スペイン人の名前の特徴や付け方は?苗字の構成は?女性と男性で人気の名前は?

今、スペインは聖週間(セマナ・サンタ)の時期です。

セマナ・サンタとは、十字架にかけられたイエス・キリストの復活祭前1週間を指します。学校は丸1週間お休み、自治州や職種にも寄りますが、木曜日から仕事も休みになる人が多くなります。

連休を利用して旅行に出かける人も多いですが、我が家では主人の両親や姉の家族が遊びに来て家族団らんのセマナ・サンタとなります。

特に深刻な問題ではないのですが、家族が集まるたびにお互いの名前を呼びながら混乱することがあります。

なぜかというと、主人の名前は彼の父親からもらっているため同じ名前です。主人の姉の旦那さんも同じ名前なので、会話の中で「今、誰のこと話しているの?」となります。

主人の兄の子供に関しては、長男が母親の父の名前、次男は父親と同じ名前ですので、「お父さんの方?子供の方?」と聞くことがよくあります。
日本ではちょっとありえないシチュエーションですが、スペインではあるあるなネタです。

 

今回は、スペイン人の名前や苗字の特徴や子供が生まれた時の名前の付け方、そして男女別に人気のある名前につて説明します。

スペイン人の名前の特徴は?

苗字(田中)+名前(太郎)の日本の名前に対し、スペインでは名前、苗字の順番です。

スペイン人の名前の例として、現在のスペインの首相に出てきてもらいましょう。

出典: http://www.elboletin.com

氏名は、マリアノ・ラホイ・ブレイ(Mariano Rajoy Brey)です。

マリアノが名前で、ラホイ・ブレイが彼の苗字です。人によって名前が2つの人もいます。

日本人からすると気になるのはこの2つの苗字です。スペインでは子供の苗字は父親と母親の第一苗字を付けたものになります。

ラホイは彼の父親であるマリアノ・ラホイ・ソブレド(Mariano Rajoy Sobredo)の第一苗字、母親オルガ・ブレイ(Olga Brey)の第一苗字です。

スペイン語圏では、同じように両親の苗字を維持している国はありますが、ヨーロッパで苗字を2つ戸籍簿に登録し、日常でも使用するのは、スペインとポルトガルの2か国です。

 

スペインの苗字が2つなのはいつ頃から?

スペインで子供の名前に母親の苗字を付けて維持するようになったのは、だいたい19世紀末からとのことです。

日本では結婚すると女性が男性の苗字を名乗るのが一般的ですが、スペインでは結婚しても女性の苗字は変わりません。

昔は父親の姓を第一苗字に置くのが普通でしたが、現在は母親の姓を第一苗字に置いて戸籍簿に登録することができます。

この場合に一点気を付けなくてはいけないのは、その子供の後に生まれてくる兄弟の苗字も自動的に母親の姓+い父親の姓の順番で統一しなくてはなりません。

 

Deがつく苗字は家柄がいいの?

スペインの首相の名前を使ったので、ここではスペイン政府の大臣の名前を使っていきます。

  • Soraya Sáenz de Santamaría(ソラジャ・サエンス・デ・サンタマリア)
  • Luis de Guindos(ルイス・デ・ギンド)
  • Íñigo Méndez de Vigo(イニィゴ・メンデス・デ・ビーゴ)
  • Íñigo de la Serna(イニィゴ・デ・ラ・セルナ)
  • María Dolores de Cospedal(マリア・ドロレス・デ・コスペダル)

上記5人の大臣の苗字には全てDeがついています。Deはスペイン語の前置詞で、英語ではOf、日本語だと助詞「の」に似ています。

 

スペインでDeのついた苗字を見ると、上流階級の苗字と察することがあります。大分昔に、あるスペイン人外交官の苗字を見た友達が「やっぱりDeの苗字!」と言った時に初めて知りました。

 

もともと苗字にDeがついているのは上流階級の苗字を表す意味ではなく、地名(De Vigo: ビーゴ出身の)を表すものだったそうです。19世紀以降に、法律による決め事ではなくある意味無秩序的にDeが苗字から消滅し始めた時、家族の伝統を守るために苗字のDeを維持している家庭が現在までに残っているケースがあるようです。

 

また、父親よりも母親の家の方が有名とか格式が高い時、母親側の苗字を失わないようにDeもしくはハイフン(‐)を使って複合姓にすることがあります。この場合のDeがつく苗字は、いい家柄の苗字である可能性が高いです。

 

一方、父親の苗字がありふれた苗字で母親の方が少し変わった苗字の場合、自分たちの子供の苗字にもう少しパーソナリティーを出すためにDeで複合姓を作る場合もあるので、Deのつく苗字が全ていい家柄と言い切ることはできません。

 

Deのつく苗字に誇りを持っている人もいれば、私の知合いにはDeの苗字がつくいわゆるいい家柄に生まれたのに、あえてこのDeを外している人がいます。ちょっと複雑ですが、同時に面白いなと思いました。

 

スペイン人の名前の付け方は?

ラホイ首相の名前を見てすでに気づいた方がいると思いますが、彼もお父さんと同じ名前ですね。

 

ざっくりとした説明になりますが、スペインの伝統的な名前の付け方として下記の2つがあげられます。

祖父母(もしくは両親)と同じ名前をつける
キリスト教の聖人の名前をつける

 

聖人の名前を付けるのはキリスト教の古い伝統で、聖人に子供を守ってもらおうという考えからです。

現在でも上記2つの伝統に従って子供の名前を付ける人はいますが、時代とともに減少傾向にあります。

 

スペインで最近人気の名前は?最も多い名前や苗字は何?

出典: http://ep00.epimg.net

 

スペイン人といえば、男性なら「ホセ」、女性なら「マリア」という名前をイメージする人が多いでしょう。

 

実際に多いことは多いのですが、スペイン国立統計局(INE)のデータによると、2015年に生まれた赤ちゃんの名前で一番人気は男の子でHUGO(ウーゴ)、女の子でLUCIA(ルシア)です。

 

地方によって流行の名前に若干の違いはありますが、4年前に私の子供が生まれた頃、自分の周りでは男の子の名前でNUNO(ヌーノ)、女の子ではNOA(ノア)という名前をよく聞いた覚えがあります。

 

再びスペイン国立統計局のデータから、スペインで一番多い名前は、男性でANTONIO(アントニオ、715,215人)、女性でMaría Carmen(マリア・カルメン、668,639人)です。

 

日本の佐藤さんや鈴木さんにあたるスペインでよくある苗字は何かというと、第一苗字で最も多いのがGARCÍA(ガルシア)です。あとLÓPEZ(ロペス)、GONZALEZ、RODRÍGUEZ(ロドリゲス)といった苗字もスペインで多い苗字です。

 

さいごに

いかがでしたでしょうか。

ペイン人の名前はなぜあんなに長いの?と思ったことがある人は、この記事を読んで明らかになった部分があるかもしれません。^^

今週は、サンティアゴ・デ・コンポステーラのセマナ・サンタに関する情報を発信したいなと思っておりますのでお楽しみに。

 

 


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