※この記事は2025年11月20日時点の公式情報をもとに作成しています。最新情報は必ずブエリング航空公式サイトでご確認ください。
ブエリング航空(Vueling)は、スペインやヨーロッパ内の移動に便利なLCC(格安航空会社)です。その一方で、
- 機内に無料で持ち込める荷物はどこまで?
- 小型スーツケースを棚に入れたい場合はいくらかかる?
- 預け荷物は何kgまでOK?いくらぐらいする?
といった荷物ルールが分かりにくく、不安に感じる方も多いと思います。
この記事では、ブエリング航空の最新の手荷物・預け荷物ルールを、日本語で分かりやすくまとめました。特に、
- リュック1つで旅行したい人
- 小型スーツケースを機内に持ち込みたい人
- 預け荷物が必要な家族旅行・長期旅行の人
が、自分に合った運賃(Fly Light / Fly / Fly Grande)を選べるように解説しています。
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ブエリング航空の運賃タイプと荷物の基本ルール
現在、ブエリング航空の主な運賃タイプ(バンドル)は次の3種類です。
- Fly Light(フライ・ライト):一番安い運賃
- Fly(フライ):手荷物 or 預け荷物を選べる標準運賃
- Fly Grande(フライ・グランデ):手荷物+預け荷物+優先サービス付き
すべての運賃に共通して、
- 座席下に入る小さな手荷物(アンダーシート・キャビンバッグ)1個が無料でつきます。
それに加えて、運賃ごとに次の違いがあります。
| 運賃タイプ | 座席下手荷物 (40×30×20cm) |
棚用キャビンバッグ (55×40×20cm・10kg) |
受託手荷物 (25kg) |
その他の主な特典 |
|---|---|---|---|---|
| Fly Light | ◯ 無料 | × 含まれない(有料で追加) | × 含まれない(有料で追加) | 最安運賃。必要なサービスを後から追加 |
| Fly | ◯ 無料 | ◯ or 受託25kgのどちらか1つを選択 | ◯ or 棚用キャビンバッグのどちらか1つを選択 | 座席指定あり |
| Fly Grande | ◯ 無料 | ◯ 無料 | ◯ 25kg 1個 無料 | 優先搭乗・ファストトラック等 |
なお、旧運賃(Basic / Optima / Family / TimeFlex)で予約済みの方は、ブエリング公式サイトの「旧バンドル」のページで、予約時点のルールを確認してください。
無料で持ち込める「座席下の手荷物」

ブエリング航空では、すべての運賃タイプで、次の手荷物が無料で認められています。
- サイズ:最大40×30×20cm
- 置き場所:前の座席下
- 例:小さめのリュックサック、ハンドバッグ、ノートPCバッグなど
公式サイト内では、料金表などのページで40×20×30cmという表記もありますが、いずれも「座席下に収まる小さな荷物」という意味で、実質的には同じイメージで考えて大丈夫です。
また、空港での免税店購入品は、上記とは別に持ち込めると案内されています。
ポイントとしては、
- Fly Light でリュック1つだけなら、追加料金なしでOK
- 座席下に収まりきらないサイズになると有料で預け入れ扱いになる
という点を押さえておきましょう。
サイズオーバー時のペナルティ料金:座席下荷物が規定(40×30×20cm)を超えていると、搭乗ゲートで1個あたり60〜75ユーロで預け荷物扱いになると案内されています。
棚に入れるキャビンバッグ(55×40×20cm・10kg)
サイズ・重量の上限
座席上の棚に入れるキャビンバッグには、次の制限があります。
- サイズ:最大55×40×20cm
- 重量:最大10kg
- 置き場所:座席上の棚(オーバーヘッドロッカー)
どの運賃で無料になる?
