スペインのシエスタ(昼寝)が消滅するって本当?標準時を見直す理由は?開始時期はいつ頃?

Sponsored Link

ネットで、こういったタイトルの記事をいくつか発見しました。

 

「スペイン名物のシエスタが消滅か」「シエスタ全面禁止?」

えっ、どういうこと??と思いながらそれらの記事を読んでみました。

 

なるほど・・・そういうことかと思う半面、誤解を招く部分も多いなと思いました。

 

スペインの習慣『シエスタ』の意味や現状、そしてシエスタが消滅するという話になった動きについてお話します。

2016年4月、当時スペインの暫定首相であったラホイ氏は6月の再選挙を前に国民党マニフェストに追加する新しい提案策を発表しました。

 

スペイン人の家庭生活と仕事のバランスや生活の質の向上、他のヨーロッパ諸国の勤務時間と協調するために、労働終了時間を18時に変更や標準時の見直しといった内容のものでした。

 

しかし・・・・

この提案をイギリスのインデペンデント紙やタイムズ紙、そしてアメリカのワシントンポスト紙は、ラホイ首相はシエスタを消滅しようとしている!というタイトルを使って皮肉りました。

 

シエスタのコンセプトと分割勤務による2~3時間の昼休み時間が混合されているなどとスペイン各紙は不快感を表しました。

 

6月の再選挙でラホイ氏率いる国民党は第1党を維持し、11月に新内閣発足、12月15日に労働省の大臣は、労働時間を18時に終了する政策を提案して議会や経営者団体、そして労働組合と合意をとれるように協議したいと発表しました。

 

ラホイ首相はシエスタを禁止しないですし、労働が18時に切りあがって消滅、もしくは大きな変化を受けるのはシエスタではなく、分割労働により存在する2~3時間の昼休みでしょう。

 

ネット上でシエスタに関して間違った認識をしているコメントも見つけましたので、改めてシエスタの意味やその起源、そして実際にこの習慣が続いているのかについて調べてみました。

 

シエスタの意味や起源は?スペイン人は本当にシエスタしてるの?

Sponsored Link

スペイン語の国立言語アカデミーであるレアル・アカデミア・エスパニョーラのウェブサイト辞書で検索すると、Siesta(シエスタ)とは

  1. 昼食後の睡眠
  2. 昼食後の睡眠や休息に使う時間
  3. 真昼後の一番暑い時間

 

お昼ご飯の後の1日で1番暑い時間帯にとる睡眠や休息を意味します。

 

そして、睡眠といっても15分~30分の短時間の睡眠を指します。

 

先ほども言った通り、シエスタを14時~17時までお店が閉まっている時間帯と結びつける人がいますが、シエスタのコンセプトとは違います。

 

シエスタという言葉はどこから来ているの?

時代は11世紀まで遡り、hora sextaは静かに休息をという聖ベネディクト修道会の規律が起源とされています。

 

hora sextaとはラテン語で正午を指します。当時、イタリア・ウンブリア州の修道士はお昼の12時~15時まで、音を一切たてずにベッドで全員休まなくてはいけなかったそうです。

 

この習慣は他の修道会や一般の人々にも導入され、シエスタと呼ばれるようになりいました。

 

スペイン人は本当にシエスタしているの?

スペイン紙エル・パイスの2016年4月5日の記事で、2009年に行われた健康と休息に関する調査の数字を掲載しています。

出典: http://verne.elpais.com/verne

半数以上が一度もシエスタをしたことがないという結果です。もう消滅してるようなものといったら怒られるでしょうか。

シエスタをするのはどこですか?という質問には72%がソファ、27%がベッドと答えています。

スペインが標準時の見直しを検討する理由とは?

ヨーロッパ諸国と比べても分割労働による2~3時間のお昼時間があることで、労働の終わる時間も遅いため家族と一緒に過ごす時間が少ないという状況があります。

 

この長いお昼時間を除けばそれほどスペイン人の生活が他の国と変わりはありません。

 

スペインの時間に問題があるのです。

 

1942年、フランコはドイツのヒトラー政権に同調するため、グリニッジ標準時であった時間帯を中央ヨーロッパ時間に変更しました。

 

出典: http://ciencia-explicada.mrpt.org

 

2500キロ離れたスロバキアの首都はヴラチスラヴァとスペインのマドリードが同じ時間帯で、ずっと近い(628キロ)ポルトガルのリスボンと時間帯が違うというのはやはりおかしな話です。

 

太陽の動きに合わせた生活サイクルが体にとっても一番よいはずですが、この考え方からいくと私が住んでいるガリシア州はスペインで一番被害を受けている場所です。

 

 

9月末の朝7時50分のサンティアゴ・デ・コンポステーラです。冬の今の時期は、朝8時でも真っ暗です。

 

二つの政策提案事項が始まるのはいつ頃?

これらの提案事項、人によって意見は様々かと思いますが、私は個人的に早く実施できるように現政権に動いてもらいたいと思いますが、政府が他の団体と合意に達して実際に動くまでまだまだ時間はかかりそうです。

 

標準時の変更に関しても、実は2010年にガリシアの政党(BNG)が国会にこの案を提出しており、ラホイ首相が去年になって新たに提案した考えではありません。

 

いずれにしても国の時間帯を変えるということは様々なところに影響がでるはずですので、変更を決めたら1年ぐらい余裕をもって事前に連絡しないといけないではないでしょうか?

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

外国人にとって有名なスペインの習慣シエスタについて再度ポイントをまとめます。

  • シエスタとは、お昼ご飯の後にとる15分~30分の短時間の睡眠や休息を意味する。
  • 実際にシエスタを日常的にしているスペイン人は少ない。
  • 中央ヨーロッパ時間帯にあるスペインだが、本来はグリニッジ標準時間帯にするべき。
  • 標準時変更は昔から提案されている政策であるが、他の団体と合意に達してから実行されるまでにまだ時間はかかる。

こちらは、非常に興味深いテーマなので動きがあり次第、またこのブログで発信したいと思います。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

Sponsored Link

 

もっとスペインの情報を知りたい方は、今すぐ『いいね』!

コメントを残す