ガリシアにある多くのバルで出てくるビールのラベルは、ガリシアが世界に誇るビール「エストレージャ・ガリシア(Estrella Galicia)」です。
その工場に併設された博物館「MEGA(Mundo Estrella Galicia)」は、単なる展示施設ではなく、五感すべてを使ってビールの文化に浸れる「体験型ミュージアム」です。
訪れた土地のビールについて知りたいという人はもちろん、ビールは飲むけどあんまり詳しくないという人でも訪れたくなるような魅力的なビジットもあります。2026年最新の情報を交えて、その魅力を徹底解説します。
MEGAへのアクセスと基本情報
博物館は現在も稼働している巨大なビール工場の一角にあります。
- 場所:Calle José María Rivera Corral, 6, 15008 A Coruña
- 行き方:
- 市内バス:中心部から11番のバスが博物館の目の前に停まります。
- 徒歩:鉄道のレンフェ(RENFE)駅から徒歩で約15分です。
- タクシー:旧市街から約10分、10〜15ユーロ程度。
- 営業時間:10:30 〜 20:00(※最終入場は閉館の2時間前まで)
コルーニャ旧市街内から博物館にアクセスする場合は、市内バスやタクシーの方がいいでしょう。
見学プランと料金(2026年最新)

2026年現在、非常に人気が高いため公式サイトからの事前予約(オンラインチケット)が強く推奨されています。
自分のペースでゆっくり館内を周るか、専門ガイドの説明を聞きながら周るかのどちらかを選びます。
| プラン | 料金 | 内容 |
| 自由見学 (Visita Libre) | 18€ | 8つのセクションを自由に見学 + ビール1杯(30cl) |
| ガイド付き+注ぎ方体験 | 28€ | 専門ガイド + 生ビールを自分で注ぐマスタークラス + 試飲 |
| ガイド付き+ペアリング | 38€ | ガイド見学 + ガリシア産チーズや缶詰とのペアリング体験 |
見学方法を選んで料金を払うと、この時に名前も聞かれます。

あなたの名前は、見学時につける赤い専用バンドに登録され、館内のコンピューターパネルにかざすと、『○○様、ようこそ!』といった画面が必ず出てくるようになってきます。
導入部分はこのくらいにして、早速館内へ入りましょう。
博物館は全部で8つのセクション

- ビールやエストレージャ・ガリシアの歴史
- ビールの原料や製造
- ボトリングラインの見学
- これまでのボトル・デザインや広告の変遷
など、全部で8つのセクションがあります。
館内には非常に多くの情報があり、ガイドの説明を聞く見学でも1時間30分はかかります。
全部を紹介すると行く前の楽しみもなくなってしまうので…
今回私が勉強になったことや面白かったと思ったポイントを紹介します。
エストレージャ・ガリシアはラガービール

ビールのスタイルは、大きく3つの発酵方法に分けられます。
- 下面発酵という発酵方法で醸造されるラガービール。
- 上面発酵という発酵方法で醸造されるエールビール。
- 酵母やその場に存在する微生物との自然発酵によってできるランビックビール。
エストレージャ・ガリシアは、8~14℃の低温で下面発酵するラガービールです。
次に、ビールの原料について見ていきます。
ビールの原料
ビールの原料は?
- 水
- 麦芽=モルト
- ホップ
- 酵母
水
先ほど、エストレージャ・ガリシアはラガー・ビールと言いましたが、
コルーニャの軟水は、ラガー・ビール向けなんだそうです。
ホップ
水の他にもビールの原料として大事なのがホップ。
ビール独特の香りや苦み、泡立ちとその質を決めるものです。
1915年、エストレージャ・ガリシアの創設者であるホセ・マリア・リベラ・コラルがガリシアで初のホップ栽培を
コルーニャから近いベタンソスで開始します。
1982年にホップの栽培をやめますが、2004年に創設者の活動に敬意を示し、アベゴンドでホップの栽培を再開しました。
2006年に自社栽培のホップを使ったクリスマス限定のビールを作っています。
ホップの展示スペースでは、エストレージャ・ガリシアのビールに使用するホップについてのパネルに合わせて
実際にホップの香りを体験できます。
モルト=麦芽

モルトも色々な種類がありますが、エストレージャ・ガリシアが全てのビールに使用しているのは
- ピルゼン・モルト
- ロースト・モルト
これらのモルトの割合は、各ビールのレシピによって変わります。
エストレージャ・ガリシアの1906Black Coupageには上記に紹介した2種類のモルトに
さらにもう2種類、合計4種類のモルトを使っています。
ホップと同様に、博物館内で種類別のモルトを実際に手に取って香りや味の違いを見る事ができます。
酵母
ドイツから空輸で贈られてくる酵母を使っています。
ビールの製造工程

製造工程で表示されていたのが4つの行程。
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1仕込み・煮沸
この段階で作り出すビールのもと、モスト(麦汁)👇

発酵前なのでアルコールはありません。
初めてモストを飲んだのですが、口に含んで感じるのが甘さとホップによってもたらされる苦み。
ガイドさんの説明によると、ひとつのモストを作り、ビールの商品に合わせて少しずつ味を調整している他のメーカーに対し、エストレージャ・ガリシアでは、8種類のビールがあったら、各ビール独自のモストを作っているそうです。
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2発酵
発酵後の若いビール(グリーンビール)も飲むことができました。
モストと比べると、甘さが無くなり苦みが少し弱まった感じがしました。
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3熟成
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4コンディショニング
炭酸ガスを調整し、まとまりのあるビールに仕上げる
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4ボトリング
5種のビールテイスティング

ガイド付きツアーを選ぶとこの5種のビールテイスティングにエストレージャガリシアのビールを1杯頼めます。
バーやビ―ルテイスティングのワークショップ用の個室があり、広々としたテイスティングスペースでは、ゲームもできます。
時間をかけてゆっくり楽しむこともできます。
帰りは、最初のスタート地点にあるショップでグッズのお土産を買うのもおすすめです!
聖地巡礼?「最初の工場」も忘れずに
博物館を楽しんだ後は、ぜひア・コルーニャ市内の「クアトロ・カミーノス(Cuatro Caminos)」地区にある**「Cervecería Estrella Galicia」**にも足を運んでみてください。
ここは1906年に創業した当時の最初の工場跡地。今もビアホールとして営業しており、工場直送の新鮮なビールを求めて地元の人で常に賑わっています。まさにファンの聖地です。
まとめ:ビールがもっと好きになる場所
MEGAは、ビールを「飲む」だけでなく「知る」「触れる」「楽しむ」ことができる、ア・コルーニャ観光のハイライトです。
見学が終わる頃には、街角で見かけるエストレージャ・ガリシアのロゴが、少し誇らしく見えてくるかもしれません。
▼MEGA公式サイトで予約する(英語・スペイン語) https://mundoestrellagalicia.es/visitas/
コルーニャ観光情報
最後まで読んで頂きありがとうございました。」