棚用のキャビンバッグは、運賃によって無料/有料が変わります。
- Fly Light:含まれない(有料オプション)
- Fly:キャビンバッグ(棚)か25kgの受託手荷物のどちらかを選択
- Fly Grande:棚用キャビンバッグが自動的に含まれる
Fly Light(最安運賃)を選んだ場合は、次のいずれかの方法で棚用キャビンバッグを追加できます。
- 予約時に「2個機内持ち込み」サービスを追加する
- Space One / Space Plus など、特定の座席タイプを選択して追加する
予約せずにゲートまで持っていくと高くつく
棚用キャビンバッグも、事前にWeb/アプリで追加するのが基本です。料金は路線や時期によりますが、公式の追加サービス料金では、
- オンライン追加:1区間あたり約10〜59ユーロ
- 空港チェックインカウンター追加:さらに高くなる
- ゲートで預け入れに回される場合:1個あたり60〜75ユーロ前後
といった目安が示されています。
特に、
- Fly Light なのに55×40×20cmサイズのスーツケースをそのままゲートまで持っていく
- 事前に「棚用キャビンバッグ」を購入していない
といったケースでは、ゲートで高額な追加料金を支払うことになりやすいので注意してください。
受託手荷物(預け荷物)の重量・料金の目安
重量とサイズの基本ルール
ブエリング航空の受託手荷物(荷物を預ける場合)の基本ルールは次の通りです。
- 選べる重量:15kg / 20kg / 25kg / 30kg
- 最大サイズ:縦+横+高さの合計が158cm以内
- 25kgを超えると、1kgごとに追加料金(最大32kgまで)
どの運賃に含まれている?
受託手荷物25kgが無料で含まれるのは以下の運賃です。
- Fly:棚用キャビンバッグ10kgか25kgの受託手荷物のどちらか1つを選択
- Fly Grande:25kgの受託手荷物1個が自動的に含まれる
旧運賃の場合は、Optima / Familyで25kgの預け荷物が含まれる形になっていましたが、現在は新バンドルに移行しています。
料金の目安(Web/App と空港の違い)
受託手荷物の料金は、路線や季節によって大きく変わりますが、公式ヘルプでは次のような目安が示されています。
- 15kg:Web/Appで片道10〜95ユーロ
- 20kg:Web/Appで片道14〜96ユーロ
- 25kg:Web/Appで片道18〜99ユーロ、空港追加だと片道50〜160ユーロ
- 30kg:Web/Appで片道25〜120ユーロ
また、公式ヘルプでは、
- オンライン追加は空港で買うより最大50%安い
と明記されています。預け荷物が必要な場合は、予約時または出発前にWeb/アプリで追加しておくのが基本です。
荷物の量別・おすすめ運賃の選び方
ここからは、荷物の量別に「どの運賃が合うか」を簡単に整理します。
5-1. リュック1つだけの身軽な旅 → Fly Light
週末旅行や、機内にノートPC+小さなバッグだけでOKな出張なら、
- Fly Light + 座席下手荷物(40×30×20cm)1つ
で十分なことが多いです。荷物がこの範囲に収まるなら、追加料金なしで一番安く移動できます。
5-2. 小型スーツケース(機内持ち込み)+リュック → Fly または Fly Light+オプション
55×40×20cmサイズの小型スーツケースを機内に持ち込みたい場合は、次のどちらかのパターンを検討します。
- Flyを選び、棚用キャビンバッグ(10kg)を含める
- Fly Lightを選び、予約時に「2個機内持ち込み」サービスやSpace座席を追加する
どちらが安くなるかは、セール状況や路線によって変わります。予約画面で、
- Fly Light(+オプション)合計価格
- Fly(必要サービス込み)の価格
を比較して、安い方を選ぶとよいでしょう。
大きめスーツケースを預けたい長期旅行 → Fly Grande または Fly
長期旅行や季節の変わり目の旅行で、受託手荷物が必須の方は、
- Fly Grande(棚用キャビンバッグ+25kg預け荷物が両方つく)
- または Flyで「25kg受託手荷物」を選択
のどちらかを選ぶのが基本です。
