この記事では、フィステーラの道について詳しく紹介します。
フィステーラの道の行程
第1行程
サンティアゴ~ネグレイラ(21㎞)
第2行程
ネグレイラ~オルベイロア(33,4km)
第3行程
オルベイロア~コルクビオン(21㎞)
第4行程
コルクビオン~フィステーラ(14㎞)
本文では、フィステーラへの道の後半2日間に関する
- サンティアゴからオルベイロアまでのアクセス方法
- オルベイロア~フィステーラまでの道のりのポイント
- フィステーラで証明書『フィステラナ』の獲得方法
- 宿情報
そして、フィステーラの道を4日間歩いて感じた事をお伝えします。
フィステーラの道を計画中のあなたの参考になれば嬉しいです。
※この記事は【冬の巡礼体験記①】の続編です。まだ読んでいない方はこちらからご覧ください。
オルベイロアからセエ、コルクビオンまでの道
行程中にこまごまとした上り下りはあるものの、サンティアゴからオルベイロアまでに見られた急な坂はありません。
難易度の高い行程ではありませんが…
トイレ・コーヒー休憩に利用したいお店がない山の中の道をひたすら歩く区間があります。
少ない休憩ポイントを活用

ちょっと先へ行けば他にも場所があるかもと我慢せずに、下記の休憩ポイントは利用するといいでしょう。
オルベイロアから3.4㎞のロゴソ(LOGOSO)
バル、アルベルゲ・ペンション、レストランがあります。
ロゴソから1.4㎞のオスピタル(Hospital)
巡礼者の休憩センターではトイレも利用できます。
CEEまであと15㎞の地点
赤い壁のレストランで、「ここからセエ(CEE)までの15㎞はお店がないので是非お立ち寄りください」との看板あり。ただし、この立地を利用して高い料金を設定していないかなど確認した方がいいかもしれません。
16km地点の下り坂とリアの風景
登り坂も辛いですが、私は足への負担から下り坂が苦手です。
難易度は高くない区間と言いましたが、16㎞地点からセエ(Cee)までの下り坂はかなり急です。
しかし、その下り坂の疲れを少し和らげてくれるのがリア・デ・コルクビオンの景色。

これまで内陸の道を歩いてきて疲れた巡礼者でもリアの風景に励まされると思います。
公営アルベルゲなしのセエとコルクビオン、どちらで宿泊?
この区間の最後のポイントであるセエ(Cee)、コルクビオン(Corucubion)に公営アルベルゲはありません。
セエはコルクビオンよりも大きな町なので宿泊施設やバル、スーパーなどの施設が充実しています。
一方、コルクビオンは歴史美術地区(Conjunto Histórico-Artícsco)に指定されている非常に雰囲気の漁村です。
セエには申し訳ないですが、観光的な視点でコルクビオンの方が魅力的です。
セエとコルクビオンの間の距離は1.5㎞。
正直、徒歩20分ほどの距離ですのでどちらに宿泊しても大きな差はないですし、
私はセエの宿泊先を選んで、セエとコルクビオンを往復しましたが…
- 巡礼で疲れて、部屋で休んだ後は滞在先の村内の散歩ぐらいしか移動したくない。
- 景観的に魅力的な村に滞在したい
という方は、コルクビオンを選ぶと良いでしょう。
コルクビオンからフィステーラへの道
コルクビオンを村を出て森の道に入ると、すぐに登り坂があります。
しかし、サンティアゴ~オルベイロアを歩いたら、最後の2日間は辛さよりも周りの景色を楽しむ余裕が持てると思います。
この行程での注意ポイントはAmarela(アマレラ)の後にある下り坂を降りてから始まる道路沿いの道。
歩く横を車が通り、歩行者用スペースが狭いのでグループでは一列で歩かないといけません。
一番、私の中で注意を払ったポイントが(多分)サルディネェイロにあった下の場所。

道路の右手を歩いていたので、渡る時にちょっと怖かったですが…
このポイントを過ぎれば、フィステーラまでもう少し。
この日は距離数も少なく、いくつものビーチの横をカミーノが通るので、ビーチでひと休みするために道を外れる巡礼者もいます。
フィステーラ到着!巡礼書の獲得方法は?

