という質問に、スペインで自転車レンタルし、初めての自転車巡礼300㎞を完走したようこさんのケースを紹介します。
ようこさんのプロフィール
- 身長は150cm前半と小柄。
- 英語は理解できるが、スペイン語は挨拶程度の単語のみ。
- スペインの地理もあまり詳しくない。
- 普段から特にスポーツをしているわけではない。
- 自転車の知識は、出発前にパンク時のタイヤ交換を教わったぐらい。
普段、スポーツをしない自分でも自転車ならいけるかもって思いますよね?
本文を読めば…
- 自転車巡礼計画で知っておきたいこと
- スペインでの自転車レンタルの仕組み
- 自転車巡礼の準備やトラブル時の対応で注意したい点
がわかるので、自転車巡礼のイメージがかなりクリアになります。
是非、参考にしてください。
スペインの自転車レンタル体験やサイズについて
レンタル予約はスムーズだった?
ネットで自転車をレンタルする会社を検索し、会社にいくつかコンタクトしました。
各社とメール(英語)でやりとりしていたのですが、分からないことがありました。
最終的に選んだ会社のサンティアゴオフィスへ行ったら、なんと日本人スタッフが!
スペイン人スタッフの対応も良かったですが、やはり日本人同士だと自分の希望を伝えやすく、日本語でアドバイスをもらいながらスムーズに手続きができました。
レンタルの自転車はどうやって送られてくる?
大きな箱!中から自転車を取り出してみると…
箱に入るよう、ハンドルが90度曲げられているだけ。
自転車に触り慣れていないと、ペダルの左右を間違えて取り付けてトラブルになったりもしますが…
レンタル自転車についてくるアクセサリーは?
- サイドバッグ
- 自転車の鍵やエアーポンプ
- パンク時の修理キット
- クレデンシャル(巡礼手帳)
がついてきます。
注意
自転車のサイズ
いざ出発という時、サドルの位置が高すぎて調整する必要がありました。
現地のレンタル自転車は、日本人には大きいと思いますが、サイズがいくつかあります。
小柄な方は、必ず事前に小さいサイズをリクエストするといいでしょう。
自転車巡礼で1日の走行距離は?
巡礼者の体力やその日のコンディションなどを考慮しなくてはいけませんが、
自転車巡礼の場合、一般的に1日60~80kmぐらいのペースと言われています。
1週間の巡礼中、私が実際にどのぐらいの時間をかけたかというと・・・
- 8:00~18:30
- 8:30~19:30
- 1日7時間で60㎞
自転車巡礼は歩きよりも大変?
自転車で巡礼する前に、サリアから歩き巡礼も体験したのですが…
自転車の方が大変でした。
日本では舗装した道がほとんどですが、カミーノでは未舗装で岩がゴロゴロある道もあります。
未舗装の道も走れるのがカミーノの魅力と感じながらも、その厳しさは私の予想を超えました。
巡礼期間中、1日中走っていっぱいいっぱいの状態でしたが、同時に苦難を乗り越えて巡礼をしている感じがしました。
自転車巡礼では、歩き巡礼に良くある水膨れやひざを痛めるということはほとんどないと思いますが、筋肉痛にはなります。
車が通る道路を走るのは危険?
パラス・デ・レイから巡礼路に沿っている国道を走ることもできます。
交通量が少なく、そばを走る車は、車間をあけて走ってくれました。
車が通ることで怖いとは感じませんでしたが、右側通行に慣れていなかったので、常に注意して走っていました。
自転車巡礼は楽しい?
走るのは本当に楽しいです。
ただし、田舎の国道や産業道路ばかりを通っていると景色を楽しみたい私としては、ちょっと物足りなくなりました。
この景色を見るためにスペインまで来る価値があるのかなとすら思いました。
サリアからサンティアゴの区間を歩きと自転車の両方を体験した私としては、景色を楽しむなら歩きの方が綺麗だと感じました。
自転車巡礼する人へのアドバイス
自転車のタイプ
『自転車ならいけるかなぁ~。』と漠然と考えているなら、実際はそんなに楽ではありません。
しかし、自転車巡礼に興味がある人は、
徒歩より倍以上の道を進める=限られた日程である程度の距離の巡礼が出来る点に魅力を感じるのではないでしょうか?
そういうことならば、電動自動車を使うことをおすすめします。
電動自転車を借りる場合、レンタルで何度も使っているはずですからバッテリーのもちがどのくらいかを注意するべきだと思います。
1日70㎞対応のバッテリーとサイトで表示していても、途中で切れてしまうと、本当に重くて手で動かすのも大変です。
1日50~60㎞にした方がいいかなと思います。
自転車巡礼のルート情報
歩きに比べて、自転車巡礼の情報が少ないと感じました。
トラッキング情報を携帯にダウンロードし、困ったら見れるようにしました。
荷物はできるだけ軽くする
私は、巡礼中に荷物移送サービスを使いました。
サンティアゴで荷物をピックアップし、滞在先までリュックを背負って走ったのですが…
荷物の重さで走りづらく、カミーノの間に荷物を持たなかったのは正解だったと実感しました。
道の標識
大きな町に入ってから出るまでが分かりづらいので、この点はサイトの情報などをチェックするといいでしょう。
レオンでは、何度も途中でマップを確認しましたが、ガリシア州へ入ると標識が多くて走りやすかったです。
現地でのトラブル解決
最低限、自転車の組立てやパンク時のタイヤ交換といった知識があったほうがいいのは確かです。
レオンで大きい丘をいくつも超えていく区間で、知らない内にパンクにピンバッチの針がタイヤに刺さってパンクしていました。
最近のタイヤは性能がよく、少しずつ空気が抜けていく感じで、翌朝もパンクしていることに最初気がつきませんでした。
自分で交換もできましたが、タイヤ交換で時間を無駄にしたくなかったので、町の修理屋さんで6€で直してもらいました。
自転車をレンタルすると、問題があった時に連絡できる番号もついていますが、大きい町なら修理できる場所を頼るといいでしょう。
なるべく田舎の道で問題がないよう、出発前に必ず自転車のコンディションをチェックすることも大事です。
反射板の用意
車道を走る可能性がある場合、反射板が必要となりますので、ご用意ください。
まとめ
- レンタル自転車は、自転車の組み立てや輪行サービスに慣れていない人に便利なサービス。
- サイドバックなどのアクセサリーは事前にきちんとチェックする。
- 自転車巡礼の場合、1日の走行距離は通常60~80km。
- カミーノでは未舗装の道を走れるのが魅力のひとつ。
- 自転車だから楽というものではない。
- できるだけ疲れたくないなら、電動自転車を選ぶとよい。
- 自転車巡礼も荷物を軽くしていくのがよい。
- 峠を上る場合など、一般道を通っていくことができる。
- 自転車のトラブル時の対応のために、事前知識があるのは大事。
- 自転車レンタルにはサポートサービスや、町の修理場をうまく活用する。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。