2026年1月末、イベリア航空の手荷物ルールに、これまでになかった厳しい運用が加わりました。
新設されたのは、**「不規則な荷物(Equipaje Irregular)」に対する追加料金(35〜45ユーロ)**の徴収です。
「一番安いチケットで予約して大丈夫?」「マドリードでの乗り継ぎ、実際は何分必要なの?」といった不安を解消するため、サンティアゴ在住の公認ガイドである私が、イベリア航空へ直接電話して確認した最新の調査結果を元に、予約から到着までを網羅した攻略ガイドをお届けします。
予約画面で迷わない!最適な「運賃プラン」の選び方
イベリア航空のチケット予約時、プランの選び方で当日の手荷物許容量が決まります。
① 日本(成田)発 〜 スペイン国内の場合
日本からマドリードを経由して地方都市へ飛ぶ「通しチケット」の場合、以下の4プランが提示されます。
- Basico(ベーシック): 最安値ですが、預け入れ荷物は「0個(なし)」です。機内持ち込み1個(10kgまで)のみ。【注意】 長期旅行や巡礼者がこれを選んでしまうと、当日空港で高額な追加料金を払うことになるため、おすすめしません。
- Optima(オプティマ): 最もおすすめ! コスパと安心を両立したプラン。機内持ち込み1個に加え、受託手荷物(23kg)が「2個」まで無料で含まれます(※日本発着の長距離路線特有のメリットです)。
- Optima+(オプティマ・プラス): 座席指定の範囲がさらに広く、直前の日程変更も一部の例外を除き可能です。
- Flexible(フレキシブル): 最上位プラン。前方の座席指定や優先搭乗、払い戻し対応など、究極の安心を求める方に。


② スペイン国内線・欧州域内線のみの場合
スペイン国内の移動(例:バルセロナ〜サンティアゴ)を別途予約する場合は、プラン内容が変わります。
- Basic(ベーシック): 預け入れ荷物は有料。機内持ち込み1個のみ。
- Optima(オプティマ): 預け入れ荷物(23kg)が「1個」含まれます。
少しでも荷物を預ける可能性があるなら、最初からオプティマで予約するのが、トータルで安上がりです。
Trip.comなら日本語で座席指定やプラン選択もスムーズに行えます。
最新の価格とスケジュールは以下から確認できます。
【2026年新機能】アビオスを家族で合算!「ファミリーアカウント」で賢く予約
イベリア航空をよりお得に利用するために、2026年2月から導入された新システム「ファミリーアカウント(Family Account)」は外せません。
これまでは家族間でアビオス(Avios)を譲渡するには高額な手数料がかかりましたが、この新機能により最大7名まで手数料無料でアビオスを合算・共有できるようになりました。
今回、ファミリーアカウントを作り、夫のと私のAviosで息子のチケットを買いました。実際に使って分かったメリットや注意点をシェアしますね。
- 承認後、即座に予約可能: 管理者が家族を招待し、家族が承認(セキュリティのために管理者の生年月日入力が必要)した瞬間に、合算された残高がマイページに反映されます。「今すぐアビオスを使ってお得なチケットを買いたい!」という場面でも即戦力になります。
- シルバー会員がいれば期限が「無敵」に: ファミリーアカウント内に一人でも「シルバー(Plata)」以上のステータス保持者がいれば、グループ全員のアビオスの有効期限が保護され、失効のリスクがなくなります。
- メンバー以外への発券もOK: 共有したアビオスを使って、アカウントに登録していない親族や友人のチケットも購入可能です。「夫婦のアビオスを足して、まだ会員ではない子供のチケットを買う」といった使い方も自由自在です。
- 自動的な按分(あんぶん)決済: アビオスで支払う際、特定の一人から引かれるのではなく、各メンバーの保有比率に応じて自動で引き落とされます。
- 12ヶ月ルール: 一度加入すると、最低12ヶ月間は脱退や解散ができません。長期的な運用を前提に活用しましょう。
【実録】合算アビオスでチケットを買ってみた!操作の流れと注意点
実際にファミリーアカウントを作成し、家族の分を合算してチケットを購入した際の流れをまとめました。
step.1 まず最初に、あるいは予約の途中で必ず「イベリア・クラブ」のアカウントにログイン step.2 通常通り、公式サイトやアプリで目的地と日程を選び、搭乗者情報を入力して進んでいきます。 step.3 決済直前で「割引オプション」が出現!どれだけ使うか割引オプションが表示されます。
実際にやってみて感じたのは、承認から予約までが驚くほどスムーズだったことです。ログインさえ忘れなければ、迷うことはありません。「あと少しポイントがあれば安くなるのに…」という時の救世主になります。特に、有効期限が迫っているポイントを家族で「救出」できるのは、今の時代の賢い旅のテクニックと言えますね。
【2026年速報】新設された「不規則な荷物」への追加料金
2026年1月28日から本格導入されたのが、「不規則な荷物(Equipaje Irregular)」に対する追加料金です。これは、通常の荷物料金とは別に発生する、形状に対する手数料です。
公式が定義する「不規則な荷物」とは?
