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【最新】スペイン電車の乗り方|Renfe券売機での切符購入と改札の流れを解説

2018年11月21日

スペイン電車の乗り方ガイド|Renfe券売機での切符購入方法と改札の流れを解説する2025年版アイキャッチ画像
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いつこ

ガリシア州公認観光ガイド。サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学観光マネジメント修士課程修了。留学生サポート業務(約4年)や、巡礼専門旅行会社での勤務経験を活かし、現地目線で役立つ情報を発信中。まだあまり知られていない本当のサンティアゴとガリシアの魅力を、日本語で丁寧にお届けしています。

スペイン旅行で電車を利用するのはとても便利ですが、日本とは仕組みが異なるため、駅で戸惑う旅行者が多いのも事実です。

本記事では、スペインの主要駅で実際に電車へ乗るまでの流れを、初心者向けにわかりやすく解説します。2025年現在の最新状況(マドリード・チャマルティン駅の工事など)も反映しています。

1. スペインの電車の種類(旅行者が知れば十分)

スペインの鉄道は種類が多いですが、旅行者が利用するのは主に次の3つです。

■ Cercanías(セルカニアス|近郊線)

  • 短距離移動に便利
  • 座席指定なし
  • 都市圏で本数が多い

■ Media Distancia(中距離|ALVIA/REGIONAL等)

  • 座席指定あり
  • 地方都市間の移動に使用

■ Larga Distancia / AVE(長距離・高速列車)

  • 全席指定
  • 出発前に荷物のX線検査あり
  • プラットホームは専用区域

※高速列車(AVE/AVLO等)の詳細は、個別ガイド記事にて解説しています。

2. 駅に着いたらまずすること

スペインの駅に着いたら、最初に発車案内板(Pantallas)を確認します。
ホーム番号(Vía または Andén)は直前に決まることもあるため要注意です。

■ マドリード・チャマルティン駅(2025年最新情報)

  • 現在も大規模工事中で動線がわかりづらい
  • 発車案内板が複数あり、場所により内容が違う
  • 高速列車ホームが奥にあるため移動に時間がかかる

→ 早めの行動が必須です。

3. 切符を持っている場合 / 持っていない場合で動線が違う

■ すでに切符を持っている(QR, PDF)

  • そのまま改札へ向かうだけでOK
  • AVE など高速列車の場合は、その後 X線検査へ

■ まだ切符を持っていない

  • 券売機または窓口で購入
  • 購入後、改札 → X線検査へ進む

4. 券売機での切符購入方法

スペインの駅には、Renfeの自動券売機が設置されています。タッチパネル式で、言語を英語に切り替えて操作すれば、旅行者でも自分で切符を購入できます。

スペインのRenfe自動券売機の外観(正面)
Renfeの自動券売機。タッチパネル式で、言語を英語に変更できます。

4-1. 言語を英語に切り替える

まず最初に、画面右下(または下部)に表示されている国旗アイコンから英語を選びます。

Renfe券売機の言語選択画面(国旗アイコン)
画面右下の国旗から英語(イギリス国旗)を選択します。

4-2. 出発駅・到着駅を選ぶ

次に、出発駅(Origin)と到着駅(Destination)を選択します。多くの場合、画面上部にすでに現在地の駅名が表示されているので、到着駅だけ選べばOKです。

Renfe券売機で到着駅を選ぶ画面
到着駅をリストから選ぶか、検索欄に駅名を入力します。

4-3. 片道か往復かを選ぶ

片道(One way)か往復(Round trip)を選択します。日帰り移動の場合は、往復をまとめて買うと便利です。

Renfe券売機で片道・往復を選択する画面
片道(One way)か往復(Round trip)を選びます。

4-4. 乗る電車と時間を選ぶ

スペインの券売機では、行き先だけでなく乗る電車の時刻も選ぶ必要があります。表示されている一覧から、希望の時間帯の列車を選択します。

  • 電車の種類(列車タイプ)
  • 出発時刻・到着時刻
  • 所要時間
Renfe券売機で電車の時刻を選ぶ画面
列車の種類と出発時刻・到着時刻が表示されます。

4-5. 乗車人数を設定する

大人(Adult)、子ども(Child)ごとに人数を設定します。+/−ボタンで人数を増減し、家族やグループで利用する場合もここでまとめて指定します。

Renfe券売機で乗車人数を設定する画面
大人・子どもごとに人数を設定します。

4-6. 料金を確認して支払う

最後に、選んだ条件の合計金額が表示されます。内容を確認したら、支払い方法を選択します。

  • 現金+カード対応の券売機
  • クレジットカード専用券売機

画面に「現金(Cash)」「カード(Card)」の表示がある場合は、希望する方法を選びます。

Renfe券売機の支払い画面と支払い方法の表示
合計金額と支払い方法を確認してから決済します。

クレジットカードの場合は、差し込み口にカードを入れて暗証番号を入力します。決済が完了すると、券売機の下部から紙の切符が発券されます。

Renfeで購入した紙の切符(COCHEとPLAZAの表示)
切符には車両番号(COCHE)と座席番号(PLAZA)が記載されています。

これで、券売機での切符購入は完了です。あとは案内板でホーム番号を確認し、改札へ進みます。

5. 改札の通り方(QR読み取り式)

駅によってQRコード読み取り式改札があったりなかったです。

  • QRコードを読み取り機にかざす
  • 紙のチケットの場合は印字されたQRをかざせばOK
  • スタッフによる確認方式の駅もあり(サンティアゴなど)

6. 荷物のX線検査(高速列車のみ)

AVE/AVLO/ALVIAなどの高速列車の場合、出発前に必ず手荷物のX線検査があります。

  • チェックは空港と同じ流れ
  • 混雑時は10〜20分かかることも
  • 出発30分前までに駅着が推奨

7. プラットホームの見つけ方

  • 電光掲示板で「Vía(ホーム)」番号を確認
  • 発車直前に変更されることがある → 必ず再確認
  • チャマルティンは特に変更が多い

8. 車両番号と座席の見方

Renfeの切符には次のように表示されます:

  • COCHE=車両番号
  • PLAZA=座席番号
  • P=通路側(Pasillo)
  • V=窓側(Ventana)

車両の外側に番号があり、車内でもすぐ見つけられます。

9. 車内設備と荷物置き場

スペインの電車には次の設備があります:

  • 大型スーツケース置き場(入り口横)
  • 頭上荷物棚
  • 自動販売機(列車による)
  • コンセント(多くはCプラグ対応)
  • テーブル付き座席(4人席)

10. よくある質問

● 切符はスマホ画面でOK?

はい、QRコードが表示できれば印刷不要です。

● 何分前に駅に到着すればいい?

高速列車は30分前、近郊線なら15分前を推奨します。

● 荷物制限はありますか?

高速列車はサイズ制限があります(AVLO・AVEで異なるため個別記事参照)。


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