スペインから日本へ荷物を送る時、Mail Boxes・Fedex・ Dhlといった民間会社もありますが……
日本での受取りに急がなかったり時間に余裕を持って発送する場合は、郵便局から送る方が安いです。
- スペインの国際小包サービスの種類
- ダンボールの手配について
- 郵便局窓口での荷物の送り方の流れ
- 書留の料金と必要性
- 日本に到着するまでの大体の日数
- 荷物の追跡方法
と、スペインから荷物を送る上で事前に知っておきたい点を順番に説明します。
今回はちょっとしたプレゼントを日本の家族や友人へ送る場合を想定し、送料を安くするヒントも紹介しますので参考にして下さいね。
スペイン郵便局の国際小包サービスは?
現在、スペインの郵便局から国際小包を送る時、下記4つの異なるサービスがあります。
- EMS Postal Exprés Internacional(EMS)
- Paquete Internacional Prioritario(航空便)
- Paquete Internacional Light(国際eパケットライト)
- Paquete Internacional Económico(SAL便)
3番目のPaquete Internacional Lightとは、2㎏までの小さい物品を受取人の郵便箱に入れるタイプです。
日本の郵便局でいう国際eパケットライトがこれに相当すると思います。
上記のサービスは郵便局のサイトからラベルの印刷など送付準備もできます、荷物のサイズなど入力する情報は多くて面倒。
段ボールは自分で準備するの?
郵便局で気泡緩衝材(プチプチ)入りの封筒や、サイズ別の段ボールが販売されています。
これらを購入するのはもちろん、スーパーでもらった段ボールを使用しても全く問題ありません。
各自好きな方を選んでください。
郵便局窓口での荷物の送り方は?
step
1番号札を取る
窓口の近くにある番号札を取る機械の画面で…
- Enviar(送る)
- Recoger(受け取る)
と表示してあるのでEnviarを選択し、機械の下から出てくる番号札(例: E-130)をとります。
画面左下でスペイン語・ガリシア語・英語と言語も変更できます。
step
2順番を待つ
窓口の上の方にある電光掲示板で、今アテンドしている番号を確認します。
新しく呼ばれる番号は、ブザーの音と共に一番上の紫のラインに表示されます。
Puestoの下に出る番号の窓口まで進みます。
step
3送り状の記入
送り状を渡されたら、次で説明する必要事項を記入していきます。
Remitente(送り主情報)
①Nombre ②DNI/CIF/Otro | ①送り主の名前、②パスポート番号 |
---|---|
①C./ R. ②Nº ③Piso ④CP | ①通りの名前、②通りの番号、③建物の階、④郵便番号 |
①Poblacion ②Provincia ③Pais | ①市の名前、②県の名前、③国の名前 |
Teléfono | 電話番号 |
旅行者や巡礼者の方は、送り主の住所にホテルの住所を記入すればOK。
Destinatario(宛先)
Nombre | 受取人の名前 |
---|---|
①C./ R. ②Nº ③Piso ④CP | ①通りの名前、②通りの番号、③建物の階、④郵便番号 |
①Ciudad ②Pais | ①市名、県名 ②Japan |
Teléfono | 電話番号 |
スペインと日本で住所の書き方が異なるので、送り状のフォーマットに日本の住所を記入するのは大変ですが、Ciudadの欄に市名と県名を入れてください。
Producto(送る品)
Carta(手紙)・Carta Urgente(緊急の手紙)・Paquete(小包)・Tipo(種類)の種類に並んでいます。
わからなければ窓口に人に聞いて下さい。
Servicios Adicionales(追加サービス)
ここは特に記入しなくて大丈夫ですが、必要な場合は窓口の人が教えてくれるでしょう。
Contenido del envio(荷物の内容)
プレゼントの場合は「Regalo」にチェックを入れます。
Detalle del Contenido(送る物の詳細)
Descripcion detallada del contenido | 荷物の詳細 |
---|---|
Valor | 値段 |
Peso | 重さ |
Cantidad | 個数 |
値段は大体のもの、個々の重さは特に記入しませんでした。
最後に伝票の右下にあるFirma Remitenteとある枠の中にサインをして送り状の記入は終わりです。
郵便局の人が用意する緑の紙を見せられたらこちらにもサインをしてください。
step
4支払い
現金はもちろん、カードでの支払いもOK。
支払いが終わったらこれで郵便局での手続きは完了です!
