スペイン年末年始の過ごし方、日本との違いは何?

日本では、大晦日の夜に家族みんなでごちそうを食べて過ごすのが一般的ですが、スペインでは家族が集まって過ごす1年で最も重要な日は、年末年始よりも12月24日クリスマス・イブの夜になります。

クリスマスに旦那さんの実家へ行ったので、年末年始は奥さんの実家で過ごすとカップルも多いので、大晦日の夜も家族と過ごすスペイン人はもちろんいますが、多くのスペイン人は友達と家でパーティーをしたり、値段は高いですがホテルやレストランへ行って、大晦日の特別ディナーを楽しむ人もいます。

 

大晦日の夜、深夜0時を挟む時間帯に108回つかれる日本の除夜の鐘に対し、スペインでは深夜0時に12回鐘が鳴ります。

 

スペイン語でドセ・カンパナーダス(12回の鐘の音)と呼ばれます。

 

このドセ・カンパナーダスになくてはならないのが、ブドウです。

 

ドセ・カンパナーダスまであともう少しの時間になると、スペイン人はブドウの実を12粒お皿に用意します。12粒の種抜きブドウが入った缶も売ってはいますが、ブドウの房から実をとります。

 

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12粒のブドウは新年の12か月を意味します。深夜0時に鳴る12の鐘の音に合わせて、ブドウを全部食べることができれば、その年は縁起がよいとされます。

 

日本人が年越しそばを食べて縁起を担ぐのに対して、スペイン人はブドウを食べるのです。

 

どこの鐘の音を聞くのかというと、スペインの首都マドリッドにあるソル広場(プエルタ・デル・ソル)の時計台の鐘です。

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スペインの各テレビ局が、この時計台前でドセ・カンパナーダスの生中継を行い、スペイン全体(1時間の時差があるカナリア諸島を除く)がこの瞬間に注目します。

 

ドセ・カンパナーダスの動画

ドセ・カンパナーダスの動画を見る前に、ポイントを簡単に3つ説明します。

  1.  金色のボールが下に降ります。(連携しているチェーンの動きでカリヨン(組み鐘)が鳴ります。)
  2.  ロス・クワルトス(クワルトスは4分の1の意味。)ディン・ドンと4回鐘がなります。(ここでブドウはまだ食べませんので注意!)
  3.  ドセ・カンパナーダス(鐘の音に合わせてぶどうを口にいれていきます。)


スペインと日本の時差は8時間。日本の朝の8時に、多くのスペイン人がこの映像を見ながら一生懸命ブドウを食べているかと想像すると面白いですね。

 

年越しに12粒のブドウを食べるようになったのはいつ頃?

〈新年の深夜0時に時計台の音とともに12粒のブドウを食べるのがマドリッドの習慣〉と書かれた1897年1月1日のマドリッドの新聞記事が最初の証拠資料として確認されているようです。

他にも、1909年に大豊作で余ったブドウをアリカンテ(地中海に面するバレンシア州の都市)の農民がプロモーションし、スペイン国内で広く民衆の間でも食べられるようになったという話もあります。

私もソル広場でブドウを食べました。

もうだいぶ昔の話ですが、マドリッドの時計台の前でブドウを食べようとスペイン人の友達と一緒に地下鉄に乗ってソル広場まで向かいました。

 

ソル広場へ行こうと決めたのが深夜0時の20分前。絶対間に合わないと言いながら最寄りの地下鉄の駅に行くと、ほとんど待たずに電車に乗ることができました。

 

電車の中は、同じようにソル広場へ向かう人でいっぱい。

 

なんとか時間前に広場へ到着し、人ごみを押しぬけて時計台の近くまで進みました。

 

テレビ画面を見て食べるのとはまた違って特別な思い出になりましたが、大勢の人が広場を去った後に見たゴミで溢れた広場の光景がとても印象的でした。

 

新年を迎えて、日本では家の近くの神社に行く人もいるかと思いますが、スペインでは多くのバルやディスコ等でニューイヤーパーティーがあるため、スペイン人は(若い女性は特に)ドレスアップして出かけ、夜遅くまで大騒ぎします。

 


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