「安くて便利だけれど、ルールが厳しそうで不安……」
ライアンエアーを初めて調べる方から、よくそんな声を聞きます。
実際、荷物やチェックインのルールはよく変更され、知らないと追加料金につながることもあります。私も一乗客として何度も利用する中で、その都度ルールに合わせてこの記事を更新してきました。
ですが、ポイントさえ押さえればライアンエアーはとても使いやすく、ヨーロッパ旅行の強い味方になります。
この記事では2025年最新情報をもとに、
- 予約で迷わない基本
- 荷物ルールと罰金回避のコツ
- アプリでのチェックイン(紙の搭乗券は廃止済み)
- 空港での流れと安心ポイント
を、初心者にも分かりやすくまとめています。
まずは、ライアンエアー利用の全体像から見ていきましょう。
ライアンエアーはどんな航空会社?まず知っておきたい3つのポイント
① とにかく料金が安い(ヨーロッパ最大級のLCC)
数千円台でヨーロッパ各地を移動できる一方で、追加料金の項目が細かく設定されているのが特徴です。
② 2025年以降は「アプリ搭乗」が標準に
紙の搭乗券は廃止され、チェックインから搭乗までスマホのQRコード搭乗券で完結します。
③ トラブルの多くは「ルールを知らなかった」が原因
逆に言えば、事前にルールを知っておけば心配する必要はありません。次の章で、全体の流れを整理していきます。
ライアンエアーを使う流れ(全体像)【初心者でも一瞬で理解】
ライアンエアーは、流れを先に知っておくと驚くほどスムーズに利用できます。
まずは予約 → 荷物準備 → チェックイン → 空港 → 搭乗の全体像をシンプルに押さえましょう。
① 予約 — 運賃タイプと追加料金のポイントを決める
- 行き先・日付を選んで予約
- 運賃タイプ(Basic/Regular/Plus など)を選択
- 座席指定や荷物の追加有無を決める
② 荷物準備 — 最もトラブルが多いパート
- 無料で持てるのは「座席下に入る小さなバッグ1個」のみ
- Priority(Regular)なら10kgスーツケースも機内に持ち込める
- 大きなスーツケースは有料の預け荷物が必要
荷物はライアンエアーで一番トラブルになりやすい部分なので、後ほど詳しく説明します。
③ チェックイン — 2025年以降はアプリで必須
- 座席指定あり:出発60日前からチェックイン可能
- 座席指定なし:出発24時間前から
- アプリでチェックイン → QRコード搭乗券を保存
紙の搭乗券は廃止されているため、スマホでのチェックインが前提になります。
④ 空港へ — 保安検査からゲートまでの流れ
- 目安:国内線は出発の1時間前、EU内国際線は1時間30分前に空港到着
- 保安検査ではQRコード搭乗券とパスポートを提示
- モニターやアプリで搭乗ゲートを確認
⑤ 搭乗 — QRコードを見せるだけでOK
- 搭乗開始アナウンス後、ゲートに並ぶ
- スマホの明るさを最大にしてQRコードを提示
- 家族や友人の搭乗券も1台のスマホでまとめて表示可能
予約のコツ|英語でも迷わないポイント
ライアンエアーの予約画面は英語表示のため、初めてだと「どこを選べばいいの?」と戸惑うことがあります。ここでは、予約時に必ず押さえておきたいポイントだけをまとめます。
運賃タイプの選び方(Basic/Regular/Plus)
● Basic(最安・荷物最小)
座席下に入る小さなバッグ1個のみ。荷物が少なく、座席にこだわらない人向きです。
● Regular(Priority & 2 Cabin Bags)
座席下バッグ1個+10kgスーツケース1個を機内持ち込み可能。優先搭乗も付く、もっともバランスの良いタイプです。
● Plus / Flexi Plus(預け荷物つき)
受託手荷物込みで、長期旅行や家族旅行向けのプランです。
👉 迷ったら、Regular(Priority付き)を選ぶと荷物まわりの不安がかなり減ります。
追加料金になりやすい項目に注意
- 座席指定:指定しないとバラバラの席になる可能性が高い
- 荷物:予約後に追加すると、オンラインでも空港でも割高
特に、家族旅行や友人との旅行では座席指定をしておくと安心です。荷物は、予約時に必要な分を決めておくのがもっとも安く済みます。
myRyanairアカウントは必須。登録は2分で完了
予約の管理やアプリでのチェックインには、myRyanairアカウントが必要です。
- 予約内容の確認・変更
- 搭乗券(QRコード)の表示
- メールでのお知らせ
予約前にアカウントを作っておくと、その後の流れがスムーズです。
👉 英語画面の具体的な操作手順は、こちらに詳しくまとめています。
【2025年版】ライアンエアー予約完全ガイド|初心者向け手順とトラブル対策
荷物ルールは最重要!罰金を避けるために知っておくこと
ライアンエアーで一番トラブルになりやすいのが荷物です。特に、初めて利用する方はサイズや個数が不安で緊張してしまう方が多い印象です。
ここでは、最低限押さえておきたいポイントだけを紹介します。
