2022年11月下旬に、スペインとポルトガルのミシュランガイド2023(Guía Michelin 2023 España & Portugal)が発表されました。
本文では、来年こそはスペインへ旅行したい、現地でミシュラン星付きレストランへ行ったみたいというあなたに、
- 2023年ミシュランガイドの結果の簡単なまとめ
- レストランの位置がパッと見て分かるマップ
- 3つ星レストランリスト
- 良心的な価格で味わえる星獲得レストラン5つ
をご案内します。
現在、特に円が強くない状況だと、美味しいお店と分かっていてもあまりに高い場所は無理ですよね。
でも、ご安心ください。
こんな料金で食べられるんだという場所もありますので、あなたの旅行先と一緒、もしくは近い場合は是非試してみください。
それでは、はじめに2023年ガイドに掲載されるお店の数から見て行きますね。
ミシュランガイド2023年スペインの星付きレストランはいくつ?
出典: https://www.europapress.es/sociedad/noticia-son-todos-restaurantes-estrella-michelin-espana-2023-20221123132044.html
2023年のミシュランガイドに掲載される星付きのお店は、全部で251軒で内訳は下記の通りです。
- 3つ星が13軒
- 2つ星は34軒
- 1つ星は204軒
上記マップでは、3つ星のお店は紫色、2つ星はオレンジ、1つ星は黄色で色分けされています。
星付き店が最も多い県で上位2つは、バルセロナ(30)、マドリード(24)ですが、3つ星獲得店が複数ある県は、バルセロナとギプスコア県になります。実際に、どんなお店が3つ星店なのかリストを簡単に紹介しておきますね。
3つ星獲得レストランのリスト
- ABaC - Barcelona
- Lasarte - Barcelona
- Quique Dacosta - Dénia
- Arzak - San Sebastián
- Akelaŕe - San Sebastián
- Aponiente - El Puerto de Santa María
- El Celler de Can Roca - Girona
- Azurmendi - Larrabetzu (Vizcaya)
- Martín Berasategui - Lasarte (Guipúzcoa)
- DiverXO - Madrid.
- Cenador de Amós - Villaverde de Pontones (Cantabria)
- Cocina Hermanos Torres (N) - Barcelona
- Atrio (N) - Cáceres
3つ星を獲得するぐらいのお店だから、御値段も高いだろうな…と考えてしまいませんか?
例えば、上記リストの下から4番目にあるDiverXO(ディベルショ)というマドリードのレストラン。
シェフであるDaviz Muñoz(ダビ・ムニョス)氏は、The Best Chef Awardという世界TOP100のシェフリストの1位に選ばれるほどの人物。
店のサイトを見てみると、最も高いメニューで365€(!)もします。
世界一のシェフの料理が食べられるんだから、当然の価格設定と思う人もいると思いますが…
気軽に『じゃ、行ってみようかな。』と、思える料金ではありませんよね。
DiverXOの例は、特別高いと思いますが、3つ星獲得店で何品もの料理がでてくるデグスタシオン(Degustación)というコースメニューを頼んだら、地域によって差はあれど、1人150€以上は見ておくべきでしょう。
一方、3つ星じゃなくて、もっと良心的な価格でスペインの星付きレストランで食べてみたいという人もいるでしょう。
そこで、スペインのElespañol紙が紹介するミシュラン星付き店で、最も安いメニューをサービスしている5つ紹介します。
手頃な料金のメニューが食べられるミシュラン星つきレストラン
Silabario
スペイン北西部ガリシア州ビーゴ市にある1つ星レストランのシラバリオ。
価格帯の異なる4つのデグスタシオン・メニューがありますが、前菜からメインまでの3品とデザート、そしてパンも含まれるベルべス・メニュー(Menú Berbes)の料金が、27€!
平日のみのサービスとはいえ、月曜日から木曜日は昼と夜、金曜日は昼と夜までこのメニューが食べられるのが凄いです。
そして、市場で取れる旬の食材を使ったメニューがこの価格で食べられるとは…。
ガリシアに住んでいる私としては絶対にトライしなくては….
お店に行った時は、必ず当ブログの記事やSNSのアカウントで報告したいと思います!
El Coto de Quevedo
ガリシアとは反対側にあるスペイン南東、シウダーダ・レアルから近いエル・コト・デ・ケべド。
地図で場所を確認すると、アクセスが大変そうと感じますが、宿泊施設の中のレストランなので泊まりで行くのもよさそうです。
ウェルカム・スナックで3品、前菜・メイン・デザートで、35€。
シラバリオと同様に、もっと料金の高いメニューも用意されています。
Les Moles
スペイン北東部に位置するカタルーニャ南部タラゴナ県の村Ulldeconaにある1つ星付きレストラン。
平日(火~金)のお昼であれば、メヌー・トラディションというコースメニューが、38€で楽しむことができます。
2022年で創業30周年となるレストランでは、これまでの道のりを表現したメニューも用意しています。
125€ですが、メニューのお品数が30品!とこれも非常に面白いメニューだなと思いました。
Adrián Quetglas
パルマ・デ・マジョルカにある1つ星付きレストラン。
平日(火~金)のお昼であれば、5品楽しめる『5 Pasos(シンコ・パソス)』と呼ばれるメニューの料金が、45€。
火~金曜日の夜、そして土曜日のお昼なら、2品追加された『7 Pasos(シエテ・パソス)』と呼ばれるメニューは75€となります。
どちらのコースも各料理に合わせたワインを追加することができます。
シンコ・パソスメニューのマリアージュワイン25€、シエテ・パソスの場合は、30€。
Atalaya
スペインの東側、地中海に面する町、カステジョンのAlcocéberにある1つ星付きレストラン。
3つメニューがあり、最も安いものメヌー・アロスと呼ばれるコースメニューが45€。
スペイン語でアロスはお米の意味。全部で5品のメニューで、メインのお米料理は週ごとに変わるようです。
このメニューは、お昼のみに注文できるようになっています。
ミシュラン星レストランのメニューを頼むときの注意
コースメニューの料金設定が良心的なお店を5つ紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
今度、スペインでトライしてみたいと思っていただけたら嬉しいですが、各レストランのサイトを見ながら『へ~、そういう意味があるんだ』と、私が思ったことをメモ書きとして残しておきます。
メニューの内容と料金に目が行きますが、下の方を見ると注意事項的に小さく書かれている文章があります。
本文中に何度も書いていますが、手頃な価格のメニューは平日のみのサービス、場所によっては平日の昼のみです。また、お友達やカップルで行く場合、1つのテーブルにつく全員が皆同じメニューを注文しなくてはいけないとあります。
『Menú servido a mesa completa』とスペイン語で表記していると、その意味になります。
まとめ
- 2023年のスペイン&ポルトガルミシュランガイドに掲載される星付きレストランは全部で251軒。
- 3つ星のお店は、全部で13店舗。
- 星付きのレストランが多い県は、バルセロナとマドリード。
- 3つ星レストランが複数ある県は、バルセロナとギプスコア。
- 星付きレストランのメニューコースは、最も高いもので300€以上だが平均でも1人150€以上は必要。
- 1つ星レストランで、平日のお昼に良心的な価格のメニューを出すお店もある。
- メニューコースを頼む場合、テーブルにつく全員同じコースでないとサービスしてくれないなどの条件がある。
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参考スペインのランチ時間は?日替わりメニューの価格や注文の仕方は?
続きを見る
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参考【2023年】ガリシアのミシュラン星付きレストランリスト
続きを見る
最後まで読んで下さりありがとうござました。