スペインの大学に留学したいけど、語学力に不安があるという人はいますか?
半年現地のスペイン語コースで一生懸命勉強したくらいで大学へ行くことは可能でしょうか?
これは、当ブログへ実際に届いた質問です。
同じような疑問を持っている方はきっといるはず。
この記事を読めば、以下の事がわかりますので是非参考にして下さい。
- スペイン大学の学部入学に必要なスペイン語力(目安)
- 語学コースから学部進学できるかの現実
- 大学別のスペイン語要件まとめ
- DELEとSIELE、どちらを目指すべきか
スペインの大学入学は語学力が命

スペインの大学(Grado課程)に正規入学するには、一般的にB1~B2レベルのスペイン語能力が必要です。
ただし、実際に必要なレベルや進学可能性は、大学や専攻、そして現地での努力によって大きく左右されます。
そこでまず、語学コースから学部進学を目指す場合の現実を見てみましょう。
語学コースに半年~1年通った後に、学部へ進学すること自体は可能です。
しかし、半年間スペイン語を勉強しただけで、ネイティブと同じ授業についていくのは簡単ではありません。
【大学別】学部入学に必要なスペイン語レベル
大学ランキングの上位校であるバルセロナ大学およびポンペウ・ファブラ大学では、具体的な語学レベル要件は確認できませんでした。
サンティアゴ大学では、留学生が学部課程(estudios de grado)に入学するためにはスペイン語でB1レベルが必要です。
アンダルシアの大学でも、特に具体的な語学レベル要件がないところもいくつかあります。
しかし、現地の大学の学部授業に参加した日本人留学生たちからは、
- 「思った以上に学部授業のスピードが速い」
- 「授業で先生の話す内容が7割しかわからない」
- 「専門用語が難しくて、レポート作成が苦痛」
という声をよく聞きました。
語学コースはあくまで「最低限の準備段階」。
半年間の語学コースでB1レベルを達成することは可能かもしれませんが、学術的な環境で専門科目を学ぶにはより高いレベル(B2以上)が望ましいというのが筆者の正直な意見です。
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DELEとSIELE、どちらを取るべき?
学部入学時に語学証明が求められる場合、国際的な公式資格が有効です。
スペインでは主に2つ:
- DELE(Diplomas de Español como Lengua Extranjera)
- SIELE(Servicio Internacional de Evaluación de la Lengua Española)
DELEは試験日が限られており正式な卒業資格証明にも使用できるため、学部入学のためのスペイン語証明として最も一般的です。
SIELEはオンライン受験ができるため取得しやすく、最近SIELEを受け入れる大学も増えているようです。
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実体験からのアドバイス:準備期間は甘く見ない

半年間の語学コースでは、スペイン語基礎は身につきますが、学部授業を乗り越えるにはさらに現地で努力が必要です。
特におすすめなのは:
- 語学コース在籍中に聴講生として学部授業に顔を出す
- 現地の友達を作り、日常会話をどんどん増やす
- 語彙力(特に学術用語)を意識的に増やす
留学=楽しいだけではありません。しっかり準備した人だけが、現地で充実した学びを実現できます。
まとめ:語学コースはスタート地点にすぎない
- スペイン大学学部入学には、最低でもB1〜B2レベルのスペイン語力が求められる。
- 半年程度の語学コース受講だけでは不十分な場合もあるので、プラスαの努力がカギ。
- 語学証明にはDELEとSIELEの2つがある。
- 大学ごとの要件を事前に必ず確認しよう。
そして、もし地方都市で落ち着いた環境の中でスペイン語+学問を深めたいなら、私が留学サポートに携わった「サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学」もおすすめです!
最後まで読んで下さりありがとうございました。