無料で持ち込めるのは“座席下バッグ1個”だけ(40×30×20cm)
すべての運賃タイプ共通で、無料で持てる荷物は1個のみです。
- サイズ:40 × 30 × 20 cm以内(座席下に完全に収まる大きさ)
- 重量:公式での明記はありませんが、常識的な重さの範囲
「リュックなら大丈夫?」という質問をよくいただきますが、一般的なやや大きめのリュックは40cmを超えることが多く、注意が必要です。測定器(銀色の枠)にスポッと入るサイズであることが大前提です。
荷物が少しでも多いならRegular(Priority付き)が安心
日本から来る旅行者や、ヨーロッパ在住の方がよく選ぶのがRegular(Priority & 2 Cabin Bags)です。
- 座席下バッグ1個(40×30×20cm)
- + 10kgスーツケース1個(機内持ち込み)
- + 優先搭乗
このプランを選ぶと、「荷物が入るかな?」という心配がかなり減り、初心者にもおすすめです。
預け荷物(受託手荷物)は2種類から選択
- 10kg(Small Check-in Bag):Regularよりひと回り大きめ。カウンターで預ける荷物。
- 20kg(大型スーツケース):長期旅行や家族旅行向け。
どちらも予約時に追加するのが最安です。あとからオンラインや空港で追加すると、想像以上に高くなることがあります。
2025年は荷物サイズの取り締まりがより厳格に
2025年の変更により、無料バッグのサイズ測定がさらに厳しくなりました。
規定サイズ(40×30×20cm)を超えていると判断されると、ゲート前で75ユーロ程度の追加料金を請求されることもあります。
特に注意したいのは:
- バッグが測定器に完全に入らない
- 横幅やポケットのふくらみでサイズオーバーになる
- お土産袋など、追加の手荷物を持っている
こうしたケースで「まさか…」という罰金になることが多いので、荷物の準備は慎重に行うのがおすすめです。
チェックインはアプリが基本|QR搭乗券の全体像
2025年以降、ライアンエアーでは紙の搭乗券が完全廃止されました。チェックインから搭乗まで、すべて公式アプリとスマホのQRコードで完結します。
初めての方には少しハードルが高く感じられますが、流れ自体はとてもシンプルです。
チェックイン開始時期(運賃タイプによって異なる)
- 座席指定あり(Regular/Plus/Flexiなど):出発60日前からチェックイン可能
- 座席指定なし(Basic):出発24時間前からチェックイン開始
初心者の方や子連れ旅行の場合は、早めに席を確保できる座席指定ありのプランが安心です。
QR搭乗券はアプリに自動保存(オフラインでも表示可能)
アプリでチェックインを完了すると、「Boarding Pass」の画面にQRコード付き搭乗券が自動で保存されます。
- インターネット接続がなくても表示できる
- 同じ予約番号なら、家族分も1台のスマホにまとめて表示可能
- 保安検査・搭乗ゲートで提示するだけ
万が一に備え、QRコードの画面をスクリーンショットで保存しておくとさらに安心です。
初心者がつまずきやすいポイント
- スマホの国設定を日本にしていると、アプリが表示されないことがある
- アプリのダウンロードやログインを「出発直前」にやろうとすると慌ててしまう
- 空港のWi-Fiが弱いと、アプリが開きにくいことがある
旅行前に自宅のWi-Fiでアプリのインストールとログインを済ませ、QR搭乗券まで表示できる状態にしておくと安心です。
当日の空港での流れ|初心者が不安になりやすいポイント
空港には早めに到着するのが安心
ライアンエアーに限らず、LCCは時間にシビアです。
- 国内線:出発の約1時間前
- ヨーロッパ内の国際線:出発の約1時間30分前
これが公式の目安ですが、マドリードなど大きな空港では、移動に時間がかかることもあります。心配な方は少し余裕を持って到着することをおすすめします。
保安検査ではQRコードとパスポートを提示
保安検査エリアの入口で、QRコード搭乗券とパスポートを提示します。空港によっては自動改札にQRをかざすだけのところもあります。
- スマホの画面の明るさを最大にする
- QRのスクリーンショットを用意しておく
搭乗ゲート前では荷物チェックが行われることも
ゲート前では、スタッフが手荷物のサイズを確認することがあります。無料で持ち込めるのは40×30×20cmのバッグ1個のみで、それを超えると追加料金が発生することがあります。
詳しい荷物ルールと実例は、荷物専門の記事にまとめていますので、出発前に一度目を通しておくと安心です。
👉 ライアンエアーの荷物規定はこちら(必読)
搭乗はQRコードを見せるだけ
搭乗開始のアナウンスが流れたら、ゲートに向かいます。
- スマホの明るさを最大にしてQRコードを提示
- 家族・友人の搭乗券も同じスマホから順番に表示して見せる
この流れに慣れてしまうと、「紙の搭乗券が必要だった頃よりも簡単」と感じる方も多いです。
よくある質問(ライアンエアー初心者向けFAQ)
