「ポルトガルの道を歩きたいけれど、ポルトからのルート選びや現地の注意点は?」
「女性一人でも大丈夫? 宿の予約はどうすればいい?」
そんな疑問に、サンティアゴ在住の公認ガイドでコロナ禍以降毎年100名以上の日本人巡礼者と歩いているいつこがお答えします。
2026年から2028年にかけて、巡礼路は「聖年」を挟んだ特別な3年間を迎えます。
かつてのような「行き当たりばったり」の旅が難しくなっている今、どうすればカミーノを心ゆくまで楽しめるのか。
今回は、2019年にポルトから歩いた日本人女性・ヒロミさんの体験談をベースに、2026年の最新事情を踏まえた「プロの視点」を交えて解説します。
なぜ「ポルト出発」のポルトガルの道を選んだのか?
(ヒロミさん) 2週間の休暇で、ポルト出発を選びました。最大の魅力は「アクセスの良さ」です。ポルト空港は便数が多く、市内の大聖堂(スタート地点)へもすぐ。フランス人の道のサリアへ行く手間に比べたら、本当に楽でした。
ポルトは今や世界的な観光都市。巡礼の起点としてだけでなく、街歩き自体が素晴らしい体験です。ただし、2026年以降、ポルト市内の宿泊予約は「必須」と言っても過言ではありません。
ポルトは出発点というだけでなく、街歩き自体が素晴らしい体験です。
もし出発前夜に少し時間があるなら、30分で体験できる教会のライトショーなどで心を整えるのもおすすめ。
詳しい「ポルト市内の楽しみ方」や、事前予約しておきたいスポットについては、こちらの記事にまとめています。
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【2026最新】ポルトガルの道・観光完全ガイド!プロ推奨のスポット
次は、多くの巡礼者が悩む「ルート選び」についてヒロミさんに聞いてみましょう。
内陸ルートか、海岸ルートか?

(ヒロミさん) 私は「水と緑の景色」を期待して内陸ルートを選びました。でも、現地で会った巡礼者の中には「最初の2日間は海の道、後から内陸へ移動した」という人も。自分の好みでアレンジできるのがポルトガルの道の面白さですね。
ポルト市内の「標識」と「車」の注意点

(ヒロミさん) ポルト大聖堂を出てすぐは標識が分かりにくく、少し迷いました。また、ポルト〜ビラリニョの区間は要注意です。道が狭いのに車が猛スピードで横を通り過ぎるので、リュックが触れそうで怖かったほど。
確かに大きな町の周辺は交通量が多いです。
でも、フランス人の道が「静かな田舎道」なら、ポルトガルの道は「歴史ある都市と村を繋ぐ道」。
景色がダイナミックに変化し、立ち寄る街の見どころも大きい。この「都市と自然のコントラスト」こそが、歩いていて楽しい理由だとおっしゃるお客様も多いですよ。
本当の「自由」な巡礼とは?

(ヒロミさん) ポルトガルの石畳は足への負担が想像以上でした。また、2019年の時点でも、トゥイ(スペイン国境)を過ぎると巡礼者が急増し、宿が取りにくくなって不安を感じることがありました。
特に雨の日の石畳は、重いリュックを背負った巡礼者にとってなかなかの難所。滑りやすいのでリュックこと覆えて雨をよくはじく日本の傘屋さんが作ったポンチョを愛用しています!
雨対策以外にも、靴やザックなど準備すべきものはたくさんあります。みんなが気になる持ち物や私も毎回気にしているあのテーマに関するアイテムについて、こちらの記事にまとめています。
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【2026年版】サンティアゴ巡礼の持ち物リスト!「トコジラミ対策」と「1gでも軽くする技術」
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2019年の実感から、未来を想像する
ヒロミさんが「宿が取れなくて不安だった」と語ったのは、2019年のこと。
まだ「ポルトガルの道」が今ほど爆発的な人気になる前の話です。
実際、最新の統計データを見ると、ポルトガルの道の人気は凄まじい勢いで上昇しています。
2019年ですら大変だった宿探し。
2027年の聖年を挟む2026年〜2028年の3年間に何が起きるかは……この数字を見れば、きっと皆さんも想像がつくのではないでしょうか。
宿を決めずに歩くスタイルを否定はしません。
ですが、今の混雑期に公共のアルベルゲをメインにし、予約を持たずに歩くことは「自由」ではなく、「過酷なベッド争奪戦」に参加することを意味します。
「予約をしておくこと」で得られる、本当の自由。
宿が決まっていれば、朝は自分のペースで起き、道中で素敵なカフェを見つけたら心ゆくまで休み、心惹かれる景色があればいつまでも眺めていられる。
「ベッドを取るための競争」から自分を解放して、カミーノの瞬間、瞬間に没頭できること。
この混雑期こそ、そんな「心のゆとり」を手に入れるのが、大人の巡礼における本当の自由なのではないかと、私は確信しています。
まとめ:それでもポルトガルの道は最高!
ヒロミさんが語るポルトガルの道の魅力は、今の時代も変わりません。
- スペインとポルトガルの2か国を楽しめる
- 肉も魚も!食のバラエティが豊富
- 人が親切で、物価も比較的安い
しっかり準備(予約)を整えれば、これほど豊かな体験ができる道はありません。
もう一つのゴール、パドロンへの道
そして、サンティアゴ・デ・コンポステラに無事ゴールしたあと。もし時間と体力に余裕があれば、聖ヤコブの伝説が始まった「パドロン」の町へ、もう一歩足を延ばしてみませんか?
巡礼の熱狂を逆方向から浴びる、ユニークな1日旅。2026年の最新事情はこちらで解説しています。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。