スペイン大学院留学で修士課程を選ぶ時に役立つ事前知識とは?

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この記事では、スペインで修士号を取りたいとお考えの方が、大学院を選ぶ時に役立つ事前知識を紹介します。

 

  • 大学院に行ってさらなるキャリアアップをしたい。
  • 最終的には、研究職につきたい。

そろぞれの目的に適した修士課程の専攻が重要になりますが、

 

数多くの修士課程プログラムからこれだと思うものを選ぶのは決して簡単な事ではありません。

 

大学の専攻や職務経験と同じ分野の修士課程に進むならまだしも、日本で専攻した分野と異なることも勉強できるのか?

 

といった疑問をお持ちの方もいると思います。

 

英語圏と比べて、スペインの大学院留学経験者の話を聞く機会もあまりないでしょう。

 

この記事では、大学院留学の経験者である私が日本で大学院を選ぶ時に事前知識として知っておきたかったことを教えます。

 

自分のやりたいことが分かっている人でも、この点を抑えておくとより自分が求める内容の修士課程を納得して選べると思いますので、是非参考にして下さい。

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スペインの修士課程にある2つのタイプとは?

 

スペインの修士課程には、下に紹介する2つのタイプがあります。

  • Máster Título Propio(マステル・ティトゥロ・プロピオ)
  • Máster Oficial(マステル・オフィシアル)

(以下、Master propioとMaster oficialと各自記載します。)

 

修士課程の種類が2つある経緯は?

1999年、EU内のメンバー国がヨーロッパの学生の流動化を推進するため、EU諸国内の高等教育の水準や学位認定を同レベルにすることで合意しました。(ボローニャ宣言)

 

スペインの大学で提供する修士課程の多くは、各大学が独自に作って単位を認めた修士プログラムでしたが、

 

ボローニャ宣言に入った後、

  • 大学独自のものからオフィシャルなマスター(Master oficial)になったもの
  • そのまま大学独自のものとして存続しているもの

の2種類に分かれました。

 

2つの修士課程の内容や学費の違いは?

  Máster Título Propio Máster Oficial
単位数と期間 最低50単位(1 or 2年) 60~120ECTS(1 or 2年)
価格 各大学が決定 スペイン教育省が決定
博士課程アクセス NO YES
教授陣 大学の教授陣と企業や国際機関からの講師 博士号を取得する大学の教員
進学の条件 学士号もしくは職務年数が条件になる 学士号
研究職向け NO YES
企業向け YES NO

単位数と期間の違いは?

Máster Propioは、最低50単位、プログラムによって60単位の取得が必要になります。

 

期間にすると、1年で終了するマスターもあれば2年のものもあります。

 

Master oficialも、期間は1~2年となりますが、単位の表記がEU圏内でも認められるECTS(European Credit Transfer System)となっています。

 

教授陣の違いは?

Master oficialの教鞭に立つのは、博士号を取得する大学在籍の先生でないといけないと教育省が決めていますが、

 

Master propioでは、修士課程のコースを作った大学で決めることができます。

 

例えば、国際ビジネスの修士コースでは大学教授陣の他に、企業や国際機関で働く人が講師を招待できます。

招待講師数は、修士課程プログラムに関わる講師の最大約半数まで占めることができます。

 

修士課程の学費は?

私立と公立の大学で学費が大きく異なることは理解していただけると思いますが、公立大学の場合でも勉強する自治州や学部によって授業料が異なります。

 

そのため、ここではMaster oficialとMaster propioというザックリした比較になりますが、

 

Máster oficialでは1年間の修士プログラム(60ECTS)が2000€以下のものがあるのに対し、

 

Máster propioの学費はOficialの2~3倍、もしくはそれ以上する場合も珍しくありません。

 

値段が高くても修士課程修了後の就職に有利な内容のプログラムには人が集まりますし、

 

授業が安くても定員割れするMaster oficialがあるという現実があります。

 

入学のための学位認定の方法は?