Q. 座席指定をしないと、家族や友達と離れてしまいますか?
はい、座席指定なし(Basic)では、ほぼ確実にバラバラになります。家族旅行や友人との旅行では、座席指定をしておくと安心です。
👉 座席指定の考え方や注意点は、予約ガイドでくわしく解説しています。
ライアンエアー予約完全ガイドはこちら
Q. 子連れの場合、ベビーカーやチャイルドシートはどうなりますか?
一般的に、ライアンエアーではベビーカーは無料で預け入れ可能です。また、2歳未満の幼児は大人の膝の上で搭乗する形になります。
小さなお子さん連れの場合は、できるだけ早めに座席指定をしておくと、当日の不安が少なく済みます。
Q. 荷物が規定サイズを少し超えただけでも、罰金になりますか?
はい、2025年以降は特に厳しく、40×30×20cmを超えると追加料金の対象になりやすいです。ゲート前の測定器にバッグが入らない場合、その場で75ユーロほど請求されることもあります。(2025年11月末現在)
👉 荷物について不安な方は、必ずこちらを確認してください。
ライアンエアーの荷物規定|サイズ・料金・罰金ルール完全ガイド
Q. アプリが開かない・ネットが弱い場合はどうすればいいですか?
事前にQR搭乗券をアプリ内に保存したうえで、スクリーンショットも撮っておくと安心です。アプリが一時的に開きにくい場合でも、スクリーンショットがあれば読み取りしてもらえることが多いです。
👉 アプリの詳しい使い方とトラブル対策はこちら。
ライアンエアーのアプリでチェックインする方法
Q. 家族や友人の搭乗券も、1台のスマホで表示できますか?
はい、同じ予約番号であれば、1台のスマホで複数人分のQR搭乗券をまとめて表示できます。特に子連れや年配の方との旅行では、この方法がもっとも管理しやすくおすすめです。
Q. チェックインを忘れた場合、どうなりますか?
空港カウンターでチェックインをお願いすると、高額な手数料がかかります。必ず事前にアプリでオンラインチェックインを済ませるようにしましょう。
Q. 紙の搭乗券はもう使えませんか?
はい、2025年以降は紙の搭乗券は廃止されており、アプリのQR搭乗券のみ有効です。スマホの充電と通信環境を整えておくことがとても大切です。
まとめ|ルールを知ればライアンエアーは強い味方になります
ライアンエアーはルールこそ多いものの、
ポイントさえ押さえれば、ヨーロッパ旅行をぐっと身近にしてくれる頼もしい存在です。
初心者が特につまずきやすいのは、
- どの運賃タイプを選べばいいか分からない(予約)
- 荷物のサイズや個数が不安(荷物)
- アプリでのチェックインやQR搭乗券に慣れていない(チェックイン)
という3つですが、どれも事前に流れを知っておけば大きな問題にはなりません。
- 予約:運賃タイプと追加料金の仕組みを理解しておく
- 荷物:サイズ(40×30×20cm)と個数を厳守すればトラブルは回避しやすい
- チェックイン:2025年以降はアプリ前提。紙の搭乗券は不要
ルールが変わりやすいのもライアンエアーの特徴ですが、そのたびに最新情報を反映し、
初めての方でも安心して使えるように、この記事も随時更新しています。
出発前に必要な部分だけでも読んでおくと、
「安いけれどちょっと心配…」という気持ちが、「これなら大丈夫!」に変わるはずです。
※本記事では、執筆時点(2025年)の情報をもとに、できるだけ最新の内容を反映するよう随時更新しています。ただし、航空会社のルールや運賃、荷物規定は予告なく変更されることがあります。
ご予約・ご搭乗の前には、かならずライアンエアー公式サイトにて最新の情報をご確認ください。
👉 Ryanair 公式サイト(英語)