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巡礼の体験談と学び

私がサンティアゴ巡礼を伝える理由|公認ガイドの原点と2026年への想い

2021年3月16日

サンティアゴ大聖堂を遠くに望む巡礼路で、赤いジャケットを着た女性ガイドが巡礼者たちを案内している後ろ姿。オレンジの帯に「私がサンティアゴ巡礼を伝える理由|公認ガイドの原点と2026年への想い」という白いタイトル文字が入った画像。
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いつこ

多くの巡礼者が目指すゴール、サンティアゴ・デ・コンポステラ在住。スペインガリシア州公認ガイド。観光学修士(Master)としての知識と現地在住者ならではの視点を活かし、ガイドブックには載らない「本当のガリシア」を発信中。 年間100名以上の日本人巡礼者を聖地へご案内しています。

【2026年2月・追記】

この記事を最初に書いたのは2021年。

当時は「歩く経験が少ない自分が、巡礼の情報を発信していいのか」とお腹が痛くなるほど悩んでいました。

あれから5年。今ではスペイン政府公認ガイドとして、年間100名以上の日本人巡礼者の皆さまをご案内するようになりました。かつて掲げた「小さな目標」が、今どのような形で花開いているのか。私の「原点」として、当時の葛藤をそのまま残しつつ、一部最新の情報にアップデートしてお届けします。

みなさん、こんにちは。

2017年に当ブログを開設してから、サンティアゴ巡礼の情報発信してきました。

当初は、ブログのメインテーマは次の3つでしたが…

  • 観光
  • 留学
  • 生活情報

書いていく内に、サンティアゴ巡礼を扱う記事も増えていきました。

『巡礼の聖地に住んでいるんだから当然でしょう?』と思われる方もいるでしょう。

しかし、正直わたし本人の中ではかなりの葛藤がありました。

本文では、下記の流れで自分がカミーノの情報を発信するようになった経緯をお話します。

  • ブログで巡礼情報を発信するようになったきっかけ
  • 巡礼記事を書く時に思っている事
  • 新しい目標
  • 当ブログで最も読まれている巡礼記事TOP5

興味のある方は、少しの間おつきあいください。 😉

ブログで巡礼の記事はあまり書きたくなかった

大学院留学時代、仲良くしていた友人との縁で、 世界中からやって来るベテラン巡礼者と交流する機会をたくさん持ち、巡礼に関心を持つようになりました。

「スペイン巡礼と熊野古道」を研究テーマに修士論文を書きましたが、次の理由でブログの中で巡礼を積極的に書く気持ちはありませんでした。

  • カミーノについて知れば知るほど、簡単に扱えるテーマではないように思えた。
  • 当時はまだ、何百キロも歩くベテラン巡礼者のような経験はありませんでした。『歩いたことがないやつが、何を偉そうに』と思われるのが怖かった。 

読者が教えてくれたブログで巡礼記事を書く意味

ところが、時々投稿する巡礼関連記事に対する読者の感想や質問から、 思いがけない気付きを得ました。

「サンティアゴまで短期間で歩けるルートを教えてほしい」

「体力に自信がないけれど、歩いてみたい」等など

私が接してきた世界各国のベテラン巡礼者とは大きく異なる視点。

次第に、自分の考えも次のように変わりました。

カミーノ経験が少ない私は、実は質問者との距離が近い。

彼らの気持ちに寄り添った記事が書けるのでは?

ベテラン巡礼者との交流の中で見聞きした話やサンティアゴ在住という地の利を活かして、巡礼初心者のお手伝いができるかも!

それから、読者の声に応えるべく、スペイン巡礼関連の記事が増えていきました。

巡礼の記事を書く時に思う事

長男を産んで初めてベビーカーを押してサンティアゴ市内を歩いた時のこと。

普段、何気なく歩いていた道が、階段やら歩道の縁石などバリアだらけだと気づきました。

道は変わらないのに、何らかの理由で突然、自分のコンディションが変わって移動が困難になる。

  • 車椅子利用者
  • 妊婦
  • ベビーカーを押す大人
  • ケガをして杖をついて歩く人
  • 高齢者

など移動に制限がある人の気持ちについて初めて考えた瞬間でした。

そして、読者のお問い合わせ内容を読みながら、当時の経験とつながる部分があると気づきました。

  • 1週間以内でできる短期間巡礼の方法
  • 巡礼を楽にする荷物移送サービス
  • フランス人の道以外のルート

の情報を発信する時、様々な事情の人がいて、色んな巡礼の形があって全部OK!という気持ちを込めています。

でもね…『歩いていないやつが何を偉そうに!』と言われるんじゃないか。

そう考えて、記事の公開ボタンを押す前に何度もお腹が痛くなりました。(笑)

巡礼記事を読者と作っている感覚

巡礼経験が少ないというコンプレックス。

そこは、知り合いのベテラン巡礼者やサンティアゴに到着した巡礼者にインタビューした内容を記事することで対応しました。

『私の経験が役に立つのであれば!』と、みなさん快く協力してくれ、記事を読んでコメント欄からさらに情報を共有してくれる方もいます。

私の中でサンティアゴ巡礼の記事は、読者の方と作っている感覚があり、いつもとても感謝しています。

コロナ禍で生まれた新たな目標

2020年の夏、コロナ禍で多くの人がカミーノを諦めた中で、私はフィステーラの道を2日間歩きました。

標識や宿泊施設など巡礼のインフラが整っているのに、巡礼者が全くいない道。

こんな夏のカミーノは、もう2度と体験できないと思いました。

また、1~2日間の超短期巡礼は、まとまった時間がとれない今の私に最適な巡礼スタイルだと気づきました。

少しずつですが、カミーノを歩くようになり、旅のスタイルも変わろうかという状況で、新しい目標ができました。

ブログとは違った形で巡礼の楽しみが増えるものを作りたい、と今ひそかに進めています。

当時の目標とは?

当時ひそかに進めていた目標。それは、『巡礼プランニング・コンサル』と『プライベートガイド』です。
『いつこさんに相談して、不安が楽しみに変わりました』『1人で見てたら何も知らずに素通りしてました』
そんな温かい言葉をいただけるようになった今、あの時勇気を出して一歩踏み出して本当に良かったと思っています。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

2021年の葛藤があったからこそ、今の「ガイドとしての私」があります。

より詳しい現在の活動や、私が皆さまの旅をどうサポートできるかについては、新しく書き直したプロフィールページをぜひご覧ください。

 

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多くの巡礼者が目指すゴール、サンティアゴ・デ・コンポステラ在住。スペインガリシア州公認ガイド。観光学修士(Master)としての知識と現地在住者ならではの視点を活かし、ガイドブックには載らない「本当のガリシア」を発信中。 年間100名以上の日本人巡礼者を聖地へご案内しています。

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