この記事では、スペインのホームステイ事情やホストファミリーとの生活で注意する点を紹介します。
- ホストファミリーとの生活は楽しみだけど、ホームステイ中の洗濯物など基本的な知識が知りたい。
- ホームステイのメリットやデメリットは？
- どんなホストファミリーと住むのかわからないのでちょっと心配。
と、ホームステイに関しては期待と不安の気持ちが半々ではないですか？
言葉や考え方が違う人間同士の共同生活ですから不安になるのはもっともです。
本文では、そんなあなたが事前に知っておくとよい次の点について説明します。
- ホームステイのメリットやデメリット
- いいホストファミリーに当たるために自分が出来る事
- ホストファミリーと円滑な生活を送るための注意点
ホストファミリーにしようか迷っている人、ホームステイでの生活がこれからという方は読んでおくとためになりますよ。
ホームステイとは？
スペイン人家庭の１室を借り、食卓を囲む時間やテレビを見る時間にスペイン語で会話する機会が持てます。
ホームステイ先は、受け入れる学生に次のものを提供します。
- ベッドと勉強机がある個室の提供。（2人部屋を提供する場合もある）
- 部屋の掃除、シーツ交換、洗濯。
- 食事のサービス（朝食のみ・1日2回・もしくは朝・昼・晩の3食。）
- 滞在期間に使う家の鍵。
掃除やシーツ交換、洗濯の頻度は、各スペイン語コースの規定や家族により異なります。
ステイ先のWifiを使うため、家族に別途お金を払う国もあるようですが、私の知る範囲でWifiは問題なく使うことができるはずです。
語学学校やスペイン語コースの担当者から届くホームステイの情報にネット環境に関する記述がない場合、事前に質問してクリアにしておきましょう。
ホームステイはホテルじゃない
ファミリーは学生が勉強・生活するために最低限必要な環境を整え、決められた食事を提供します。
規定のサービスを提供できない家族は問題ありますが、あなたは人の家の部屋を借りているのです。
お金を払っているとはいえ、自分のベッドは直さない、綺麗に部屋を使はないとファミリーがどんな気持ちになるのか想像できますよね？
つたないスペイン語でも自分からコミュニケーションすればファミリーも色々答えてくれますが、そうでなければ『スペイン語を学びに来たのになんで話そうとしないだ？』と逆に不思議に思われるだけです。
ホームステイは、共同生活の中からスペインの生活や文化などを学べる場所です。
自分はそういうの苦手、と感じるならホテルか学生寮を選ぶのもひとつの方法です。
ホームステイのメリット
欧米人と比べ、言葉や生活習慣のギャップが大きいアジア人の学生は、新しい環境に慣れるまで時間がかかります。
- 短期の語学研修で少しでも現地の生活や文化に溶け込みたい。
- スペイン語で会話する機会を増やしたい。
- 自分で料理をするよりもスペインの家庭料理を食べたい。
と、希望するならホームステイはいいオプションだと思います。
ホームステイのデメリット
スペインで一緒に住む家族ができるのは心強いですが、ステイ先のファミリーといつもうまくいくわけではありません。
ステイ先の生活スタイルやルールを尊重する
家族の一員として生活するわけですから、ある程度その家庭の「ルール」に従わなくてはいけません。
スペインの食事の時間は、他の国と比べても変わっています。
夕食が家族によっては、10時近くになるところもあります。
食事が合わない
ホストマザーが作るごはんが口に合わないこともあります。
まずいというよりも日本よりも食事が一般的に油っこいとか、肉料理が多くて、野菜が少ないとかいうことがあります。
家庭の問題に影響される可能性
- ステイ先の家庭の都合で、ホームステイの契約期間前にファミリーを変更しなくてはならなかった。
- 家族の仕事が急に忙しくなり、なかなか家で一緒になる時間が少ない。
ということも実際にあります。
理想の家族にあたる方法は？
ホームステイの受入れファミリーは、パパとママに子供たちがいる家庭だけではありません。
シングルマザーや独身男性、未亡人など受け入れ先の家庭の事情は多様です。
語学学校などから、ホームステイ先を紹介する前にアンケートが送られてきたら
- ペットアレルギーはあるか
- 食べれない食材はあるか
- 小さい子供がいるファミリーを希望するか
- 学校から多少遠くなっても大丈夫か、等々。
という質問があるかと思います。
これらの質問は、学校のスタッフがあなたにあったステイ先を選ぶための貴重な情報です。
健康に関する事項や自分の希望を詳しく書くのが大事なのに、私が仕事をしていた時「特に希望なし」と書く学生が多かったです。
アンケートにきちんと答えないのは、「私はどんな家族に当たっても文句は言いません。」と言っているのと同じです。
スタッフに自分を理解してもらい、いいファミリーを選んでもらうための意思表示はしっかりと！
ホームステイでの注意点は？
電気やガスの使用
ホームステイ代に光熱費は含まれていますが、スペインではガスや電気代が非常に高いです。
部屋の電気をつけっぱなし、シャワーを出しっぱなしで長時間浴びるといったことは控えましょう。
充電をするなとかシャワーを浴びるなとは言っていませんが、シャワーはよっぽどのことがなければ1日1回です。
家族への事前連絡
自分の家とばかりに許可なく友達を部屋に呼ぶアメリカ人学生に不満を漏らすファミリーの話を聞いたことがあります。
現地で仲良くなった友達をステイ先の部屋に呼びたい時は、事前に許可をもらってください。
今日は友達と外で夕食を食べたい時があったら、一言連絡を入れるだけでいいのです。
家族もあなたのことを心配しなくて済みますし、あなたも自由に行動できます。
小さなコミュニケーションですが、家族とのいい関係を築く上で重要です。
ステイ先での貴重品の管理
個室のドアに鍵がついているかと質問をよく受けましたが、通常ステイ先の個室に鍵はついていません。
部屋の中にいる時はドアを閉める、朝学校に行く時はドアを開けておくなどして下さい。
ステイ先は外国人学生の受入れに慣れているところが多いですが、
貴重品の管理はトランクに鍵をかけて入れるなど対応しましょう。
疑問点や問題をその場でクリアに
言葉も文化も違う人たちが一緒に住むのですから、コミュニケーションで誤解が生まれることはあります。
ファミリーは、あなたがスペイン語を勉強しに来ていることは百も承知です。
ゆっくり話してあなたのスペイン語を理解しようとしてくれると思いますが・・・
と、思ったら納得するまで説明してもらうなどその場でクリアにしましょう。
なぁなぁにしてしまうと後から問題が大きくなる場合があります。
家族に面と向かって言えない場合は、学校のスタッフに相談しましょう。
家族側に問題があると判断すれば、スタッフが間に入って話をしたり、
ファミリーを変更するなど適切な対応をとってくれるはずです。
まとめ
- ホームステイは、文化が違う人との共同生活を通して人間関係を築くための学びや練習の場でもある。
- 短期留学で現地の生活や文化に触れ、スペイン語で会話する機会を増やしたい場合にホームステイはおすすめ。
- ホームステイでは、家族の一員として各家庭内のルールに従う必要がある。
- いつもステイ先の家族とうまくいくというわけではない。
- 事前に送られてくるアンケートできちんと自分の希望を伝えることが大事。
- 電気やガスの使用には気を付ける。
- 家族への事前連絡などちょっとしたコミュニケーションを欠かさない。
- 疑問やお互い誤解があると感じたら、その場でクリアにする。
- 家族と面と向かえない場合は、現地のスタッフに連絡する。
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