この記事では、ガリシア州ア・コルーニャ市の観光で知りたい下記の点をまとめて紹介しています。
- コルーニャ市の簡単な歴史紹介
- コルーニャまでのアクセス方法&市内中心部までの行き方
- コルーニャ市の世界遺産や有名な建物の紹介
- 旧市街の観光スポットの紹介
記事の最後に観光スポットのマップも確認できますので、参考にして頂ければと思います。
コルーニャの簡単な紹介
出典: https://www.mapasvectoriales.com
コルーニャは、周りを海に囲まれたとんかちのような形をしています。
市の漁港は、スペインで水揚げ量が最も多い港のひとつです。
コルーニャ最初の集落は、紀元前にケルト人に建てられたカストロ・デ・エルビーニャ(Castro de Elviña)です。
その後、紀元前61年にローマ軍がコルーニャに到着し、紀元2世紀に世界遺産で有名なヘラクレスの塔を建設します。
9世紀頃、バイキングによる度重なる侵略で人口が大きく減少したコルーニャ市をアルフォンソ9世が再構築。
沿岸部に住んでいた住民を現在の旧市街の場所へ移動させ、1208年に財政や商業に関する特権をコルーニャに与えます。
当時貴重だった塩の販売やイギリスとの自由貿易に関する特権を与えられ商業の町として発展しました。
1981年にサンティアゴ・デ・コンポステーラがガリシア州都に選ばれますが、サンティアゴがあるコルーニャ県の県都はコルーニャ市です。
サンティアゴよりも人口が多く都会の雰囲気があり、港や海の風景があって解放感を感じる都市です。
コルーニャへのアクセス方法や市の中心部への行き方は?
- 日本やスペイン国内から飛行機でコルーニャ空港へのアクセス
- スペイン国内から列車やバスでコルーニャ市へアクセス
- 空港・列車・バスターミナルから市内中心部へのアクセス
は、☟の記事にて詳しく説明していますので是非ご覧下さい。
ガラス張りのバルコニーの中の黄色い建物は?
PUERTA REALのバス停を降りてすぐに、Galerías(ガレリアス)というガラスと白い木製の窓枠が目を引くバルコニーに注目すると思います。
ヘラクレスの塔と並んでコルーニャ市を代表するガレリアスが並ぶ通りはマリーナ通りと一般に呼ばれますが、厳密にモントト通りです。
ガレリアスの中にある黄色い建物は?
白の窓枠とガラスのガレリアスの中に、突然黄色い壁の建物を見つけることができます。綺麗に白く並んだ歯の中に目立つ金の奥歯のようにも見えます。
実際、この建物には歯医者があり、20世紀初頭に移民先のアメリカから財を築いてコルーニャ港に到着したガリシア人が出身の村へ帰る前にここで金歯をつけたということです。
この建物はモデル二スモ様式(フランスのアールヌーボーに類似)の建物です。建物の上部にある木製の飾りが素晴らしいので、コルーニャに行かれた際は是非この部分も注目して下さい。
コルーニャ市の中心広場に立つ街の英雄とは?
ガレリアスを後にし、コルーニャ市役所があるマリア・ピタ広場へ入ります。
広場は1860年に建てられ、市役所は1905年~1912年に建てられた。広場の中央には、マリア・ピータという女性の像があります。
イギリスのフランシス・ドレイク部隊が1589年にコルーニャの町を侵略します。夫の戦死を知った彼女は激怒し、他の民衆を引き連れて2万人のイギリス人部隊を撤退させ、コルーニャ市の英雄となります。
マリア・ピタは生涯で4回結婚しますが、4度夫に先立たれます。
再婚する度に夫の社会的地位が上がり、4人の夫の子供をもうけたので最終的にかなりの財産を持ったということです。(^-^)
サンティアゴ教会の見所は?
コルーニャはスペイン巡礼のイギリス人の道ルートが通り、コルーニャから歩き始める時の出発点がこの教会です。
14世紀に起こった火事が原因で、教会の外と中からロマネスク様式とゴシック様式が混ざっています。
教会内部に入ったら見て欲しいもののひとつに大きなお腹に手をかざす聖母エスペランサ像があります。
妊娠した聖母像は、16世紀に行われた宗教会議(トリエント公会議)で禁止されますが、子供を授かりたい女性や、安産を望む多くの妊婦から非常に人気のある聖母のため例外的に壊されませんでした。
信仰者が多いと施し物も多くなりますので、教会にとっても壊したくない像でした。
この他にも、10世紀に作られもともと教会の中央祭壇に置かれていた聖ヤコブ像や騎士の姿をした聖ヤコブ像があります。
このヤコブが乗っている馬に踏みつけられるモーロ人は、政治的に不適切なためサンティアゴ大聖堂の像はお花が飾られていますが、この教会ではそのまま見ることができます。
コルーニャから歩くスペイン巡礼!
休憩におすすめの広場は?
サンティアゴ教会の近くにアスカラガ広場(Plaza de Azcárraga)があります。昔はここで市場が開かれ、
この広場に植えられたバナナの木は、19世紀に住民の3分の1が犠牲者となったコレラの流行の終わりを記念して建てられたものです。
素敵な広場ですので、お天気の良い日などここで休憩するのもいいかと思います。
ピカソとコルーニャの関係は?
パブロ・ピカソは、父親の仕事の関係でコルーニャに住んだことがあります。
コルーニャ時代のパブロ少年の作品や当時ピカソ一家が住んだ家(現在は美術館)の情報などはこちらをご覧ください。
ピカソが住んだコルーニャや世界遺産のヘラクレスの塔など様々なテーマで市の歴史上人物に扮した現地ガイドが確かな歴史情報とユーモアを交えながら演劇方式のガイドツアーがおすすめです。
ここまで紹介した観光スポットの場所は?
今回紹介したスポットの位置関係を表したマップです。1日たっぷり使って見れる量だと思いますが、
まだまだ見所はありますので随時情報を更新できればと思います。
コルーニャでお買い物におすすめのスポットは?
世界で有名なファッションブランドのひとつ「ZARA」の発祥地は、コルーニャです。
ZARAの第1号店や日本未上陸のZARAの姉妹ブランド店は?
エストレージャガリシアが好きなら
さいごに
スペインの独裁者フランコの孫たちが休暇で現在も利用しているコルニデ邸(Casa Cornide)があります。
この家には、中世のサンティアゴ大聖堂西側の正門にあった2体の像が保管されているのですが、何十年も前から2体の像の所有を巡る問題が存在します。
2017年末にフランコのひとり娘が亡くなり、今年初めに再び話題となりました。興味のある方は下の記事を是非!
最後まで読んで頂きありがとうございました。