ブエリング航空(Vueling)は、スペインやヨーロッパ内の移動に便利なLCC(格安航空会社)です。その一方で、
- 機内に無料で持ち込める荷物はどこまで?
- 小型スーツケースを棚に入れたい場合はいくらかかる?
- 預け荷物は何kgまでOK?いくらぐらいする?
といった荷物ルールが分かりにくく、不安に感じる方も多いと思います。
この記事では、ブエリング航空の最新の手荷物・預け荷物ルールを、日本語で分かりやすくまとめました。
特に、以下の3パターンの旅行者が、自分に合った運賃(Fly Light / Fly / Fly Grande)を選べるように解説しています。
- リュック1つで旅行したい人
- 小型スーツケースを機内に持ち込みたい人
- 預け荷物が必要な家族旅行・長期旅行の人
💡 予約前にチェック!ライアンエアーとどっちが得? 「ブエリングの荷物追加料金、意外と高い…」と感じたら、ライアンエアーやイベリア航空とも比較しましたか? 荷物の量によっては、他社の方がトータルで安くなる場合もあります。
👉 【スペイン国内移動、LCCとイベリア航空どっちが正解?在住ガイドが教える「失敗しない」選び方
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スペイン国内移動、LCCとイベリア航空どっちが正解?在住ガイドが教える「失敗しない」選び方(Vueling・Ryanair)
現在、ブエリング航空の主な運賃タイプ(バンドル)は次の3種類です。
- Fly Light(フライ・ライト): 一番安い運賃(座席下荷物のみ)
- Fly(フライ): 必要な荷物が含まれる標準運賃
- Fly Grande(フライ・グランデ): 荷物+変更柔軟性などの特典付き
すべての運賃に共通して、**「座席下に入る小さな手荷物(アンダーシート・キャビンバッグ)1個」**が無料でつきます。
それに加えて、運賃ごとに次の違いがあります。
| 運賃タイプ | 座席下手荷物 (40×30×20cm) | 棚用キャビンバッグ (55×40×20cm・10kg) | 受託手荷物 (25kg) | その他の主な特典 |
| Fly Light | ◯ 無料 | × 含まれない(有料) | × 含まれない(有料) | 最安運賃。必要なサービスを後から追加 |
| Fly | ◯ 無料 | ◯ 含まれる (予約時に選択) | ◯ 含まれる (予約時に選択) | 座席指定あり |
| Fly Grande | ◯ 無料 | ◯ 無料 | ◯ 25kg 1個 無料 | 優先搭乗・ファストトラック等 |
Fly運賃を選択する際は、必ず画面上で「機内持ち込み(棚用)」と「預け荷物」の両方にチェックが入っていること(または含まれていること)を確認してから予約を進めてください。
⚠️ 注意:Fly運賃の「予約時の選択」について
公式サイトには「予約プロセスでこのオプションを選択した場合(si seleccionas esta opción...)」という記載があります。
無料で持ち込める「座席下の手荷物」

ブエリング航空では、すべての運賃タイプで、次の手荷物が無料で認められています。
- サイズ: 最大40×30×20cm
- 置き場所: 前の座席下
- 例: 小さめのリュックサック、ハンドバッグ、ノートPCバッグなど
公式サイト内では、料金表などのページで40×20×30cmという表記もありますが、いずれも「座席下に収まる小さな荷物」という意味で、実質的には同じイメージで考えて大丈夫です。
また、空港での免税店購入品は、上記とは別に持ち込めると案内されています。
⚠️ ここが重要ポイント
- Fly Light でリュック1つだけなら、追加料金なしでOK。
- 座席下に収まりきらないサイズになると、ゲートで高額な追加料金が発生します。
サイズオーバー時のペナルティ料金 座席下荷物が規定(40×30×20cm)を超えていると、搭乗ゲートで1個あたり60〜75ユーロで預け荷物扱いになると案内されています。
確実にサイズ内に収めるか、不安なら予約時に上のプランを選びましょう。
👉 【失敗しないブエリング航空の予約手順(荷物追加の画面解説あり)
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棚に入れるキャビンバッグ(55×40×20cm・10kg)

サイズ・重量の上限
- サイズ: 最大55×40×20cm
- 重量: 最大10kg
- 置き場所: 座席上の棚(オーバーヘッドロッカー)
どの運賃で無料になる?