フィステーラの町に入り、公営アルベルゲを200mほど過ぎた広場に観光オフィスがあります。
証明書申請時に必要なもの
- サンティアゴからフィステーラまでに通る村のスタンプが押されたクレデンシャル
- パスポートなどの身分証明書
を提出すると…

フィステラーナ(Fisterrana)と呼ばれる証明書を貰えます。
巡礼書はメール経由でも申請可能
- 到着した時間に観光オフィスが閉まっていた。
- バスに乗るため、オフィスに寄れない。
など、色んな理由でオフィスの営業時間に巡礼書をもらえないという方でも心配ありません。
- クレデンシャルのコピー
- 身分証明書のコピー
- 職業と住所
を、turismofisterra@hotmail.comのアドレスに送って申請する事が出来ます。
観光オフィスの営業時間は10:30~14:00、15:00~18:30です。(2020年7月末時点)
フィステラナ申請条件は?
フィステーラからフィステーラ岬への道

フィステーラの町からフィステーラ岬の灯台まで3.2㎞あります。
フィステーラの町を出てから岬まで、一切お店など休むところはありません。
私が到着した日はお天気に恵まれましたが、非常に風の強い日でした。
狭い道を歩くので、足元に気をつけて歩いて下さい。
もう達成感と疲れで戻りの道を歩きたくないという場合、灯台の近くにあるバルでタクシーを呼んでもらって下さい。
フィステーラの道の行程や宿に関する意見
サンティアゴ巡礼のゴール地点、サンティアゴ大聖堂から出発する唯一のルート、フィステーラの道。
フランス人の道などずっと内陸の道を巡礼してきて、海を見ながらの巡礼も体験してみたいならこの道をおすすめします。
4日間と短期間で歩ける満足度の高いルートだと私は思いますので、時間が取れるなら是非トライして下さい。
前半2日の巡礼行程について
ただし、距離数が長くて難易度が高い2日目の行程に関して巡礼の方法がいくつかあると思います。
体力、運動能力、宿泊場所の好みなど人によって考え方が変わりますが、歩き方はひとつじゃないという意味で、下の記事をまだお読みでない人は是非合わせてお読み下さい。
オルベイロア~フィステーラで利用した&気になった宿
コロナウイルスが心配な中の巡礼で、ホテルの個室を利用したかったので…
- CeeのHotel Insua
- FisterraのHotel Rustico Parado da Viña
を利用しました。
ただ、巡礼計画時や歩いている時に気になった宿があったので参考情報までに残しておきます。
As Pias(アス・ピアス)
本文で紹介したカサ・ロンチョから100mほど進むと見えます。
カミーノ上にあり、個室40€、2人部屋は50€。
カミーノを歩きながら見つけた場所で良さそうな雰囲気でした。
また、巡礼者には特別割引があるようですので、興味のある方は連絡してみて下さい。
アルベルゲ・ア・ペドラ・サンタ(Albergue A Pedra Santa)
フィステーラの旧市街にある私営アルベルゲで、個室料金は25€。
Bookingの評判も良かったので、直接電話して確認したのですが、8月から営業再開だったので宿泊できずに残念でした。
実際に利用された方がいましたら、本文下のコメントなど頂ければ嬉しいです。
まとめ
- オルベイロアから巡礼再開する場合、まずバスでバイニャスまで行く。
- バイニャスから徒歩でもオルベイロアへ行くか、タクシーを使う。
- オルベイロアから16㎞地点からコルクビオンの入り江の風景を楽しめる。
- セエに入る前の下り坂に注意。
- セエとコルクビオンの両方とも公営アルベルゲはない。
- 観光面で魅力的なのはコルクビオン。
- フィステーラへの道最後の行程は14㎞。
- 複数のビーチの横をカミーノが通るのでひとやすみも可能。
- フィステーラ観光オフィスで証明書「フィステラナ」を申請。
- フィステラナはメール経由での申請も可能。
- フィステーラの村から岬までは3.2㎞
フィステーラのバス情報や楽しみ方
フィステーラからムシアまでの道も検討しているなら
最後まで読んで下さりありがとうございました。