この記事では、サンティアゴ大聖堂の修復工事の進捗情報や工事中のビジット情報を紹介します。
はじめに、大聖堂の修復工事の大きな流れを説明すると…
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15年間の修復工事を経て、大聖堂の正門の足場が取れる
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22019年1月から大聖堂の屋根と中央祭壇など内部に移る
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32020年も中央祭壇と周りの礼拝堂、屋根など工事中
となっています。
本文を読めば、サンティアゴ大聖堂の修復工事に関する最新情報が分かります。
本文を読んでわかる事
- 工事による大聖堂内部への入場やミサへの影響
- 工事中でも大聖堂内部で出来る事
- 工事の影響を受けたもの
- 大聖堂の修復工事の終了予定時期
是非、参考にして下さい。
もくじ
工事中もサンティアゴ大聖堂の中に入れる?
(大聖堂を囲む広場のひとつ、銀細工の門)
コロナウイルスの影響で一時期閉まっていた大聖堂ですが、7月1日に再び中へ入ることが出来るようになりました。
- 大聖堂は毎日9:00~19:00まで入場可能。
- 入場料は無料。(ガイドの説明を受ける観光客グループの場合は有料)
- 入場は、銀細工の広場(上の画像)前にある門から。
- 入場時に、警備員による簡単な荷物チェック有。
- 大聖堂博物館は火~日の10:30~14:30の営業。月曜は休館日。
入場の際、巡礼用のリュックやスーツケースなど大きい荷物持参での入場は禁止されています。
大聖堂周辺で荷物を預けられる場所が知りたい場合は、☟の記事を参考にして下さい。
工事中にサンティアゴ大聖堂内部で出来る事
サンティアゴ大聖堂内部へ。
中央祭壇は修復中のため反対側に代わりの祭壇ができています。
19:30のミサ出席は、定員が75名と限定されているので、19:00から銀細工門で整理券を配布。 pic.twitter.com/ErVAcjuZ4q
— オトラスペイン🍀 (@otra_spain) July 2, 2020
工事は完全に終わっていませんが、身廊など修復工事の結果が綺麗に見える箇所があり、見る価値が十分にあります。
7月20日に訪れた時は、中央祭壇の横にピラール礼拝堂が観光できるようになっていました。
今朝サンティアゴ大聖堂へ行ったらピラール礼拝堂が開いていました。
久しぶり。 pic.twitter.com/ZSaCCcfk5j— オトラスペイン🍀 (@otra_spain) July 20, 2020
ちょっと分かりづらいですが、修復中のヤコブ像はマントの部分がない状態です。 pic.twitter.com/yiKZotjjfi
— オトラスペイン🍀 (@otra_spain) July 20, 2020
ヤコブ像の修復は、計画段階の時点で2021年に間に合わないと判断されたため、本格的な修復は現時点では予定されていません。
2021年に合わせては清掃などの作業が行われています。
2020年7月時点で大聖堂の内部で出来る事は次の5つ。
- 聖ヤコブの遺骸を納めた銀の棺を参拝
- ピラール礼拝堂の見学
- コルティセラ教会の見学
- 栄光の門の見学
- 19:30の巡礼者のミサに参加
注意
栄光の門は一見の価値あり
10年の修復工事を終え、2019年1月からロマネスク美術の最高傑作と呼ばれる栄光の門が見学できます。
上記の記事を読めば、
- 見学に関する料金などの詳細
- 無料で栄光の門を見学する方法
が分かりますので、是非合わせてお読み下さい。
ボタフメイロは現在も中止
中央祭壇の前を振り子のように動くボタフメイロ。
中央祭壇の修復中はボタフメイロも中止となりますが、ボタフメイロについて詳しく説明している記事を紹介します。
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サンティアゴ大聖堂のボタフメイロを解説!儀式見学の絶好の場所は?
続きを見る
この間、ボタフメイロは大聖堂博物館内にある図書館に展示されています。
間近でボタフメイロを見てみたい方は、博物館見学をおすすめします。
屋根のツアーも中止
大聖堂の屋根の上を歩きながら違った角度から大聖堂や旧市街を見渡せる人気のツアーも2019年から中止されています。
どんなツアーか内容が気になる方は、☟の記事を合わせてお読み下さい。
大聖堂の新しい見学ツアーはカラカの塔
8月1日から大聖堂の北の塔(大聖堂正門の左の塔)、カラカの塔からサンティアゴの360°パノラマビューを楽しむツアーが始まります。
140段の階段を登り、地上約70mにある塔のバルコニーからサンティアゴを一望できます。
新型コロナウイルス感染予防策をとり、1グループは最大15名。
ガイドはつかずに、携帯電話で塔の情報をダウンロードして各自塔の階段を登ります。
メモ
- 見学時間: カラカ塔とヘルミレス宮殿で約45分
- 料金は一般で12€、巡礼証明書を提示する巡礼者は10€
- 予約は大聖堂のサイトから
カラカの塔関連記事
サンティアゴ大聖堂の修復工事はいつ終わる?
2020年12月までに大聖堂の外部などほぼ終了した状態になっている予定です。
コロナウイルスは、修復工事の進捗にも影響を与えたようなので、屋根の工事は2021年に入ってからも数か月続くようです。
大聖堂ファウンデーションの方の情報で分かったことは、2022年以降にも再び修復工事の計画があるという事。
現在のような大規模のものではないと思いますが、まだまだ修復が必要な場所があるようです。
まとめ
- 2019年1月からサンティアゴ大聖堂の屋根と内部の修復工事中。
- 工事中でも大聖堂内部へのアクセスは可能。
- 入場は、銀細工の門のみで9時~19時まで。
- 聖ヤコブ遺骸の棺参拝、19時30分の巡礼者のミサへの参加が可能。
- 中央祭壇横のピラール礼拝堂もビジットが可能。
- 工事によりボタフメイロや屋根のツアーは現在も中止。
- 10年間の修復工事を終えた栄光の門の見学がおすすめ。
- 大聖堂の工事終了は、2020年11~12月。
大聖堂の修復工事や大聖堂の歴史などに興味があるなら
修復作業には、中世に使われた作業道具や技術を使用するなど、非常に興味深いので合わせてお読み下さい♪
サンティアゴ観光情報まとめ記事
最後まで読んで頂きありがとうございました。