スペイン巡礼「銀の道」のベストシーズンは?便利な地図やガイドブックは?

スペイン巡礼について新たにお問合わせを頂きました。

これまでスペイン、フランスの巡礼路を4000㎞ほど歩き、Compostelaへも二度行きました。

来年「銀の道」Sevilla-Zamora-Ourense-Santiago de Compostelaを考えています。

地図がしっかりした手軽なガイドブックを紹介して頂ければありがたいです。

銀の道といって私の頭に真っ先に浮かんだのは、日本人巡礼者のYUさんでした。

 

彼は2016年に6回目のカミーノに銀の道を選び、

  • カセレス(Caceres)からサラマンカ(Salamanca)
  • オレンセ(Orense)からサンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)

の2区間、計約300kmを歩かれました。

 

銀の道を歩いた巡礼者からカミーノの準備方法やアドバイスを聞くのが一番と思い、YUさんにお願いしたところ「これから銀の道を歩く方の参考になれば・・」と貴重な情報を沢山教えていただきました。

 

銀の道を歩きたいと思っている方はもちろん、他のルートを歩く巡礼者の方にも必見の内容です!

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銀の道を歩こうと思ったきっかけは?

2012 年の「フランス人の道」を皮切りに、「ムシアの道(2013年春)」「北の道(2013 年秋)」「ポルトガル人の道(2015 年秋)」「イギリス人の道(2015 年秋)」と歩き、その次に浮かんだのが「銀の道(2016 年初夏)」でした。

 

単純に「歩いてみたい」と思いました。

 

銀の道にはローマ時代の遺跡が多くあり、これらを観光できる魅力もありました。

 

「銀の道」のおすすめガイドブックは?地図情報は明確?

出典: https://images-na.ssl-images-amazon.com/

私は「Walking Guide to the Via de la Plata and the Camino Sanabres by Gerald Kelly」を手配しました。

2017年12月現在で、この本は2016年12月更新版が販売されています。

 

カミーノを一緒に歩く予定だった仲間が急きょ参加できなくなったので、ひとりで巡礼で無理のない日程を組みました。

 

ガイドブックは、日々の歩く距離を計算しながら計画する際に必要となる材料、特にアルベルゲ情報を得るための必需品です。

 

ガイドブックの地図はラフなので、現地でオフライン(iPhone)でも使える Maps.me のアプリでスペイン全土の地図をダウンロードし、不安な時に使用しました。道案内もしてくれるので非常に助かりました。

 

カミーノ友の会の山本氏が記録した銀の道のブログがあり4・5年前の情報になりますが、非常に役に立ちました。

 

経験者のブログ情報・ガイドブックにオフラインマップとほぼ完璧と言える準備をしてカミーノを始めたYUさんですが・・・ なんと、カミーノ初日で救急車で病院に運ばれることになります!

 

 

カミーノ初日に救急車に運ばれた理由は?

カセレスからカサル・デ・カセレス迄の10kmは殆んど国道の道を歩くのでタクシーで移動し、カサル・デ・カセレスの教会前から午前8時頃に歩き始めました。

 

当日の目的地は21km先のEmbalsede Alcantaraというダム湖脇のプライベートのアルベルゲでした。ガイドブックには私が歩く時期には開いていると書いてあったのですが、到着してみると閉まっていて途方にくれました。

 

次の宿泊先であるCañaveralは11kmも先でした。持参していた1リットルの水は残り僅か1/3 程度で不安を感じながらも考えた末に、再度歩き始めました。

 

 

荒野にひとり・・・日差しのまぶしさと暑さが不気味に感じました。五キロ程歩いた頃だと思います。体に倦怠感感じ寄るようになり、その後熱中症によりエネルギーが途絶え、歩くことが出来なくなりました。

 

最悪の事態を察知し、携帯電話の機内モードを外して記憶していた112 番で救急車を呼びました。

 

交換手は「スペイン語と英語のどちらを選ぶか? 」と聴いてくれ、どうにか拙い英語で居場所を伝達・・・20分後にパトカーに救われました。

 

パトカーで近くの緊急診療所に向かい、身体の冷却・点滴・心電図といった手当を受けた後、救急車にて30km離れたプラセンシア市の総合病院で再検査、夜22時に退院して市内のホテルに入りました。

 

最悪の事態は避けることができても、生涯忘れることのできない1日となりました。

 

自分が外国で同じような立場に遭遇したら・・と考えただけで少し怖くなりますね。
体調が戻ったYUさんは、カミーノを再開してすぐにフランス人の団塊仲間3名と意気投合します。ここから順調なカミーノ・・と思いきや、この後に6回目のカミーノで初めてマメを作ったそうです。

 

銀の道はマメができやすい?対策は?

マメを作ったことがなかったので自分でもびっくりしました。

 

道の過酷さと共に、取り巻く環境の暑さが原因と思われます。

 

靴は十分に履きならし自信をもっていましたが、銀の道は他のルートに比べ暑さが大きな敵となります。

 

靴内の温度上昇とともに汗で足は濡れ、マメの出来やすい環境を作ります。

 

休憩ごとに靴を脱ぎ、靴下を乾かすことが重要です。バンドエイドなど足のサポートになるものは必ず準備すべきです。

 

暑さが敵の銀の道を歩く最適の時期は?

