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文化・習慣

スペイン人の名前【男女別】人気ランキングと命名文化を現地在住者が解説

2018年6月7日

スペイン人の若い夫婦が生まれたばかりの赤ちゃんを抱いて微笑んでいる室内の写真
Itsuko Horiサンティアゴ在住ガリシア州公認ガイドプロフィール画像

いつこ

多くの巡礼者が目指すゴール、サンティアゴ・デ・コンポステラ在住。スペインガリシア州公認ガイド。観光学修士(Master)としての知識と現地在住者ならではの視点を活かし、ガイドブックには載らない「本当のガリシア」を発信中。 年間100名以上の日本人巡礼者を聖地へご案内しています。

スペインの名前文化には、日本とは異なる独特の魅力があります。

本文では、スペイン人の名前の仕組み、人気の名前ランキング、伝統的な命名文化についてまとめました。

苗字については別記事で詳しく解説しています。 

スペインの地図で地域ごとに多い苗字を示した図。ガリシア地方にはRodríguez、Castro、Oteroが多く、スペイン全体ではGarcía、Rodríguez、Gonzálezが上位を占める。
スペインの苗字はなぜ2つある?意味・語源・ガリシアの特徴を現地在住者が解説

スペイン人の名前はどんな構造になっている?

スペインでは、一般的に人の名前は以下のように構成されます:

[名前] + [父方の姓] + [母方の姓]

たとえば、「Juan Carlos García Pérez」の場合:

  • Juan Carlos:名前(複合名)
  • García:父親の第一姓
  • Pérez:母親の第一姓

名前が1つだけの人もいれば、2つ以上の名前を持つ人もいます。

スペイン国王フェリペ6世の正式名はFelipe Juan Pablo Alfonso de Todos los Santos de Borbón y Grecia

これはスペイン王室における伝統的な命名形式の一例で、複数の守護聖人の名前を含めるのが慣例です。

スペインの命名文化と伝統

スペインの命名文化には、日本ではあまり見られない習慣がいくつかあります。

祖父母や両親と同じ名前をつける

スペインの石造りの家の前で、父親と息子がそれぞれ「JUAN」と書かれた黒板を持って笑っている写真

スペインでは子どもに祖父母や両親と同じ名前をつけることが珍しくありません。

私の親族内でも、父親と長男が同じ名前のケースが4つ、祖父と孫が同じ名前のケースが1つあります。

話をしていても父親のことなのか子どもの方なのか混乱することがあるほどです。

日本ではまずありえないシチュエーションですが、スペインではよくあることです。

父親が「Juan(フアン)」なら、子どもはJuanの愛称「Juanito(フアニート)」で呼び分けたりします。

現在も伝統に従って名前をつける人はいますが、時代とともに減少傾向にあります。

聖人の名前をつける

宗教的な名前(María、Joséなど)が多用されるのもスペインの特徴です。

聖人に子どもを守ってもらおうというキリスト教の古い伝統に由来していますが、これも今は少ないですね。

スペインでは洗礼だけでなく、子どもの成長とともに宗教的な行事が続きます。

小学校入学前後に行われるプリメラ・コムニオン(初聖体)もその一つ。現地在住者が詳しく解説しています。

プリメラコムニオン
スペイン王室レオノール&ソフィア王女が体験した『プリメラ・コムニオン』とは?

名前の日(santo)を祝う

スペインには誕生日とは別に、自分の名前の聖人の日を祝う「名前の日(santo)」という文化があります。

スペイン人は今でも本当に今日は君のSanto(サント)の日だねってメッセージ送ったりしているけど、私は日本人だから長年住んでてもこの習慣は身につかないですね(;^_^A

複合名も一般的

Juan Carlos(フアン・カルロス)やMaría José(マリア・ホセ)のような複合名も一般的で、家族への敬意や信仰を込めて名づけられます。

最新の人気名前ランキング(INE調べ)

INE(スペイン国立統計局)が発表した最新の人気名前ランキングです。

男の子に人気の名前トップ3

1位 Mateo(マテオ)

2位 Lucas(ルカス)

3位 Martín(マルティン)

女の子に人気の名前トップ3

1位 Sofía(ソフィア)

2位 Lucía(ルシア)

3位 Martina(マルティナ)

注目すべきは最新データの変化で、女の子では23年間トップを守り続けたLucíaをSofíaが抜き、男の子では長年1位だったHugoをMateoが抜きました。

地方によって流行の名前に違いもあります。

ガリシアで長男が生まれた頃、周りでは男の子にNUNO(ヌノ)、女の子にはNOA(ノア)という名前をよく聞きました。

スペインで最も多い伝統的な名前

スペインの家庭で、祖母・母・娘の3世代がそれぞれ「CARMEN」と書かれた黒板を持ってテーブルを囲んでいる写真

時代を問わず長年使われてきた伝統的な名前も数多くあります。祖父母世代に特に多く見られます。

男性に多い伝統的な名前

José(ホセ)、Antonio(アントニオ)、Manuel(マヌエル)、Francisco(フランシスコ)、Juan(フアン)

女性に多い伝統的な名前

María Carmen(マリア・カルメン)、María(マリア)、Carmen(カルメン)、Josefa(ホセファ)、Ana María(アナ・マリア)

最近増えている個性的な名前

最近では外国の影響を受けた名前や個性的な名前も増えています。

女性ではNoa、Valentina、男性ではThiago、Gaelなどがその例です。

スペインの苗字についてもっと知りたい方へ

スペイン人の名前の仕組みがわかったら、苗字の歴史や地域差も気になりませんか?

なぜ苗字が2つあるのか、ガリシアならではの苗字とは何か、学術論文と現地体験をもとに解説しています。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

サンティアゴには、ガイドブックに載っていない話がある。

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堀いつこ

ガリシア州公認ガイド:堀 いつこ

Santiago de Compostela 在住

観光学修士(Master)としての専門知識と、現地在住者ならではの視点を掛け合わせ、ガイドブックには載らない「本当のガリシア」をお届けしています。年間100名以上の日本人巡礼者をご案内する経験から、現地の最新事情に基づいた旅のプランニングをサポートします。

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