この記事ではガリシア州のポンテべドラを訪れるあなたに役立つ情報を紹介します。
- ポンテべドラの簡単な歴史
- ポンテべドラでおすすめの観光ポイント
- ポンテべドラで参加したいお祭り
ガリシア州の他の都市と比べて情報がまだ少ない都市ですが、素敵な街です。
本文を読めばポンテべドラで見る建物の見方が変わってきますので是非参考にしてくださいね。
ポンテべドラの簡単な歴史紹介
出典: http://turismodegalicia.org
ポンテべドラの地名はラテン語の『Pontem veteram(古い橋)』から派生しています。
ローマ時代にポンテべドラ市内を流れるレレス川を架けられた橋を指しています。
他にも、ギリシャ神話に登場する弓の名手テウクロスが人魚を追ってたどり着いた場所にポンテべドラを建設したといわれています。
伝説とはいえ、市庁舎の壁には伝説を語ったプレート、市内にテウクロスの像、市のバスケットボールチームの名前もテウクロスと市民がこの伝説を気に入っていることがうかがえます。
ポルトガルが経済的に栄えたのは14~16世紀、この間にポンテべドラはガリシアで最も人口の多い街へ成長。
ポルトガル港からイギリスをはじめ各地へ送ったワインのビジネスで潤いましたが、
スペインとイギリスの関係が悪化してから衰退期へと入りました。
19~20世紀には文学・音楽・美術といったテーマをカフェで語り合うテルトゥリアが行われ、
ガリシアの著名人が住んだ町でもあります。
ポンテべドラのおすすめ観光スポット
旧市街
ポンテべドラの旧市街は、ガリシアで最も保存状態がよく旧市街内の通りが広くバリアフリーの観点から注目されています。
旧市街内には多くの広場やおしゃれなバルやお店が沢山あり、散歩しているだけでも楽しめますが
特に観光のポイントとしておすすめの場所を4つ紹介します。
Iglesia de Santa María la Mayor
船乗りのギルドが集めたお金によって建てられた教会です。
内部は撮影禁止のため画像がありませんが、個人的には内装や雰囲気が好きな教会です。
潮の満ち引きの時間によって教会が開く時間よりも早く海へ出る船乗りがお祈りできるよう
教会の外側にキリストの像(Cristo de Buen Viaja)があります。
この教会の聖職者は、後にサンティアゴ・デ・コンポステーラ大学を創設したアルフォンソ・フォンセカ。
教会の外側に5つ星のフォンセカの紋章を見る事が出来ます。
ポンテべドラ美術館(Museo de Pontevedra)
ポンテべドラ県美術館では、時代が異なる美術作品1万6000以上を見学することが出来ます。
コレクションの種類や数の多さなど、ガリシア一といっていいと思います。
スペインやガリシアの美術を時代ごとに展示していて、じっくり見て行くと本当に何時間もいることができます。
巡礼中に寄ったのですが、美術館を楽しむために改めて戻りたい場所です。
ペレグリナ教会(Capela de Peregrina)
18世紀後半に建てられた教会は、平面図が巡礼のシンボル『ホタテ貝』の形をしています。
入り口の右横にある階段を登って上の階から教会の内部を見ると、ちょっとだけホタテっぽく見えます。
上の階に登るには寄付で1€かかります。
教会が祀る聖母ペレグリーナは、バイオナからサンティアゴを目指す巡礼者を導いたと言われるポルトガルの道の守護聖母。
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中世時代の巡礼者の恰好をした『とてもおしゃれな』聖母です。
というのも、信者から奉納された15の服を2週間から20日ごとに変えながら1年の間に全て身につけるからです。
信者へちゃんと大事に着ていますよというアピールなのですが、なんと新たに2着増える予定です。
あなたが訪れる時にどの服を着ているか楽しみにして下さいね。
オウムのラバチョル(Loro Ravachol)
ペレグリナ教会前の広場オウムのラバチョル像があります。
1891~1913年までポンテべドラに住んでいた当時から現在も市民に愛されているオウムです。
ラバチョルは主人であるペルフェクト・フェイホーが営んでいた薬局にいました。
ガリシア語で『お客さんが来たよ!』と主人に知らせるなど、とにかくおしゃべりなオウムはたちまち市民の人気者に。
出典: http://www.galiciaunica.es
1913年1月26日にラバチョルが亡くなると、悲しんだ市民は2月5日のカーニバルの灰の水曜日に葬儀を行いました。
現在もポンテべドラのカーニバルで重要なキャラクターです。
ポンテべドラでおすすめのお祭り
Fiesta de la Peregrina
先ほど紹介したペレグリナ聖母のお祭りで、開催時期は毎年8月の中旬ごろ。
約10日間のお祭りでは、スペインや海外の有名なアーティストのコンサートや伝統音楽や踊りのイベントが企画されます。
Feria Franca
出典: https://pontevedraviva.com
1467年、ポンテべドラではエンリケ4世から1か月間税金が免除になる市場の開催を許可されました。
中世時代の貴族や商人に職人の恰好した市民が当時の様子を再現するお祭りが毎年9月の第1週目に行われます。
出典: https://ocio.farodevigo.es
私はまだ行ったことがないのですが、かなり本格的で子供たちも楽しめるプログラムなので今度体験してみたいです。
ポンテべドラへのアクセスと旧市街への行き方
ポンテべドラへのアクセス方法は、電車かバス。
サンティアゴ・デ・コンポステーラから電車で1時間以内でアクセスできます。
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ポンテべドラの電車とバスの駅は隣同士にあり、旧市街を目指してほぼ真っすぐ20~30分ほど歩きます。
両方の駅から旧市街の方向を指す標識がないのですが、途中からスペイン巡礼の矢印や標識に従ってすすめば旧市街へ到着できます。
5年以上前にポンテべドラへ行った時にはここまで矢印があった記憶がありません。
ポルトガルの道の巡礼者の数が増えているのをこんなところからも少し感じました。
まとめ
- ポンテべドラの建設に弓の名手テウクロスの伝説が有名。
- ポンテべドラはスペイン巡礼ポルトガルの道が通る町。
- 旧市街の散策以外にも教会や美術館などおすすめのスポットあり。
- 8月中旬のペレグリナ祭と9月第1週のフェリア・フランカがおすすめ。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。