教育システムが異なる日本の学士号は、スペイン教育省による学位認定手続きをとって認めてもらう必要があります。

Homologación(オモロガシオン)といいます。

 

認定されれば、スペインのどの大学や就職先へも大卒者として提出できます。

 

しかし、オモロガシオンは申請から認定を受けるまでにかなりの時間がかかります。

 

私の場合は、入学する大学のみに日本で学士を終えていることを認めてもらうEquivalencia(エキバレンシア)という手続きを取りました。

 

進学の条件として知っておくといい点だと思いますが、Master propioでは職務年数が条件になる場合もあります。

 

どっちの修士課程がいいの?

修士課程の種類でどちらがいいとか悪いとかはありませんが、教授陣の所でも少し説明したように

 

Master propioの方は実社会に出てから必要な専門知識やスキルをつけるようにデザインされているものが多いと思います。

 

ですから、修士課程を終えて自分が希望する分野や企業で働きたいならMaster propioの内容があなたのニーズをより満たせると思います。

 

それに比べて、Master oficialはアカデミックの面が強いと言えるでしょう。

 

研究職を希望し博士課程への進学も考えているなら、博士課程へアクセスできるMaster Oficialを選んでください。

 

ですから、企業向けならMaster propio、研究職ならMaster oficialという分け方ができるかと思います。

 

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大学院留学経験者からのアドバイスは?

 

私が選んだ観光マネージメント(Master oficial)の修士課程プログラムは、観光以外の学士号でも入学が認められました。

希望する修正課程コースの受け入れ条件を確認しましょう。

 

勉強はさすがに大変でしたが、スペインの大学の修士課程で新しい分野を選ぶことも可能です。

 

修士課程修了後は観光関係の仕事がしたいと思っていたので、観光業の実践的知識を学べるプログラムを希望していました。

 

授業料が安さやコース内容も魅力的で選んだものの、日本で選んだ時に修士課程に2つのタイプがあることや違いについて全く把握していませんでした。

 

逆にOficialという名前でポジティブに理解していたぐらいです。

 

いざ、大学で授業に参加してから気づいたのは、授業の内容がアカデミックな内容が多くて最初はとても不満でした。

 

最終的に2年間の修士課程で多くのことを学び、自主的に取り組めばその分吸収できると気づきましたが、

 

『もしMáster propioの修士課程を選んでいたら、自分が想像していた内容と近いプログラムで勉強できたかも。』

 

と考えることも正直あります。

 

『スペインで勉強したい。』という声を聞きますが、『スペインで何を勉強して、将来何をしたいのか。』を考えてから

 

関心がある分野の修士課程のコースを大学別に見ていくと、自分で納得できる選択が出来るのではないかと思います。

 

勉強したい分野をすでに分かっているけど、分野ごとにいい教授がいるとか大学のランキング情報が知りたい人は、次の記事も合わせてお読み下さい。

>>>関連記事: スペイン大学ランキング2017年の結果は?学部別で評価が高い学校は?

 

まとめ

スペインの修士課程の専攻についてポイントをまとめます。

  • スペインの修士課程には、Master oficialとMaster propioのふたつがある。
  • 修士課程の期間は、1年と2年のものがある。
  • 各修士課程の特徴を理解したうえで、自分のキャリア目的に合わせたプログラムを選ぶのが大事。
  • スペインの地方や大学のプログラムによって料金がかなり変わる。
  • 修士課程のプログラムで、全額をカバーするものではないが奨学金を用意しているものがある。

 

大学院の学費について別の記事を書こうと思いますが、それまでは次の記事も参考までにお読み下さい。

>>>関連記事: スペインの大学の学費は安いの?授業料以外に注意する点は?

 

自分の体験だけでなく情報を調べて記事を書いていますが、万が一情報に誤りがある場合はすぐに修正しますので問合せフォームを通じてご連絡いただければ幸いです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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