サンティアゴ・デ・コンポステーラ旧市街を歩いていると必ず目に入る、あの黒い石のアクセサリー。
この記事では、「アサバチェ」とは何か知りたい、実際にサンティアゴでどこで買えるのかを知りたい方のために必要な情報をお伝えします。
ガリシア公認ガイドとして日々この街を歩き、アサバチェをご案内する私が、実際にどんな感じで身につけているかも教えますね。
アサバチェとは?

サンティアゴを象徴する伝統工芸といえば、なんといってもアサバチェ(Azabache / 黒玉)です。
樹木が長い年月をかけて化石化したもので、つやのある黒い石です。
古くから魔除け・お守りとして親しまれてきました。
ペンダントやピアス、ブレスレットなど、さまざまなアクセサリーに加工されています。
なぜサンティアゴの定番土産になった?
アサバチェが定番のお土産になった理由は、中世まで遡ります。
当時の巡礼者たちは、道中の安全を願う魔除けとしてこの黒い石を身につけ、そのまま故郷へと持ち帰りました。
面白いのは、これほどサンティアゴ土産の定番でありながら、原料となる黒玉自体はガリシアではなく、お隣のアストゥリアス地方の鉱山から運ばれてきたものだということ。
それでも職人や工房がサンティアゴに集中していったのは、需要の中心地がここだったから。
今でもアストゥリアス産のアサバチェで作っているところも残っていますが、原石の採掘自体が年々難しくなっていて、世界各地から集められた石が使われることもあるそうです。
だからこそ、今アサバチェが気になってこの記事を読んでいるあなたには、現地に行ったら実際に手に取って、お店の方に聞きながらお好きなものを選んでみてほしいなと思います。
アサバチェの形も身につけ方も自由
アサバチェのアクセサリーには、ホタテ貝や十字架、そして握りこぶしの中に親指を挟み込んだ形の「フィーガ(Figa)」など、いろいろな形があります。
中でもフィーガは魔除けの意味を持つモチーフで、サンティアゴのお土産物店でもよく見かけるデザインのひとつです。
身につけ方も、ペンダント、指輪、ブレスレットなど人それぞれ。
私は、1830年創業の老舗「Joyería Mayer」で、ピアスを作るためにフィーガのペンダントトップを2つ購入しました。

実際、同じ理由で2つフィーガを購入されたお客様も過去にいますし、現地の男性で片耳にひとつだけピアスとして着けている方を見かけたこともあります。
アサバチェは「女性がペンダントで着けるもの」と決まっているわけではなく、自分の好きな形で身につけていいのです。
サンティアゴ旧市街でアサバチェが買えるお店

大聖堂の北の門につながるアシべチェリア通り(Rúa da Acibechería)沿いは、かつてアサバチェ職人たちの工房が集まっていました。
今でもアサバチェを展示したお店が何件も並んでいます。
大聖堂の北の門のすぐそばにあるAMBOA(アンボア)は、繊細な加工技術を守り続ける名店です。
シルバーと黒玉を組み合わせた現代的で洗練されたデザインは、大人の女性の日常にもしっくりと馴染みます。

Rodmayer-Museo de Azabacheというお店では、銀細工と合わせたアクセサリーなどもありますが大きなアサバチェだけで作られたホタテ貝などもおいております。
選ぶときのポイント
アサバチェは、大きさや職人さんの彫りの細かさで一点一点表情が全く違います。
実際に手に取って、「これだ!」と直感で感じたものを選ぶのが、一番の正解です。
また、よく聞かれるのが「いくらくらいするの?」という質問。
アサバチェは大きさによって値段がかなり変わってきます。
ネットや記事で正確な相場を伝えるのは難しいので、気になる方はぜひお店で実際に手に取って、大きさや値段を聞いてみることをおすすめします。
よくある質問
Q. アサバチェとは何ですか?
A. ガリシア地方に古くから伝わる、黒玉(アサバチェ)で作られた魔除けのお守りです。サンティアゴ巡礼の定番のお守り・お土産として親しまれています。
Q. フィーガとは何ですか?どんな形をしていますか?
A. フィーガは、握りこぶしの中に親指を挟み込んだ形をした、代表的なアサバチェのモチーフです。悪い視線や邪気から身を守るお守りとされています。
Q. 身につけ方に決まりはありますか?
A. 本記事で紹介しているのはペンダントトップとしてのフィーガですが、身につけ方に特に決まりはありません。ネックレスのほか、ブレスレットやピアスなど、さまざまな形で楽しまれています。
Q. サンティアゴでアサバチェはどこで買えますか?
A. 大聖堂周辺にアサバチェを扱うお土産店がいくつかあり、本記事ではAmboa・Museo de Azabacheの2店を紹介しています。
まとめ
サンティアゴの街を歩けば必ず目にするアサバチェ。
実はガリシア産ではないという意外性や、フィーガをはじめとした形の豊富さ、身につけ方の自由さなど、知れば知るほど奥深いお守りです。
大聖堂周辺を歩きながら、ぜひ実物を手に取って、自分だけの一品を探してみてください。
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