という質問に答えてスペインのクリスマスに欠かせないお菓子を紹介します。
毎年、11月~1月までスーパーにはクリスマスに食べるお菓子が陳列されます。
この時期にスペインに滞在される方は、実際に食べてみたりお土産に買ってみたいと思うはず。
本文を読めば、全国レベルで食べられるお菓子から地方特有のお菓子が分かります。
今回紹介するお菓子の中には、日本で購入できるものもありますので、実際に試してみて下さいね。
スペインのクリスマスに外せないお菓子
トゥロン(Turrón)
最も代表的なクリスマスのお菓子、トゥロン。
アーモンド、砂糖、ハチミツ、卵白と使う材料は同じでも…
- ヒホンのトゥロン: 細かい粉にしたアーモンドを使用したソフトタイプ
- アリカンテのトゥロン: アーモンドの形が見えるハードタイプ
と、製法が異なる2つのトゥロンが有名です。
フェリぺ2世に仕えた料理人アントニオ・マルティネスの著書(Conduchos de Navidad、1584年)の中で、
ヒホーナの住民は、皆トゥロンを作るのですべての家からハチミツの匂いがする。
という記述があり、長い歴史を持つ伝統菓子であることが分かります。
現在は、チョコレートやココナッツなど様々な味のトゥロンがあります。
楽天市場で、ソフト・ハードタイプのトゥロン、アーモンド以外の材料で作ったトゥロンが注文できます。
マサパン(Mazapán)
トゥロンと並んで、クリスマスによく食べられるマサパンは、アーモンドと砂糖を挽いて練ったお菓子です。
13世紀、キリスト教勢力とイスラム勢力が激突したラス・ナバス・デ・トロサの戦い後、カスティーリャで小麦粉が不足していた時、トレドにあるサン・クレメンテ修道院の修道女がアーモンドと砂糖でマサパンを作ったと言われています。
クリスマス以外の時期でもトレドを訪れた際に、食べることができますので、是非トライしてください。
ポルボロン(Polvorón)
炒った小麦粉・ラード・砂糖・細かく砕いたアーモンドで作られる焼き菓子です。
飴のように包んだ紙を開けると形が崩れるので、食べる前に手で握って固くしてから食べます。
アンダルシア地方でも、特にセビリア県のエステパ(Estepa)のものが有名ですが、バジャドリードのトルデシージャス、カディスのサンルカル・デ・バラメダ、ナバーラやアルメリアと各地でもポルボロンで有名な場所があります。
ポルボロンも、楽天市場で購入可能です。日本のお店で作った味が異なるポルボロンを試すことができます。
Mantecados(マンテカードス)
マンテカドスは、小麦粉・卵・砂糖、ラードで作るお菓子で、ポルボロンと似た感じがしますね。
上記に挙げた4つは、地方に関係なく全国の多くの家庭の食卓に並ぶお菓子です。
日本でも、ネットで購入して食べることができます。
スペインのクリスマスケーキ?
クリスマス・イブのディナーの後、これまで紹介したクリスマスのお菓子の外にも、
- レーズン(Pasas)
- 松の実(Piñones)
- チョコレート
などをひとつのプレートに載せて各自好きなものをつまんで食べたりします。
スペインでクリスマスケーキを食べる習慣はありませんが、あえて似たものをあげるとすれば、1月6日に食べるロスコン・デ・レイジェスがあります。
ロスコン・デ・レイジェスは、リング状のパウンドケーキで上に砂糖漬けしたフルーツが飾られます。
- 強力粉
- 牛乳
- 卵
- 砂糖
- オレンジ花水
- バター
で作りますが、色んな作り方があって、ガリシアではオレンジ花水の代わりにアニスが使われます。
パンを半分に切って、中に生クリームやチョコレートを挟んだものもあります。
中には小さな人形などが入れてあり、王様の人形が当たると運が良いとされます。
近所のケーキ店で、1年で一番忙しい時期はと聞いてみたところ、
と、回答が返ってきました。
ロスコン・デ・レジェスについて詳しく紹介した記事がありますので、合わせてお読みください。
まとめ
- クリスマス定番のお菓子は、トウロン・マサパン・ポルボロン・マンテカードスがある。
- 日本のようにクリスマス・イブにケーキを食べる習慣はない。
- 1月6日のレイジェスの朝に食べるロスコン・デ・レイジェスがある。
- ロスコン・デ・レイジェスの中にはサプライズとして人形が入っている。
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