ブエリング航空(Vueling)は、スペイン国内やヨーロッパ主要都市を結ぶ代表的なLCC(格安航空会社)のひとつです。スペイン旅行のときに、
- 「マドリードからバルセロナだけブエリングを使おうかな」
- 「ライアンエアーとどっちがいいんだろう?」
- 「荷物や追加料金のルールがなんか複雑…」
と感じて検索される方も多いと思います。
この記事では、ブエリング航空の特徴から、運賃タイプの違い、荷物のルール、予約方法、チェックイン、当日の搭乗の流れ、さらに遅延時のEU261補償の基本までを、できるだけわかりやすくまとめました。
先にこの記事の内容を一覧しておきます。
- ブエリング航空がどんな航空会社か
- 運賃タイプ(Basic / Optima / Family / TimeFlex)の違い
- 機内持ち込み・受託荷物のルールと追加料金の考え方
- 予約画面で気をつけたいポイント
- アプリでのチェックインの流れ
- 当日の空港での動き方
- 遅延・欠航時のEU261補償についての基本
- 荷物が多い人に向いている移動手段の選び方
スペイン在住の目線で、日本人旅行者がつまずきやすいポイントを中心に解説していきます。
ブエリング航空とは?
ブエリングはどんなLCC?
ブエリング航空(Vueling Airlines)は、バルセロナを拠点とするスペイン最大級のLCC(格安航空会社)です。スペイン国内線に強く、マドリード・バルセロナと地方都市を結ぶ路線のほか、フランス・イタリア・ポルトガルなどヨーロッパ主要都市への国際線も多数運航しています。
「完全なLCC」であるライアンエアーほど極端に安さを追求するタイプではなく、運賃タイプによってサービス内容を調整できる“中間型LCC”という位置づけに近い航空会社です。
どんなときに選ばれる?
- マドリードやバルセロナから地方都市へ移動したい
- LCCでも座席指定や受託荷物を付けたい
- ライアンより柔らかいサービスに安心感がほしい
2025年冬にライアンエアーが一部空港から撤退したため、今後は「イベリア航空・イベリアエクスプレス・ブエリング」の3社が国内移動の主力になります。
ライアンエアーとの違い(サービス面の比較)
読者の多くが気になるのは「ライアンとどっちがいいの?」という点だと思います。荷物ルールの細かい違いは後ほど説明しますが、航空会社としての特徴は次のように理解しておくと分かりやすいです。
- ライアンエアー:最安値に特化。とにかく安いが、荷物・座席・変更などはほぼ全て有料。サービスは最低限。
- ブエリング:運賃はやや高めだが、運賃タイプ次第で受託荷物や座席指定を含めやすく、総合バランスが良い。
路線や予約時の価格で決めるわけですが、ライアンエアーほど荷物の制限にドキドキしないで旅をしたいならブエリングかなと思います。
運賃タイプの違い|Basic / Optima / Family / TimeFlex
ブエリングを理解するうえで重要なのが「どの運賃タイプに何が含まれているか」です。
Basic(最安)
- 座席下に入る小さめ手荷物のみ
- 受託荷物なし
- 座席指定なし(自動割り当て)
リュック1つ・短距離移動など、とにかく運賃を安くしたい人向けです。
Optima(最も使いやすい)
- 受託1個(23kgまで)を含む
- 標準席の座席指定
- Basicより変更条件が緩い
スーツケース1個+座席指定という「一般的な旅行スタイル」に合いやすく、日本人旅行者にも使いやすい運賃タイプです。
Family / TimeFlex
Familyは家族連れ向け、TimeFlexは日程変更が多い人向けの運賃です。短期の観光旅行であれば、BasicかOptimaを中心に検討し、必要に応じてFamilyやTimeFlexを選ぶイメージでOKです。
手荷物ルール|機内持ち込み・受託荷物と追加料金
ここからは、多くの方が一番気になる「荷物」の話です。詳細なサイズや料金の最新情報は、荷物専用の記事にまとめていますので、あわせて参考にしてください。
詳しくはこちら:
【2025年最新】ブエリング航空の手荷物・預け荷物まとめ|サイズ・重量・料金と選び方
機内持ち込みの基本ルール
ブエリングの機内持ち込みは、運賃タイプや時期によって細かい条件が変わることがありますが、共通する考え方は次の通りです。
- 座席上の棚に入るサイズのキャリーケースまたはバッグ
- 座席の下に入る小さめのバッグ(ハンドバッグなど)
LCC全般に言えることですが、搭乗率の高い便では機内持ち込みに制限がかかり、ゲートで預け荷物扱いにされることもあるため、荷物はなるべくコンパクトにまとめておくと安心です。
受託荷物(預け荷物)の考え方
受託荷物(スーツケース)については、
- 最安運賃(Basic)は原則「受託なし」
- Optima以上には「受託1個」が含まれていることが多い
