「ブエリング航空って実際どうなの?」——スペイン旅行を前にそう思って検索している方も多いと思います。
スペイン在住16年、ガリシア州公認ガイドの堀いつこです。スペイン人の夫と現地での経験をもとに、正直にお伝えします。
結論から言うと、ブエリングはライアンエアーよりは印象がいいけれど、昔ほどの差はなくなってきているというのが現地の実感です。荷物規定が年々厳しくなり、今はライアンエアーとそれほど変わらない部分も出てきました。
ただ、ライアンエアーがサンティアゴ・デ・コンポステーラをはじめ各地から撤退している今、スペイン国内移動でのブエリングの存在感はむしろ大きくなっています。「いい噂も悪い噂もある」のが正直なところですが、ルールを理解して使えば十分に使いやすい航空会社です。
この記事では、ブエリング航空の評判から、運賃タイプの違い、荷物のルール、予約方法、チェックイン、当日の流れまでをまとめました。
- ブエリング航空の評判——現地在住者のリアルな声
- 運賃タイプ(Fly Light/Fly/Fly Grande)の違い
- 機内持ち込み・受託荷物のルールと追加料金
- 予約画面で気をつけたいポイント
- チェックインの流れ
- 当日の空港での動き方
- 遅延・欠航時のEU261補償の基本
スペイン在住者の目線で、日本人旅行者がつまずきやすいポイントを中心に解説していきます。
ブエリング航空とは?
ブエリングはどんなLCC?
ブエリング航空(Vueling Airlines)は、バルセロナを拠点とするスペイン最大級のLCC(格安航空会社)です。スペイン国内線に強く、マドリード・バルセロナと地方都市を結ぶ路線のほか、フランス・イタリア・ポルトガルなどヨーロッパ主要都市への国際線も多数運航しています。
どんなときに選ばれる?
- マドリードやバルセロナから地方都市へ移動したい
- LCCでも座席指定や受託荷物を付けたい
- ライアンエアーより柔軟なサービスに安心感がほしい
2026年現在、ライアンエアーがサンティアゴ・デ・コンポステーラをはじめ一部空港から撤退しており、国内線の区間によっては「イベリアエクスプレス・ブエリング」の2社が主力になっています。
現地在住者から見たブエリングの評判
スペイン人の夫に聞いてみると、「特に大きな問題はない。ライアンエアーよりはいい印象」とのこと。ただ正直に言うと、昔と比べて荷物規定が厳しくなり、今はライアンエアーとの差が縮まっているという実感もあります。
ライアンエアーが「荷物を測って罰金」というイメージを作ったのは事実で、その点ではまだブエリングの方が印象はいい。でも最新の規定を見る限り、両社の差はかつてほどではありません。いい口コミも悪い口コミもあるのが正直なところで、結局はルールを理解して使いこなせるかどうかが大事です。
ライアンエアーとの違い(サービス面の比較)
読者の多くが気になるのは「ライアンとどっちがいいの?」という点だと思います。荷物ルールの細かい違いは後ほど説明しますが、航空会社としての特徴は次のように理解しておくと分かりやすいです。
- ライアンエアー:最安値に特化。荷物・座席・変更などはほぼ全て有料。サービスは最低限。荷物規定の厳しさで有名。
- ブエリング:運賃タイプ次第で受託荷物や座席指定を含めやすかったが、荷物規定が年々厳格化している印象。
運賃タイプの違い|Fly Light/Fly/Fly Grande
ブエリングを理解するうえで重要なのが「どの運賃タイプに何が含まれているか」です。2026年現在、主な運賃は3種類です。
Fly Light(最安)
- 座席下に入る小さめ手荷物1個のみ
- 受託荷物なし
- 座席指定なし(自動割り当て)
リュック1つ・短距離移動など、とにかく運賃を安くしたい人向けです。
Fly(最も使いやすい)
- 機内持ち込みスーツケース(55×40×20cm・10kgまで)または受託荷物(25kgまで)の選択
- 座席指定あり
スーツケース1個+座席指定という「一般的な旅行スタイル」に合いやすく、日本人旅行者にも使いやすい運賃タイプでしょう。
Fly Grande(最上位)
- 機内持ち込みスーツケース+受託荷物(25kgまで)両方含む
- 座席指定・優先搭乗・無料キャンセル
- 出発2時間前まで変更可能(差額は追加)
荷物が多い旅行や、日程変更の可能性がある場合に安心なプランです。
手荷物ルール|機内持ち込み・受託荷物と追加料金
ここからは、多くの方が一番気になる「荷物」の話です。詳細なサイズや料金の最新情報は、荷物専用の記事にまとめていますので、あわせて参考にしてください。