棚用のキャビンバッグは、運賃によって無料/有料が変わります。
- Fly Light: 含まれない(有料オプション)
- Fly: 含まれる(予約時に選択・確認が必要)
- Fly Grande: 自動的に含まれる
⚠️ Fly Lightの落とし穴
一番安い「Fly Light」には、機内持ち込みスーツケース(コロコロ)は含まれていません!
3. 受託手荷物(預け荷物)の重量・料金の目安
重量とサイズの基本ルール
ブエリング航空の受託手荷物(荷物を預ける場合)の基本ルールは次の通りです。
- 選べる重量: 15kg / 20kg / 25kg / 30kg
- 最大サイズ: 縦+横+高さの合計が158cm以内
- 25kgを超えると、1kgごとに追加料金(最大32kgまで)
どの運賃に含まれている?
受託手荷物25kgが無料で含まれるのは以下の運賃です。
- Fly: 25kgの受託手荷物が含まれる(予約時に選択・確認が必要)
- Fly Grande: 25kgの受託手荷物1個が自動的に含まれる
料金の目安(Web/App と空港の違い)
公式ヘルプでは、**「オンライン追加は空港で買うより最大50%安い」**と明記されています。 空港で当日払うと非常に高額になるため、必ず出発前にWebかアプリで追加しておきましょう。
荷物の量別・おすすめ運賃の選び方
ここからは、荷物の量別に「どの運賃が合うか」を簡単に整理します。
5-1. リュック1つだけの身軽な旅 → Fly Light
週末旅行や、機内にノートPC+小さなバッグだけでOKな出張なら、 Fly Light + 座席下手荷物(40×30×20cm)1つ で十分なことが多いです。
5-2. 小型スーツケース(機内持ち込み)+リュック → Fly または Fly Light+オプション
55×40×20cmサイズの小型スーツケースを機内に持ち込みたい場合は、次のどちらかのパターンを検討します。
- Flyを選び、棚用キャビンバッグ(10kg)を含める
- Fly Lightを選び、予約時に「2個機内持ち込み」サービスを追加する
どちらが安くなるかは、セール状況や路線によって変わります。予約画面で合計金額を比較してみてください。
5-3. 大きめスーツケースを預けたい長期旅行 → Fly Grande または Fly
長期旅行や季節の変わり目の旅行で、受託手荷物が必須の方は、
- Fly(標準運賃)
- Fly Grande(特典付き運賃)
のいずれかを選べば、棚用キャビンバッグと25kg預け荷物の両方を持っていくことが可能です。 (※予約画面でFly運賃の内容に「25kgバッグ」が含まれているかを必ず最終確認してください)
Fly Grandeには優先搭乗(Priority)や専用チェックインカウンターもついてくるので、混雑時のストレスを減らしたい方にもおすすめです。
予約後に荷物を追加する方法と注意点
「とりあえずFly Lightで予約して、後から荷物を足したい」という方もいると思います。 その場合は、必ずWebまたはアプリから行ってください。
- 予約番号を使って、公式サイトまたはアプリからログイン
- 「荷物を追加」「Add a bag」などの項目から、必要な重量・個数を追加
- 支払い後、予約確認メールに反映される
ゲートでの追加は「最後の手段」です。 何も追加せずにゲートへ行き、そこで止められると、オンライン価格の数倍の料金を請求されます。これだけは絶対に避けてください。
まとめ:ルールを押さえれば、ブエリングは使いやすい
最後に、ポイントをもう一度まとめます。
- すべての運賃で、40×30×20cmの座席下手荷物1個は無料
- 機内持込スーツケース(棚用)は、Fly Lightには含まれない(要注意!)
- Fly運賃は「棚用バッグ」か「預け荷物」の選択式が多い
- 荷物の追加はWeb/アプリから早めに行う(空港は高い)
ブエリング航空は、ルールさえ把握しておけば非常に使いやすいLCCです。 特に「Fly Lightの落とし穴」さえ回避すれば、快適でお得なスペインの旅が楽しめます。
荷物の準備ができたら、次はオンラインチェックインです。ブエリングはスマホで簡単に搭乗券が出せますよ!
予約番号の入力、座席の確認、搭乗券(モバイル/PDF)の受け取り方、よくあるエラーの対処法をまとめています。
【ご注意】
航空会社の手荷物ルールや料金は、予告なく変更されることがあります。この記事ではできる限り最新情報を反映していますが、ご利用前に必ずブエリング航空公式サイトの「Hand Luggage」「Checked Luggage」ページをご確認ください。