スペインの大学は学費が安いとよく言われますが、実際にはどのくらいかかるのでしょうか?
この記事では、2025年最新の公立大学の費用、自治州による違い、再履修の注意点、学費を抑えたい人へのヒントまで、わかりやすくまとめます。
学費の仕組み:スペインの大学では単位ごとに課金
公立大学の学費
スペインの公立大学では、学費は各自治州によって設定され、通常は1単位(ECTS)あたりの料金で計算されます。
一例として、サンティアゴ大学で地理学を専攻している学生の登録を見せてもらいました。
1つの科目の1ECTS料金は9.85€。その科目は6か月で終了するので1科目の学費は、59.1€!
しかし、科目によっては1年続くものがありますし、学部によりECTSの料金は変わります。
また、履修した科目を落として再履修すると単価は1.5〜4倍になるので注意です。
学士課程の場合、年間の学費は約€2,100〜€4,629。また、修士課程の学費は約€604〜€2,565で、自治州や専攻によって異なります 。(参考: Study in Spain)
私立大学の学費
私立大学の学費は大学ごとに設定されており、学士課程で年間€2,400〜€30,000、修士課程で€1,388〜€105,000と幅広い価格帯があります 。
特にビジネススクールや医療系のプログラムでは、学費が高額になる傾向があります。
文系・理系の学費の違い
一般的に、文系(人文学、社会科学、芸術など)の学費は、理系(STEM分野、医学、健康科学など)よりも低く設定されています 。
州ごとの学費の違いに注意
スペインは自治州による教育の独立性が高く、同じ専攻でも州ごとに学費が大きく異なることがあります。
- 一般的に学費が安いとされる州:
ガリシア州、アンダルシア州、カスティーリャ・イ・レオン州など - 逆に比較的高い州:
マドリード州、カタルーニャ州、バレンシア州など

🔗 参考:
USC(サンティアゴ大学)の生活コストと学費参考ページ(公式)
学費を抑えたいならどうする?
学費を抑えるには、自治州や専攻の選び方がポイントです。
例えば、同じジャーナリズム学部でも、都市によって費用も雰囲気も変わります。
また、生活費の安い都市を選ぶのも大切です。スペインの中で生活コストが低いとされるのは:
- サンティアゴ・デ・コンポステーラ(ガリシア州)
- グラナダ(アンダルシア州)
- レオン、サラマンカなど

サンティアゴでは、近年家賃が上がっている問題はありますが、マドリードやバルセロナの大都市と比べれば、地方都市では物価も家賃もまだ安く、落ち着いた環境で学びやすい傾向があります。
👉 詳しくはコチラの記事へ
【2025年版】スペイン大学ランキングTOP10|語学サポート重視&地方都市の魅力
留学生が知っておきたい注意点

- 履修計画がとても重要!
再履修は高くつくので、履修漏れや単位落としは避けたいところ。 - 留学生は学費免除されることは少ない
EU圏外から来た学生(日本人)は、多くの大学で「一般学生」と同じ費用を支払います。 - 大学によって学費に大きな幅がある
特に芸術系や技術系は教材費などが加算されることも。
学費の情報はどこで調べる?
多くの大学は、毎年公式サイトで学費を更新しています。
以下のようなワードで調べると便利です:
- "precios públicos universidad [大学名]"
- "coste de matrícula para estudiantes internacionales"
まとめ:安さだけじゃなく、内容と場所も大切に!
スペインの大学は、学費が比較的安い上に国際的な教育機会が広がっている魅力的な選択肢です。
でも「安いからここにする」だけでは後悔することも。
- どんな分野を学びたいか?
- どんな都市で過ごしたいか?
- 再履修や生活費まで含めて、ぜひ総合的に検討してみてください。
📌 語学コースから学部入学する準備に不安がある方はコチラ:
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