Fly Grandeは、
- 棚用キャビンバッグ
- 25kgの預け荷物
- 優先搭乗・ファストトラック・専用チェックインカウンターなど
が含まれるので、繁忙期の空港や子連れ旅行ではストレス軽減にもつながります。
※ Fly Light/Fly/Fly Grande で含まれる荷物の種類がひと目で分かる比較図です。棚用キャビンバッグ(55×40×20cm)と座席下手荷物(40×30×20cm)のサイズ差も参考になります。
3つの運賃タイプは、荷物の量や旅行スタイルによって最適な選び方が変わります。以下のリンクから、予約時の具体的な流れもあわせてご確認ください。
運賃タイプ選び・荷物追加・座席選択の注意点まで、初めての方でも迷わないステップ形式で解説しています。
モバイル搭乗券の表示・座席選択・エラー時の対処法まで分かりやすく解説しています。
子連れ・家族旅行での荷物のポイント
ブエリング航空には、旧運賃として「Family(ファミリー)」という家族向け運賃もあり、現在も一部ルールに名前が残っています。Familyは基本的にOptimaと同等の内容に、優先搭乗などが加わった運賃と案内されていました。
現在のバンドルで家族旅行に近い考え方をするなら、
- 小さな子ども連れで荷物が多い → Fly Grandeを検討
- 荷物は25kgのスーツケース1つ+リュック程度 → Fly(25kg受託を選択)
が目安です。
特に、
- ベビーカーやチャイルドシートなどの特別な荷物
- ベビーフード・ミルク・薬など、機内に持ち込みたいもの
については、予約前に必ず公式サイトの「Special luggage(特別荷物)」ページも確認してください。
予約後に荷物を追加する方法と注意点
「とりあえずFly Lightで予約して、後から荷物を足したい」という方もいると思います。その場合のポイントは次の通りです。
追加はWeb/アプリが基本(空港より安い)
- 予約番号を使って、公式サイトまたはアプリからログイン
- 「荷物を追加」「Add a bag」などの項目から、必要な重量・個数を追加
- 支払い後、予約確認メールに反映される
公式ヘルプでは、オンラインで追加する方が空港カウンターより最大50%安いと明記されています。
一部の乗客だけに荷物を追加したい場合
家族やグループで旅行する場合、「自分だけ受託荷物を追加したい」といったケースもあると思います。その場合は、
- オンラインチェックインの過程で特定の乗客だけに荷物を追加する
- またはカスタマーサービスセンター経由で追加を依頼する
という案内が出ています。
ゲートでの追加は「最後の手段」
荷物を何も追加せずに空港へ行き、
- 大きなスーツケースをチェックインカウンターで初めて預ける
- Fly Lightで棚用スーツケースをゲートまで持っていく
といった場合は、空港料金やゲート料金がオンラインよりかなり高くなるので要注意です。
まとめ:ルールを押さえれば、ブエリングは使いやすい
最後に、ポイントをもう一度まとめます。
- すべての運賃で、40×30×20cmの座席下手荷物1個は無料
- 55×40×20cm・10kgの棚用キャビンバッグは、運賃やオプションにより有料/無料が変わる
- 受託手荷物は15〜30kgまで選択可能で、25kgはFly / Fly Grandeで含めることができる
- 荷物の追加はWeb/アプリから早めに行うと、空港やゲートより安い
- 旧運賃(Basic / Optima / Family / TimeFlex)で予約した場合は、予約時点の規約を公式サイトで確認する
ブエリング航空は、ルールさえ把握しておけば非常に使いやすいLCCです。特に、ヨーロッパ内を短距離で移動する場合には、賢く運賃タイプと荷物オプションを選ぶことで、余計な出費を抑えることができます。
予約番号の入力、座席の確認、搭乗券(モバイル/PDF)の受け取り方、よくあるエラーの対処法をまとめています。
【ご注意】
航空会社の手荷物ルールや料金は、予告なく変更されることがあります。この記事ではできる限り最新情報を反映していますが、ご利用前に必ずブエリング航空公式サイトの「Hand Luggage」「Checked Luggage」ページをご確認ください。