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私は 6月1日から銀の道を歩き始めましたが、期間は既に遅いし適していないと思います。

 

銀の道を歩 くには、4月中旬から下旬には出発されることをアドバイスさせていただきます。

 

特に、セビージャから歩く場合は 4月内に出発すべきです。

 

他の道と比べて銀の道全体の印象は?

各巡礼路について、このような表現をしている人がいました。

  • 「フランス人の道」は、大学サークルの気楽なピクニック
  • 「北の道」は、同好会の少し真面目な集いのハイキング
  • 「銀の道」は、がちがちの体育会系を思わせるトレッキング

 

イメージとしては遠くないような気がします。

 

銀の道は歩いている方が少ないので、道で人に会えばより仲良くなれます。

 

日々の達成感はどの道を歩いても同じだと思いますが、銀の道で私はひとりの時間が多かったので、いつも以上に自分と向き合うことが出来たと思います。

 

銀の道では標識は少ない?役立ったものは?

フランス人の道は完璧に近い程、親切に標識があります。

 

北の道やポルトガルの道も標識が徹底されているのですが、これらの道と比べると銀道は標識が少ないようです。

 

道の途中で迷った時に村人がいてくれれば良いのですが・・・実際は、自分で判断することが多かったと思います。

 

そういった時にオフライン地図は役立ちました。

 

銀の道を歩いて印象に残った場所は?

出典: https://photo980x880.mnstatic.com

 

先ず、世界遺産であるカセレス(Cáceres)の旧市街やカパラ(Caparra)のローマ遺跡です。

 

Baños de Montemayor(バーニョス・デ・モンテマヨール)の保養地ももう一度訪れてみたい場所です。

 

フエンテロブレ・デ・サルバティエラ(Fuenterroble de Salvatierra)からサン・ペドロ・デ・ロサドス(San Pedro de Rozados)の間にあるローマ時代のマイルストーンが建つ一直線の長い道や、サモラ(Zamora)の旧市街(バスで移動)に、山岳の街 プエブラ・デ・サナブリア(Puebra de Sanabria)などが印象に残っています。

 

銀の道でおすすめのアルベルゲは?

Alba Soraya(La Calzada de Béjar)

簡素なプライベートのアルベルゲですが、ご夫妻の優しさを感じ癒されました。

洗濯後に冷たい Vino Blanco を飲みながらくつろいだ時間は天国、宿泊客全員で頂いた夕食も美味しく満点でした。

 

Fuenterroble de Salvatieraのアルベルゲ

ここはDonativo(寄附制)のアルベルゲです。オスピタレロ達がとても親切で、彼らが創る料理も侮るなかれ、絶品でした。

ここでは持ち込み方式でしたので、自分で村のスーパーでワインを購入しました。

 

銀の道はおすすめ?アドバイスは?

初めての巡礼者にはお勧めできませんが、巡礼の経験者には良いと思います。

 

但し、1日の行程中にバルやカフェがないのが当たり前の体育会系の道であると覚悟のうえで向き合うのがいいでしょう。

 

また、遺跡好きの方にはさらなる感動があると思います。

 

繰返しになりますが、セビージャから歩く場合は 4 月内に出発すべきです。

 

銀の道は、サナブレスを入れるとサンティアゴまで約1,000km です。 ざっくりですが、セビージャ~サラマンカ迄の半分とサラマンカ~サンティアゴ迄の500kmを2回に分けて歩くのも手かなと思います。

 

私の知り合いでフルマラソンを4時間台で走る78歳の鉄人が一昨年1,000kmを完歩しましたが、各自の年齢や体力に合わせた計画立案も重要でしょう。

 

最後に、巡礼時に心がけていることは?

自分に戒めているのですが、年齢と共に歩く時速は遅くなります。その時大切なのは荷物の軽量化であると常々思っています。

 

これまではどうしても1リットルの水に10kg前後のザックを担いでいましたが、水を入れて合計8kgくらいまで軽くしようと考えています。

 

軽量化=装備を削るのではなく、アウトドアに適した高価でも軽い持ち物や衣料へと整えることであると思っています。

 

まとめ

銀の道を歩かれた巡礼者の体験談を紹介いたしましたが、いかがでしたか。

最後に、銀の道を歩く際のアドバイスをまとめます。

  • 銀の道を歩く時期に注意!セビージャ出発であれば4月内に出発を。
  • 1日の行程でバルやカフェがないのが当たり前の体育会系の道であることを覚悟。
  • ローマ時代の遺跡に興味がある方にはおすすめの巡礼路。
  • フランス人の道などと比べ標識が少ないのでオフラインマップがあると役立つ。
  • マメができやすい環境を防ぐため、休憩ごとに靴を脱ぎ靴下を乾かすのがおすすめ。
  • 各自の年齢や体力に合わせたカミーノの計画立案が大事。
  • 荷物の軽量化

 

お問合わせのガイドブックについては、ブログで紹介したもの以外にJohn Briely氏によるカミーノのガイドブックも有名です。興味のある方はチェックしてみて下さい。銀の道に興味がある方へ今回の情報がお役に立てば嬉しいです。

 

最後に、今回の記事にご協力いただいたYUさんに改めて御礼申し上げます。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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