▶ ブエリング航空の手荷物・預け荷物まとめ|サイズ・重量・料金と選び方機内持ち込みの基本ルール
ブエリングの機内持ち込みは、運賃タイプや時期によって細かい条件が変わることがありますが、共通する考え方は次の通りです。
- 座席上の棚に入るサイズのキャリーケースまたはバッグ(55×40×20cm・10kgまで)
- 座席の下に入る小さめのバッグ(40×30×20cm)
LCC全般に言えることですが、搭乗率の高い便では機内持ち込みに制限がかかり、ゲートで預け荷物扱いにされることもあるため、荷物はなるべくコンパクトにまとめておくと安心です。
受託荷物(預け荷物)の考え方
受託荷物(スーツケース)については、
- 最安運賃(Fly Light)は原則「受託なし」
- Fly以上には「受託1個(25kgまで)」が含まれていることが多い
旅程の中でブエリングに乗る区間だけ荷物を預けたい場合は、その区間だけ受託荷物を追加することもできます。ただし、当日空港カウンターで追加すると料金が高くなるため、事前にオンラインで追加しておくのがおすすめです。
追加料金が発生しやすいポイント
- 機内持ち込みのサイズ・重量オーバー(ゲートでの計測)
- 受託荷物の重量オーバー(25kgを超えた場合など)
- 空港での受託荷物追加(オンラインより最大50%高額)
「これくらいなら大丈夫かな…」ではなく、出発前に荷物のサイズと重さをしっかり測っておくと、余計な出費を防ぐことができます。
ブエリング航空の予約方法|運賃選びが最重要
ブエリングの予約サイトは少し複雑で、気づかないうちに不要なオプションが追加されてしまうこともあります。予約時に失敗しないための鉄則は、以下の2点だけです。
- 最初の運賃選びがすべて:あとから荷物を足すと割高になります。スーツケースがあるなら、最初から「Fly」または「Fly Grande」を選びましょう。
- 不要なオプションはスキップ:「座席」と「荷物」以外(レンタカーや保険など)の勧誘は、必要がなければ無視して進んで問題ありません。
予約前にまず価格を確認したい場合は、私がいつも使っているSkyscannerが便利です。
▶ Skyscannerでブエリング航空を検索する実際の予約画面をスクショで解説した記事はこちら:
▶ ブエリング航空の予約方法をスマホで解説【2026年最新】チェックイン|アプリかWebで事前に済ませる
ブエリングはオンラインチェックインが基本です。カウンターに並ぶと時間がかかるので、必ず出発前に済ませておきましょう。
- オンライン開始:出発の15日前〜(座席指定した場合)
- 搭乗券:アプリのQRコードでOK
当日の空港での動き方(2時間前到着が目安)
オンラインチェックインを済ませていれば、当日はスマホとパスポートだけでスムーズに進めます。
- 到着目安:出発の2時間前には空港へ。
- 荷物預け:「Bag Drop」カウンターへ直行(有人カウンターに並ぶ必要はありません)。
- 搭乗ゲート:保安検査を抜けたら、必ず電光掲示板でゲート番号を確認。
現地ガイドからのちょこっとアドバイス
「搭乗ゲートの直前変更」に注意!
スペインの空港では、アプリや搭乗券に書かれたゲートが、直前になって変更されることがあります。搭乗開始時刻になるまでは、こまめに空港内のモニターを確認してください。
遅延・欠航とEU261補償(基本だけ押さえておく)
ブエリングの遅延はある?
LCCである以上、遅延のリスクは避けられません。ただEUには「EU261」という旅行者保護の法律があり、条件(航空会社都合で3時間以上の遅延など)を満たせば補償金が受け取れる場合があります。
▶ 【実体験】EU261で補償を受けた方法|申請の流れと注意点ライアンエアーとの違い
よく比較されるライアンエアーとの違いは次の通りです。昔はブエリングの方が荷物ルールが緩やかでしたが、2026年現在はその差が縮まっています。最終的には価格と路線で選ぶのが現実的です。
- ライアンエアー:とにかく安く移動したい人向け。荷物ルールは厳格。
- ブエリング航空:運賃タイプで柔軟に選びたい人向け。国内線でのプレゼンスが大きい。
まとめ
ブエリング航空は、ルールさえ理解していればスペイン旅行の強い味方です。
- スーツケースがあるなら「Fly」または「Fly Grande」を選ぶ
- チェックインは必ず事前にオンラインで済ませる
- 予約前はSkyscannerで価格を確認する
- 荷物が多すぎるなら列車も検討する
▶ Trip.comで航空券を日本語で予約する ▶ Skyscannerでブエリング航空を検索する
ぜひあなたに合った移動手段を見つけて、快適なスペイン・ガリシアの旅を楽しんでください!