってパンタージャスの衣装が完成です。

 

パンタージャスの役目はカーニバル期間中に村中の人がみんな仮装しているか監視することです。仮装していない男性を見つけると、パンタージャスはしつこくその男性を追いかけまわし、最後には腕をつかんで近くのバルまで連れて行きパンタージャスに飲み物をおごらせます。

 

逆に仮装していないのが女性や村の外から来た人の場合は、彼らに近づき囲って手に持っている膀胱の風船をたたいて大きな音を立てながら踊ります。

 

ラサ(Laza)

ガリシアでカーニバルの歴史が最も古いのがラサ(Laza)です。3つの村の中で最も激しいカーニバルを祝うのはここだと言ってもいいかもしれません。

カーニバルがはじまり、月曜日の朝になると村にあるピコタ広場で泥一杯の布を投げ合う「ファラパーダ(Farrapada)」が行われます。

 

出典: http://www.altairmagazine.com

 

シンソ・デ・リミアのパンタージャスに対し、ラサのカーニバルの主要人物はペリケイロ(Peliqueiro)といいます。

 

鞭を激しく叩きつけながら村の広場を駆けまわります。

 

出典: https://upload.wikimedia.org

 

夕方になると牛の頭をつけた人物にハリエニシダや袋をもった村の若い人達の集団がピコタ広場に現れます。

 

OURENSE. 03.03.2014. LAZA, LUNS DE ENTROIDO. BAIXADA DA MORENA HASTA A PICOTA. FOTO: MIGUEL ANGEL

出典: http://www.laregion.es

 

牛の頭を付けた人物は、頭の角を上下に動かして移動しながら周りにいる人(特に女性)に襲い掛かります。

 

袋の中にはお酢につけた生きた蟻が入っており、広場に到着すると蟻を人に向かって投げつけます!

ただ蟻を投げつけるのではなく投げる前に蟻を酢につけて怒らせます。投げつけた時に人にかみつくようにするためです。

 

誰がこんな事を最初に考えたのか不思議ですが、ラサでは小麦粉の投げ合いも加わってきます。

 

何でもありの世界です。

 

ベリン(Verín)

魔法の三角地帯の最後の村はベリンです。この村のカーニバルの重要人物は、シガロン(Cigarron)と言います。

 

出典: https://upload.wikimedia.org

 

見た目はラサのペリケイロに似ています。木製のお面からチョカスという大小の家畜につける鈴などシガロンの衣装の重さは25キロ以上になるそうです。この重さの衣装をつけて村中を走り回るのですから体力のある人でないとだめですね。

 

このシガロンになる人達は父から子へと受け継ぐものであり誇りでもあります。

 

地元テレビ局の放送で見たことがありますが、この衣装はいろんなパーツがあって複数の人の助けがないと着れません。

この人物の起源については、16世紀の税の取立人であったとか様々な説があります。

 

ベリンのカーニバルのスター的な存在といえるシガロンは、昔から触ってはいけなとされていますが、ののしったりするのは大丈夫とのこと・・・。面白いですね。

 

魔法の三角地帯のカーニバルに参加する時のアドバイスは?

シンソ・デ・リミア、ラサ、ベリンのカーニバルを紹介しましたが、ラサのカーニバルに関してはハチャメチャな感じがあって参加したら面白いかもと興味を持って頂けた人がいるかもしれません。

 

私も一度体験してみたいと思いつつ小さい子供を連れて行くのは危険なのでなかなか実現していませんが、『ガリシアのカーニバル魔法の三角地帯へ行ってみたい!』という方へ参加する際のアドバイスを載せておきます。

 

  • 服装は汚れてもいいように後で捨てても買わない古着を着用すること。
  • 目を守るためにゴーグルも持っていくとよい。
  • 蟻の投げ合いに参加する場合は、蟻が入ってかまれないようにズボンを長靴や山登りの靴の中に入れること。
  • カーニバルの時期は非常に寒くなります。タートルネックなどで首まで隠すこと。フードのついた仕事着なども良い。
  • お祭りの瞬間を写真に撮りたい場合、カメラをカバー等できちんと守ること。
  • 村の宿泊先手配は大分前から行う事。

 

年を増すごとに人気が出ているこれらの村でのカーニバルでは、かなり余裕を持って宿泊先を抑えることが重要です。

 

カニ―バル直前になって探しても村の30キロ先の宿まで満室というのは普通です。

 

まとめ

ガリシア州にある有名なカーニバルの村を3つ紹介しましたが、実は他にも興味深いカーニバルを祝う村がありますので、今後この記事の中で少しずつ追記して行きたいと思います。

 

それでは今回の記事のポイントをまとめて終わりにします。

  • ガリシアのカーニバルで特に有名なのがオレンセ県にあるシンソ・デ・リミア、ラサ、ベリンの3つの村。
  • この3つの村を結んで『魔法の三角地帯』という名前がある。
  • ガリシア語でカーニバルはエントロイドと言う。
  • シンソ・デ・リミアでは日曜日にカーニバルの開始宣言と共に小麦粉を投げ合う。 パンタージャスという人物がカーニバル参加者が仮装をしているかどうかを監視しており、仮装していない人にはいやがらせする。
  • ガリシアで最もカーニバルの歴史が古いラサでは、小麦後の他に泥一杯の布を投げ合ったり巣につけた蟻を参加者に投げ合う。
  • ラサではペリケイロ、ベリンではシガロンという見た目は似ているが名前の違うカーニバルの主要人物がいる。
  • これらの村のカーニバルに参加する時は、汚れてもいい服装や目をカメラを守るためにゴーグルやカバー等も忘れないこと。
  • 宿泊先の手配を時間に余裕を持って行うのがおすすめ。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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