書留料金はいくら?書留は必要?
書留(スペイン語でCertificado、セルティフィカード)で送る場合、追加料金3€かかります。
送り状を記入している横で、スペイン人の男性がフランスへ写真を書留なしで送りました。
男性がいなくなった後で窓口のおじさんがこう言いました。
郵便局で毎日荷物の発送手続きをする人が言うのですから、書留で送るのが賢明かなと思います。
プレゼントなど小さい荷物を安く送るには?
2㎏までの小さい物品は小包(Paquete)ではなく手紙(Carta)の扱いになります。
1㎏までに収まれば、手紙のカテゴリーより早く・安く送れてお得になると教えてもらいました。
書類から小包まで全てスペインを出る前に税関を通りますが、
- 書類より小包の方がランダム方式チェックの対象となる。
- 1㎏までのものは税関チェックの優先度が低くほとんど止められることがない。
ので、日本宛てにプレゼントを複数の人に送るなら送料を安くするために1㎏以内に収まるといいですね。
ちなみに、私が送った荷物の重さは382gで、手紙扱いの発送。
送料は9.85€、書留料金がプラスされ合計12.85€でした。
日本までの日数は?
日本といっても北海道から沖縄まで届け先は様々です。
税関で引っかかった場合などの状況を入れると何日とハッキリ言えない部分はありますが、
窓口の男性は、日本向け荷物の発送データを見ながら、
と、教えてくれました。
実際に見せてくれたデータでは、北海道と愛知県宛ての3㎏の荷物が11~12日で到着していました。
2㎏までの小さい物品は、特に問題がなければ上記の期間以内で到着する可能性があります。
注意
荷物が重い時は船便が安そうだけど実際は?
時間がかかっても料金を抑えたい場合は船便が一番かなと思いますが‥‥
と、お問い合わせを頂きました。
郵便局の窓口で重さ5㎏の荷物を日本へ送る時にかかる送料を尋ねると、下記3つのオプションを出されました。
- 1番高い送料→EMS
- 2番目に高い送料→別のタイプの航空便
- 1番安い送料→??
1番安い送料は約44€、到着までの日数は15~20日というので、それは船便ですかと聞くと…
窓口の男性は、船便だろうという感じでハッキリ答えてくれませんでした。
例として、船便に荷物を載せようとしたら船が出たばかりで次の便までかなりの時間があるとします。
次の船便まで待つ可能性もありますが、もし航空便の飛行機に荷物を載せるスペースがあればそこに入れることもあります。
スペインから日本へ航空便以外に安く送る方法は船便と考えるのが自然だと思いますが、
配送ルートが多様で郵便局の都合でどのルートで送られるのかわからない部分があります。
スペインから船便で送った荷物を受け取るのに1か月以上かかった経験がある私は、15~20日で着くのは「船便じゃない」と疑ってしまうのですが、主人に言わせるとそう考える私の方がわからないそうです。(;^_^A
あくまでも個人の意見ですが、日本まで荷物を送る時は
- 一番安い方法だと送料はいくらか?
- 日数はどのくらいか?
を確認をして後はお任せし、万が一のために荷物を追跡できるようにしておくのがいいかなと思います。
送った荷物が届かない?追跡方法は?
書留にした場合、送り状の控えの上に
「Número de envío para seguimiento: DR123456789ES」という感じで追跡番号が印刷されます。
この番号を郵便局のサイトに入力して荷物の所在を確認できます。
まとめ
- スペインの郵便局の国際小包サービスは4つ。
- ダンボールは郵便局で購入またはスーパーなどでもらったものを使ってもOK。
- 郵便局では番号札をとって順番を待ち、伝票に記入する作業がある。
- 送り先の住所によるが、日本までは大体2週間ぐらいを見ておくといい。
- 書留は3€、何かあった時に追跡が出来なくなるので大事なものは必ず書留を。
- 小さいものを送る場合は、重さを1㎏以内にすると安くなる。
- クリスマスの時期のプレゼントは時間に余裕を持って送るのが良い。
最後まで読んで頂きありがとうございました。