というのが大まかなイメージです。旅程の中でブエリングに乗る区間だけ荷物を預けたい場合は、その区間だけ受託荷物を追加することもできます。
ただし、当日空港カウンターで追加すると料金が高くなるため、事前にオンラインで追加しておくのがおすすめです。
追加料金が発生しやすいポイント
ブエリングに限らず、LCCで追加料金が発生しやすいポイントは次の通りです。
- 機内持ち込みのサイズ・重量オーバー(ゲートでの計測)
- 受託荷物の重量オーバー(23kgを超えた場合など)
- 空港での受託荷物追加(オンラインより高額)
「これくらいなら大丈夫かな…」ではなく、出発前に荷物のサイズと重さをしっかり測っておくと、余計な出費を防ぐことができます。
ブエリング航空の予約方法|最安値の「罠」に注意
ブエリングの予約サイトは少し複雑で、気づかないうちに不要なオプションが追加されてしまうこともあります。予約時に失敗しないための鉄則は、以下の2点だけです。
- 最初の運賃選びがすべて:あとから荷物を足すと割高になります。スーツケースがあるなら、最初から「Optima運賃」を選びましょう。
- 不要なオプションはスキップ:「座席」と「荷物」以外(レンタカーや保険など)の勧誘は、すべて無視して進んで問題ありません。
「英語の入力画面が不安」「住所はどう書けばいい?」という方は、実際の予約画面のスクショを使って解説した以下の記事を見ながら進めてみてください。
▼ 画面通りに進めるだけの「予約完全ガイド」はこちら
【2025年版】ブエリング航空の予約方法と注意点|入力手順を画像付きで解説
チェックイン|アプリを使うのがおすすめ
チェックインは「アプリ」が必須です ブエリングはオンラインチェックインが基本です。カウンターに並ぶと時間がかかるので、必ず出発前にアプリで済ませておきましょう。
- オンライン開始: 出発の数日前〜
- 搭乗券: アプリのQRコードでOK
▼ スマホが苦手な方はこちらの詳細ガイドを見ながら進めてください
【最新】ブエリング航空アプリでチェックインする方法
当日の空港での動き方(2時間前到着が目安)
オンラインチェックインを済ませていれば、当日はスマホとパスポートだけでスムーズに進めます。
- 到着目安:出発の2時間前には空港へ。
- 荷物預け:「Bag Drop」カウンターへ直行(有人カウンターに並ぶ必要はありません)。
- 搭乗ゲート:保安検査を抜けたら、必ず電光掲示板でゲート番号を確認。
⚠️ 現地ガイドからのちょこっとアドバイス
「搭乗ゲートの直前変更」に注意!
スペインの空港では、アプリや搭乗券に書かれたゲートが、直前になって変更されることがあります。
搭乗開始時刻になるまでは、こまめに空港内のモニターを確認してください。
遅延・欠航とEU261補償(基本だけ押さえておく)
ブエリングの遅延はある?
LCCである以上、遅延のリスクは避けられません。しかし、EUには「EU261」という旅行者保護の法律があり、条件(航空会社都合で3時間以上の遅延など)を満たせば補償金が受け取れる場合があります。
「泣き寝入りしたくない!」という方は、実際に私が申請して補償を受けた際の手順をまとめた記事を、お守り代わりにチェックしておいてください。
▼ いざという時に役立つ「補償申請」の実体験レポート
【実体験】EU261で補償を受けた方法|申請の流れと注意点
他社LCC(ライアンエアー)との違い
よく比較されるライアンエアーとの決定的な違いは、「安さ」か「バランス」かです。
- ライアンエアー:
とにかく1円でも安く移動したい人向け。荷物ルールは非常に厳格です。
▶ ライアンエアーの荷物・罰金ルールを見る - ブエリング航空:
少し予算を出しても、荷物を預けて安心して移動したい人向け。
【結論】あなたにおすすめの予約方法は?
ここまでブエリングの特徴を解説してきましたが、最後に「失敗しない予約サイトの選び方」をまとめておきます。
ご自身の旅のスタイルに合わせて、以下のどちらかを選べば間違いありません。
🅰️ 料金重視・比較派(荷物が多い方)
「ブエリングと列車(AVE)、どっちが安いか比べたい」「バスも含めて最安値を探したい」という方は、一括比較サイトOmioが便利です。
🅱️ 安心重視・日本語派(操作が不安な方)
「英語サイトでのトラブルは避けたい」「日本語サポートがあるサイトで航空券だけ確保したい」という方は、Trip.com一択です。
まとめ
ブエリング航空は、ルールさえ理解していればスペイン旅行の強い味方です。
- スーツケースがあるなら「Optima運賃」を選ぶ
- チェックインは必ず「アプリ」で済ませる
- 荷物が多すぎるなら「列車(Omioで検索)」も検討する
ぜひあなたに合った移動手段を見つけて、快適なスペイン・ガリシアの旅を楽しんでください!