イベリア航空の公式資料によると、「不規則な荷物(Equipajes irregulares)」とは具体的に以下のようなものを指します。
"Bolsas blandas, paquetes de plástico, bultos redondos u ovalados o embalajes no rígidos." (ソフトバッグ、プラスチック包装された荷物、丸型や楕円形の荷物、または非リジッド(非固形)な梱包物)
これを私たちの旅行に当てはめると、多くのバッグが該当してしまいます。
- Bolsas blandas(ソフトバッグ): まさに登山用バックパック(ザック)や、ボストンバッグ、スポーツバッグのことです。
- Bultos redondos u ovalados(丸型・楕円形の荷物): 荷物を詰め込んでパンパンになったザックは、横から見ると楕円形。これも「自動仕分け機に不向き」と判定されます。
- Embalajes no rígidos(非リジッドな梱包): スーツケースのような「固い外装」を持たないすべての荷物が対象となります。
つまり、「布製で、形が丸っこいバックパック」は、この定義に100%合致してしまうのです。
不規則な荷物(ザック・段ボール等)の追加料金
イベリア航空が規定する追加料金は、路線の長さと「直行便か乗り継ぎ便か」によって細かく分かれています。
| 路線タイプ | 直行便(1区間) | 乗り継ぎ便(通し) |
| スペイン国内線 | 35€ | 40€ |
| カナリア諸島・欧州・アフリカ | 60€ | 70€ |
| アメリカ・アジア(日本発など) | 125€ | 140€ |
※2026年2月現在の規定。金額は予告なく変更される場合があります。
【出典:イベリア航空 公式エージェントサイト】 イベリア航空が旅行代理店向けに発表した公式通知はこちらから確認できます(スペイン語)。Equipajes Irregulares - Iberia Agencias
「現場の判断次第」というリスク
私はイベリア航空のカスタマーセンターに直接電話し、自分の予約番号を伝えて確認しました。 「荷物込みのプラン(Optima等)で予約していても、ザックなら追加料金がかかるのか?」
回答は以下の通りでした。 「はい。ザックが『不規則』と判定されれば、受託手荷物枠の有無に関わらず、国内線であれば現場で35〜45ユーロの追加徴収が発生する可能性がある。最終的な判断は当日のカウンター係員次第」
つまり、「個数枠」を持っていることと、形状による「追加料金」を払うことは別問題として扱われてるのです。
国際線から国内線への「手荷物許容量」の引き継ぎ
「日本からの国際線は荷物2個OKだけど、マドリードからの国内線に乗り換えたら1個に減らされるのでは?」という不安があるかもしれません。
結論から言うと、イベリア航空で1枚のチケット(通しチケット)として予約している場合、日本発の「23kg × 2個」という権利は、最終目的地の国内都市まで有効です。
ただし、前述の通り「個数」は無料でも、その中にザックや段ボールが含まれていれば、形状に対する追加料金が別途請求されるリスクは残ります。
トレッキングポールと杖の扱い
スペイン各地を歩く旅行者にとって、ポールや杖の扱いは非常に重要ですが、イベリア航空では一律で厳しい運用がなされています。
確実な回避策: 余計な出費を避けるためには、「バッグやスーツケースの中に完全に収納し、外側に突起物がない状態」で預けるのが唯一の確実な方法です。
機内持ち込みは一律NG: 金属製のトレッキングポールはもちろん、木製の杖についても、保安検査では武器になり得る「危険物」と見なされます。たとえ短く畳めたとしても、機内へ持ち込むことはできません。必ず「受託手荷物(預け入れ)」にする必要があります。
「不規則な荷物」としての追加料金リスク: 2026年の新ルールにおいて、最も注意すべきはパッキングです。ポールや杖をザックの外側に括り付けたり、剥き出しのまま預けようとしたりすると、「不規則な荷物(Irregular)」と判定されるリスクが非常に高いです。 その場合、事前に荷物枠を持っていたとしても、カウンターで35〜45ユーロ(約6,000円〜8,000円)の追加徴収を求められる可能性があります。
マドリード空港(T4)乗り換え時間は?
マドリード・バラハス空港第4ターミナル(T4)は非常に巨大です。国内線への乗り継ぎは、想像以上に時間がかかります。
- ターミナル移動: 日本からの国際線が到着する「サテライト(T4S)」から、国内線が出る「本館(T4)」へは、無人走行列車(APM)での移動が必須です。
- 入国審査の列: 時間帯によっては1時間待ちも珍しくありません。
- 結論: 国内線への乗り継ぎには、最低でも1.5時間〜2時間の余裕を見てください。乗り遅れのリスクを避けましょう。
マドリードでの乗り継ぎが不安な方は、トラブル時に一括対応してもらえる『通しチケット』を予約しておきましょう。
まとめ:準備を万全にして、ストレスのないスペインの旅を
イベリア航空の新ルールは、現場の運用に委ねられています。無駄な出費とトラブルを防ぐためのポイントをまとめます。
- 予約は「Optima(オプティマ)」を基本に考える。
- ザックやソフトバッグを預けるなら、ストラップをまとめ、可能な限り「四角い形」にパッキングする。
- マドリードの乗り換え時間は、必ず2時間程度の余裕を持つ。
現地在住の公認ガイドとして、今後もこうした「現場での実態」を定期的にお伝えしていきます。
2026年の新ルールをマスターして、賢く快適なスペイン旅行を!
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最後まで読んで下さりありがとうございました。