聖地サンティアゴ・デ・コンポステラから列車で約30分。大西洋に突き出した半島に位置するア・コルーニャは、聖地の静寂とは対照的な、開放感と都会的なエネルギーに満ちた街です。
「ガラスの街」の別名を持つ美しい海岸線、2000年前から続く灯台、そして世界を席巻するファッションブランドのルーツ。
現地在住ガイドの視点で、2026年最新の魅力を詰め込んだ完全ガイドをお届けします。
街の象徴、世界遺産「ヘラクレスの塔」
ア・コルーニャのランドマークといえば、世界で唯一、今も現役で使われているローマ時代の灯台「ヘラクレスの塔」です。
約2000年もの間、荒波の大西洋を航海する人々を見守り続けてきました。
螺旋状の階段を上り詰めると、そこには360度広がるコバルトブルーの絶景が待っています。
実はここ、人気韓国ドラマ『青い海の伝説』のロケ地としても有名。
ドラマのワンシーンを思い浮かべながら、大西洋の風を感じてみてください。
ファッションの聖地:ZARA発祥の地と「インディテックス街」
伝説の1号店は2026年にその役目を終えましたが、街の中心部には「インディテックス街」と呼ばれるエリアが広がり、ZARA、Massimo Dutti、Bershkaといった人気ブランドが軒を連ねています。
最新スポット「ZACAFFE」:ZARAの店舗内に誕生した洗練されたカフェ。

予想よりもコーヒーやケーキも美味しかったです。ここでしか買えないロゴ入りグッズも必見です。
お買い物の合間に、コルーニャ流の「日常を彩る贅沢」を体験してください。
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ZARAの発祥地コルーニャ!2026年1号店閉店と最新カフェ体験
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文化と未来を繋ぐ「MOP財団(MOP Foundation)」

港のすぐそばにあるこのセンターは、ファッションとアートが融合するコルーニャの「今」を象徴する場所。今のZARA会長マルタ・オルテガが設立したこの場所には、驚くべきこだわりが詰まっています。
- 建築の秘密:一見モダンな建物ですが、実はセメントのサイロなどを除き、船のコンテナを再利用して作られた「仮設建築」。港の歴史を象徴する階段を上ると、世界最高峰の展示空間が広がります。
- MOP Library:2026年3月に誕生したファッション専門図書館。3階建ての円形書架に並ぶ5,500冊以上の希少な蔵書は、ファッション好きならずとも圧倒される美しさです。
- 街の誇りとして:ここでは展示だけでなく、地域の子供たちのために写真のワークショップも開催されています。次世代の才能を育てようとする街の熱量を肌で感じてください。
ドラマ『青い海の伝説』の舞台を歩く「聖地巡礼」
イ・ミンホとチョン・ジヒョンが歩いたあの美しい風景を辿ってみませんか?
- マリア・ピタ広場:豪華な市役所庁舎が建つこの広場は、街の社交場。ドラマでも印象的な背景として登場しました。
- マリーナ通り:コルーニャが「ガラスの街」と呼ばれる所以である、白い窓枠のバルコニー(ガレリアス)が延々と続く通り。夕日に照らされるガラス窓の美しさは格別です。
巨匠ピカソ、才能開花の地

パブロ・ピカソが9歳から14歳までの多感な時期を過ごしたのが、ここコルーニャです。
彼が初めて本格的に絵を学び、その非凡な才能を見せ始めた「原点の街」でもあります。ピカソが歩いた旧市街を巡り、天才が愛したガリシアの光を探してみてください。
ビール博物館「MEGA」でガリシアの誇りを味わう
スペインを代表するビール「エストレージャ・ガリシア」の本拠地、MEGA(Mundo Estrella Galicia)も見逃せません。ビールの製造工程を五感で学び、最後には美味しいテイスティングが待っています。お酒好きならずとも、ガリシアの食文化への情熱を感じられるスポットです。
「イギリス人の道」の出発点として
巡礼者にとって、コルーニャは大西洋を渡ってきた人々を迎え入れる玄関口でした。ここから聖地へと続く「イギリス人の道」は、海沿いの美しい景色から始まる特別なルート。巡礼を始める前に、ぜひこの街で「ガリシアの都会の魅力」をチャージしてから歩き始めてください。
コルーニャから歩くスペイン巡礼!
まとめ:コルーニャで海風を感じる旅へ
ア・コルーニャは、歴史、ファッション、アート、そして美食がコンパクトに詰まった、歩くたびに発見がある街です。
ショッピングを楽しむのも良し、海沿いを散歩するのも良し、ピカソの足跡を追うのも良し。
サンティアゴ観光のついでではなく、ぜひ「目的地」として、この開放的な港町を訪れてみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。