1月に発生したアンダルシア地方での事故の影響で、現在スペイン全土で安全点検と速度制限が実施されており、列車の遅延が慢性化しています。
「せっかくの旅行なのに、電車が遅れてしまった…」
「返金の申請方法を知りたい」
「公式サイトで返金申請したのに『返金額0€』!もう諦めるしかないの?」
この記事では、私自身がブルゴスからビトリアへ向かう途中で直面した「60分の遅延」と、その後の「返金劇」を紹介します。
スペイン旅行の「損」を「安心」に変えるための、現場の一次情報をお伝えします。
2026年現在のスペイン鉄道:遅延の正体
現在、スペイン鉄道インフラ管理会社(Adif)は、安全確保のために鉄道網の各所で「一時的な速度制限」を設けています。
これを受け、Renfe(レンフェ)からは以下の公式発表が出ています。
【Renfe公式発表の要約】 インフラ管理会社(Adif)が設定した速度制限の影響により、一部の便でRenfeの責任によらない遅延が発生する場合があります。2026年1月31日以降に購入されたチケットについては、この速度制限に起因する遅延の場合、返金の対象外となります。
建前上は「速度制限のせいなら返金しない」という厳しいルール。
しかし、すべての遅延が「対象外」ではありません。
【実録】ブルゴス駅での体験:現場の職員に聞くのが一番

ブルゴスの駅に到着すると、私が乗る予定の列車(Regional便)が予定よりも35分遅れていると掲示板に表示されていました。
「この路線は結構遅れるよ」と、隣にいた常連の女性が教えてくれました。
しかし、構内アナウンスがかかるたびにどんどん到着時間が遅れます。
『速度制限が理由かな?それなら返金はないはず…』
ダメもとで駅の窓口で職員の方に直接尋ねました。
「この遅延で返金対象になりますか?」(¿Tengo derecho a indemnización?)
返ってきた答えは、なんと…
「はい、対象になります」
通常の運行トラブルとして処理されていたため、返金は認められるというのです。
Media Distancia(中距離列車)の返金基準
今回私が利用したRegional(Media Distancia)の場合、一般的な返金基準は以下の通りです(2026年3月現在)。
- 30分以上の遅延: チケット代金の 50% 返金
- 15分以上の遅延: チケット代金の 25% 返金
- 60分以上の遅延: チケット代金の 100% 返金
今回の60分遅延は、「100%返金」の対象。
諦めて目的地へ向かう前に、必ず現場で一言確認することの大切さを再認識しました。
一緒に乗っていた女性は、「こんなに遅れるのは普通じゃない」と教えてくれました。
【注意点】返金申請は「到着から24時間後」が鉄則。
職員さんからも念を押されましたが、返金の申請ができるのは、列車が到着してから「24時間後」以降です。
オンラインで切符を購入した場合、返金申請はレンフェ公式サイトから行わなくてはいけません。
【実録】正しい返金申請をしても返金額が『0€』
公式サイトで返金申請の流れ
チケットに記載されている13桁のチケット番号(Número de billete)を用意してください。
Renfe公式サイト(renfe.com)のトップページから、以下の手順で進みます。
- 「Gestiona tu billete(チケットの管理)」をクリック トップページの目立つ場所にあります。
- 「Solicita indemnización(補償を申請する)」を選択 その先のページでも再び補償を申請するをクリック
- チケット情報を入れて申請金額を確認

Datos del billete: チケット情報を入力したらBuscarをクリックします。
- Número de billete: チケット番号(13桁の数字)
- Origen: 出発地
- Destino: 目的地
返金額や返金方法を確認して申請ですが。。。。。
なんと、結果は「0.00€(対象外)」。
実は以前、サンティアゴからレオンへ行った時も同じ経験をしました。
その時は「なんで?」と怒りを覚えながらも何もしませんでした。
でも、今回はブルゴス駅の職員さんが「対象になる」と言ってくれたので諦めませんでした。
【解決策】駅の窓口で手続きを依頼する
ビトリア駅の窓口へ行き、駅員さんに事情を説明しました。
『ネットでは0€と出たけれど、出発駅では返金対象になると言われました。』
駅員さんは、チケットを確認してこう言いました。
「あぁ、これはシステムじゃなくて『手動(Manual)』で手続きが必要ね。今ここでやるわ」
手動の理由と窓口手続きのポイント
本来ならシステム上で返金手続きができるはずなのに手動の理由を聞いてみました。
結論からいうと、あまりよくわからなかったのですが(笑)、料金の支払い時に誰がどの機関から払ったかが影響していたようです。
私はペイパルで払ったのでそれが影響しているかもしれません。
手続き完了後、Justificante de devolución(払い戻し証明書)という紙(証明書)を必ず受け取ってください。
これは「返金の保証書」であり、何かあればスペイン全土の窓口で対応してもらえる大切な控えです。
返金までの日数ですが、手続き完了後にメールが来ていました。
PayPalで「2日後に入金予定」という通知が届きました。意外とスピーディーですが、デビットカードなら瞬時だそうです。
まとめ:スペイン旅行を「損」で終わらせないために
2026年現在、レンフェの遅延は「珍しいこと」ではありません。
現場で聞く: 駅員さんに「¿Tengo derecho a indemnización?(返金対象ですか?)」と確認
24時間後にネット確認: まずは公式サイトの「Solicita indemnización」で試す。
ダメなら窓口へ: ネットで「0円」でも、有人窓口でチケットを見せ、手動での返金処理を依頼する。
「スペインだから仕方ない」と諦めるのではなく、問い合わせて下さい。
レンフェの職員さんはきちんと対応してくれるはずです。
この記事が、皆さんのスペイン旅行の安心材料になれば幸いです。
¡Buen viaje!(良い旅を!)
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